MBA取得後からのキャリアアップ
まだ会社に海外営業というセクションがなくて、わたし自身は、ただのカスタマーサポートの平社員だった2012年。
思い立ってMBAコースにチャレンジし、最短2年で卒業したのが2014年。
約10年前です。
その時は、MBAを取ったからといって、会社から認められず、MBA取得後も普通に平社員でした。
ですが、ここ10年で平から執行役員にまで這い上がったことは、我ながら、よくやったと思っています。
ここ10年でわたし自身がやってきたこと。
1.現職企業のグローバル戦略卒論テーマとし社長に直接提案(平社員)。
2.海外契約を決めて先方に旅費を出してもらって実現した初の海外出張(平社員)。
3.会社に提案して1,000万の予算稟議を通して推し進めたプロジェクト(平社員)。
4.会社のキーパーソンを個別に口説いて立ち上げた販売戦略会議(平社員)。
5.初めて海外営業セクションを立上げ代理店12社契約(主任)。
6.グローバル戦略の予算稟議を通して成果を出す(課長)。
7.コロナ禍新たなデジタルマーケ戦略を提案し実行(次長)。
8.デジタル戦略が功を成し海外事業が急成長(部長)。
9.億単位の契約決め海外販売過去最高記録を達成(執行役員)。
箇条書にしてみると、「へぇー」という感じですが、わたしなりに、かなりコミットメントしながら推し進めてきた我が人生、我ながらあっぱれ。
社内の経営層に直談判しては何度も却下されましたが、熱意を持って行動し結果が積み上がってくると、人はその結果(数字)を認めざるを得なくなるのだと、ここ10年で学んできました。
今思い返せば、何度となく、上とも下とも、横ともぶつかっては心を痛め、時には涙することも眠れないこともありました。
精神的にキツイ時もありましたが、持ち前の明るさと前向きさ、そして周りの支えもあって、なんとかやってきた10年間でもあります。
MBAを取ったところで、待遇は何も変えられないと、会社の上役から何度も言われましたが、今こうやって、自分が歩いてきた道を振り返ってみると、やっぱり、思い切って自分を信じてチャレンジしてみて良かったと感じてます。
MBAを取ったから今があるというわけではないですが、わたしがキャリアアップするにあたり、MBA取得はきっかけとなったことは事実です。
また、大学院在学中に、自分なりにMAXコミットして課題に取り組んだからこそ、経営の基礎がそれなりに養われたと感じています。
経済面(収入面)では10年前と比べて約2倍になりました。
10年前に当時の2倍額を提示してくる外資系企業のオファーに心揺れることもありましたが、わたしは日本をベースに海外向けに仕事がしたいので、現職にとどまったことは正しい選択だったと思います。
自由かつ好きな仕事につきながら、収入を2倍にできたことは、ラッキーでもあり、また、自分なりによく頑張ってきたと、少しは褒めてもいいかなと思っています。
平社員から次長までの心境
心境の変化としては、平社員から次長ぐらいまでは、まだ、承認欲求が高めで、自分のことが一番中心だったように思います。
平社員だった頃は、お給料の安さや裁量の幅の狭さに大きな不満を抱き、とにかく、自分は頑張りつつも、上に対してキャリアアップを強く主張してきました。
上にあげてもらうための努力は惜しみませんでした。
承認欲求の塊のような感じでしたw
課長になるまでは、ごり押しに近い、アプローチであったと思います。
わたしは個人主義的思考が強いこともあり、自分のこと以外、あんまり考えていなかったと思います。
次長から部長になるまで
次長から部長になるまで2年ぐらいかかりました。
次長の時代は一気に部下が増え、また、その部下たちが元先輩だったこともあり、下からの反発は反発もあり、チームを上手くまわせてなかったように思います。
ストレスも今思えば、結構感じていたと思います。
体調を崩したこともしばしば。
その時期に、はじめてライフコーチを受けました。
合計6回のセッションで約30万円ぐらい投資しましたが、やってよかったと思っています。
ライフコーチを受けることで10代~40代の自分のキャリアと人生の棚卸ができ、自分がどういう人間なのかを客観的に理解することができました。
当時、直属の部長とぶつかることも多かったです。
どうしてぶつかったかというと、部長が部長の仕事をしておらず、次長であるわたしが部長の仕事をしていると思ったからです。
最後には部長の上(取締役)に、「なぜ、わたしよりもっと対価が支払われている部長の仕事をわたしがやらなければならないのか。部長の仕事は部長に振ってください。」とはっきり言ったところ、1年もたたないうちにわたしが部門長になりました。
