画像:photoAC桔梗さん
コロナ禍の帰省
2020年12月31日(木)
ついにコロナ感染者数が都内で1,000人を超えました。
医療ひっ迫にて、政府が懸命にステイホームを呼び掛けるも、テレビでアメ横の様子などを見る限り、人の流れは止まらないように思います。
わたし自身は、都内在住ではなく、感染者数が少ない田舎住まいということもあり、迷いなく早めに帰省しました。
帰省といっても、人によって、帰省中の行動はだいぶ異なるように思います。
わたし個人的には、コロナ対策は、やはり、個々人の意識の問題が大事であり、帰省ひとつとっても、実家・地元で、どのような行動をするかが重要ではないかと思います。
わたしは、たぶん、例え都内に住んでいたとしても、早めにPCR検査を受け、帰省することを選ぶと思います。
理由は、両親に会える機会が、もう、数えるぐらいしかないからです。
わたしの両親は、今年(2020年)74歳です。
毎年、会うたびに、「年取ったなぁ。」と感じます。
父とリモート面会
わたしは今年、なんでかんで、帰る理由がありました。
それは、入院している父に会うため。
わたしの父は、40代に大病してから身体障碍者となり、60代後半から介護4で寝たきりとなり、70代には病院管轄の介護病棟に入院しています。
母が毎日会いに行っていた今年初めの頃は、まだ認知がしっかりしていましたが、コロナで母も面会できなくなり、今では隔週で10分間のリモート面会だけなので、生きる気力や認知レベルがめっきり落ちてしまいました。
1か月前には、誤嚥による肺炎、そして脳梗塞が進んでしまい、食事もできず、やせ細り、一般病棟で治療する状態に。
医師からは、「いつ危篤になるかわからない状態」と告げられました。
幸い病状は回復し、介護病棟に戻ることができましたが、コロナの問題にて、まだリモート面会しかできません。
仮に父の病状が悪化した場合でも、危篤にならない限り、面会は許されません。
わたしは遠方にいるため、その場合、死に目に会えない可能性が大なのです。
そう思うと、リモート面会でも、なんでも、できることは全部やろうと思いました。
コロナ禍であろうと、帰省しないというオプションは、わたしの中にはありませんでした。
2020年12月29日
父に病院内のパソコンで、10分間だけリモート面会しました。
スクリーン越しに見る父の姿。
顔を見るやいなや、父は、くしゃくしゃっと泣き顔になって、とっても寂しそうな顔をするものだから、なんとか、もっと、帰ってきて、顔を見せようと思いました。
もしかしたら、もう、父には会えないかもしれないと思っていたので、リモート面会でも、父と顔を見て会話ができただけでも、ラッキ―だったと思うようにしています。
明らかに、昨年あった時よりも、認知レベルは低下しているのが、会話を通して感じました。
会える時になるべく会いに来て、
「ありがとう」
「いつも思っているよ」
「愛しているよ、大好きだよ」
を伝えたいと思います。
母との時間
入院中の父の世話をするのが母のルーチンでした。
でも、コロナ禍で、そのルーチンが失われ、ほとんどの時間を一人で過ごす母。
兄と同居し、また、お友達もたくさんいますが、それでも、1人の時間は多く、長い。
わたし自身は、毎日ひとりであっても、仕事で忙しいため、時間の流れは早いけれど、きっと、母の日々の時間の流れは、とてもゆっくりしたものなのでしょう。
母はお掃除したり、お買い物したり、お料理したり、お散歩したりと、時間をなんとか埋める努力、そして、健康管理をする努力をしています。
気丈な母は、寂しさなどを見せたりはしませんが、毎週土曜日に決まった時間に電話をすると、30分ぐらい母の話を聞きます。
話を聞いてもらいたいんだろうなぁ、と感じます。
わたしが母にしてあげられること、それは、年末に、できる限り早めに帰省して、なるべく一緒に時間を過ごし、おしゃべりしたり、一緒にご飯食べたりするぐらい。
洋服やバック、アクセサリー、お花など、いろいろ母に買ってしまいますが、きっと、そんなことよりも、一緒に時間を過ごすということが、大事なんです。
母にとっても、娘である私にとっても。
なんてことない、テレビを一緒にみて、一緒に笑って、なんだ、かんだと、世間話をすることが、一番大事なんだと思う。
コロナ禍であってもできること
わたしが実家に帰ってきて、やったことと言えば、
〇母と散歩(ほとんど誰にも会わない)
〇母とお買い物(スーパー)
〇母とテレビ見る
〇母と一緒に自宅でご飯
〇実家をお掃除
〇早めのお参り(ほとんど誰もいない)
〇来年の計画
〇リモートで仕事
外出時は、マスク、手洗い、うがいは必ずして、コロナ感染防止には細心の注意を払います。
母と兄に会う、そして、父とのリモート面会(1回10分のみ)以外は、誰とも会いません。
わたしの帰省の目的は、主に両親と時間を過ごすことなので、これだけで十分なのです。
帰省時の高速バスは、コロナ対策がしっかりなされ、ソーシャルデイスタンスがしっかり保たれ人数制限されていました。
帰りは高速バスが運休のため、特急で自宅に向け、混まない日時に帰ります。
帰省を自粛するように叫ばれる中、わたしは、その呼びかけに反して帰省しました。
「リモラブ」というテレビドラマで、
「体より大事なものがありますか?」という問いに、
「あります」と答えた男子がおりました。
わたし自身は、体が一番大事と思いますが、自分自身で客観的に判断しリスクヘッジも十分にした上で、大切な人と過ごす時間をいかに確保するかをMAX考えて実現することも、体と同じぐらい大事、と思います。
「自身の頭で考え行動し、自身のの行動に責任を持つ」
これが大事と、わたしは思います。
今年の最後に...
コロナと闘う医療従事者全ての皆様に、心から、
「ありがとうございます。」そして
「お疲れ様です。」
という気持ちを伝えたいです。
医療従事者の皆様が、少しでも、心から、ほっとできる時間を大切な人と過ごすことができますように、心より祈っております。
それでは、みなさま、コロナに負けず、素晴らしい2021年をお迎えください。
byちびまる