部長になってからの心境変化
わたしは部門長になり、元わたしの直属上司(部長)はわたしの部下になりました。
その時はじめて、わたしは、彼を尊敬することになります。
彼は、自分の部下であったわたしが自分の直属上司となって、辞令があった後の数日間は「シーン」と静かでしたが、彼の切替えは早かったですね。
突然、彼のほうから、これまでもわたしが上司であったかのように、わたしを上司と認めてくれて、接してくれるようになりました。
あの彼の切替え術は見事であり、衝撃でしたが、わたしは彼から学びました。
普通、このような状況に置かれたら、腐るか、嫉妬に支配されるかのどちらかと思うのですが、彼は大変清々しい態度で、日々前向きに一生懸命仕事をしてくれ、サポートしてくれています。
感謝と尊敬しかありません。
そのあたりからでしょうか。
わたし自身、承認欲求や待遇面で不満は消え去り、組織を背負っていかなければならないというより強い責任感を感じるようになれたのは。
謙虚でなければならない。
決めつけるのは慎重に。
まずは、「どうしてそう思うの?」と相手に意見を聞く余裕が生まれました。
そして、それほど大きなリスクとならないことや、現場に任せても良いと思えることは思い切って手放し、現場のスタッフに任せられるようになり、自分が口を挟むことは、だいぶ少なくなりました。
いろんな場面において、「ひとまず、良しとしよう。」と思えるようになったのです。
これまでは卓球の玉返しのように、瞬間で自身の意見を返すだけでしたが、それ以来、一旦考えるようになったというか、自分がゆるぎない意見を持っていたとしても、「もしかしたら、違うかもしれない」とワンクッション置けるようになりました。
それは彼のお陰だと思います。
執行役員になった今
この人事は、正直自分でも驚きました。
まさか、自分が執行役員に任命される日が来るとは、夢にも思いませんでした。
でもその日は突然やってきました。
突然、経営層に呼ばれて、「推薦しますが、宜しいですか?」と聞かれ、あれよこれよという間に役員会で承認され、執行役員に就任しました。
正直なところ、お恥ずかしながら、、、「執行役員って、いったいどんな立場?」と、あまりにも突然のことでしたので、いざなってみても、イマイチピンとこず、思わずGoogleで調べるというオチ・・・。
経営層ではなく、従業員ではあるけれど、部長の上かつ経営層の直下という立ち位置で、経営層が決めた戦略を執行する最高責任者です。
大手企業のそれとは責任の重荷の大きさも環境も違うと思いますが、中小企業であっても、やはり大きな責任を背負うことに違いはありません。
任期は1年で、成績次第では降格もあります。
なので、まずは、自分の頭で一所懸命考えて、結果を出さなければならないです。
部長の時はまだ、どことなく気楽なところがありましたが、執行役員ともなると、そうはいきません。
一気に心理的ストレスが急上昇⤴
自分のことより組織のこと、従業員のこと、その他対外的なことや責任など、いろいろと、自分本位で物事を考えられない立場となりました💦
お年柄、更年期障害も合間り、なんだか一気に心身共に疲労感満載。。。
自分の健康管理は当然のこと、もっと周りのことを気にかけつつ、組織体制や経営状況の改善に向け、わたしはとにかく営業部という売上利益を作り出す部門のTOPにて、なんとか数字を作らなければなりません。
なので、より一層、細かいことに口出してる(関わっている)暇はなく、任せるところは現場に任せて、かつ、もっと自分がより結果を出せるような組織体制を自ら作り出していかなければならないです。
上に行けば行くほど、捨てなければならないことが増えていきます。
必然的に時間的余裕もなくなり、時間を捻出するとなると、不思議なことに、自然のt早起きし、朝活するようになるのですね。
これは、自然の原理と思いました。
ぼーっとしてると、時間は水のようにさーっと流れて行ってしまうので、なんとか、時間を上手く使って行かないと、対価に見合う結果は出せないです。
Time is Money とはよく言ったもので、ほんと、「時間」は貴重です。
とは言え、わたしは、それほどタイパの概念は好きではないというか、一見無駄と思えるようなことや、合理的ではないということが意外と好き。大事にしたいです。
このブログも、きっと、そういうこと。
やる必要はないのかもしれない、でも、なんとなく、やめたくないもののひとつ。
それでは、みなさま、have a nice day
by ちびまる