空飛ぶちびまる (自由気ままに)

おひとり様女子のエッセイ

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アラフィフ女子、営業部長になる。そして元上司が部下になった。MBA取得を目指すと決めたことは、自分にとって正しい選択だった。

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画像:photoAC HiroSundさん

 

営業部長になる

 

この度、営業部長になりました。

 

9年前は平社員だったわたし。

 

われながら、あっぱれ、と思ってます。

 

平社員だった当時は、まだ海外事業も海外営業という部署さえ存在しませんでした。

 

2012年に突然、「わたしMBA取る!」と思い立って、周りからは、「何の役に立つの?」とか、「まだ早いんじゃない?」とか、「何にも変わんないよ」、「そんなにお金かけてどうすんの?」など、、、さんざん言われたのですが、それを押しきって、自分の「やりたい」を信じて、自社のグローバリゼーションを研究課題に2年間集中して、MBAを取りにいったことは、自分の人生において正しい選択であったと感じてます。

 

MBAとって卒業して「海外事業戦略を打ち立てたのでやらせてください」と、社長に直談判し、「いいよ、じゃ、やってみて。」とチャンスを頂き、あれこれやって、走ること9年。

 

平社員→主任→課長→次長と、一段ずつ上がってきて、、やっと9年目にして部長になることができました。

 

50歳手前になって、経営層の仲間入りを果たすことができました。

 

わたしにとっては次にコマを進める、ターニングポイントかなと思ってます。

 

元上司が部下になる

 

社歴30年以上の営業部長だったわたしの直属上司が、わたしの部下になりました。

 

要するに、わたしが彼の以前のポジションに立つことになりました。

 

組織図を見せられた時には、ぎょっとしましたし、ものすごーく、、、やりづらそう・・・と思いましたし、昇進するものの、ちょっと憂鬱でした。

 

でも、思いのほか、元上司のわたしに対する態度は悪くなく、悪いどころか、以前よりも積極的に、あれこれ相談してきてくれて(それも笑顔で)、コミュニケーションも良くなり、逆に関係性が改善したという、棚ぼた的な意外な展開となりました。

 

でも、それはきっと、「彼の度量の大きさのおかげ」なのだと思います。

 

普通だったら、足を引っ張る、嫌がらせをする、ふてくされるなど、上手くいかない環境になるリスクが大だと思うのです。

 

間違いなく、彼も心のどこかでは、屈辱的などうしようもなく嫌な気持ちもあると思いますし、プライドも傷つけられたと思います。

 

それでも、負の気持ちに負けることなく、短期間で気持ちを切り替え、部下だったわたしを上司として受け入れる覚悟を持てたとことは、並大抵の精神力では成し得ないことだと思います。

 

彼とはこれまで大喧嘩もして、ある一定期間、お互い距離を置くという時期もありましたが、わたしが営業部長になった今、ありがたいことに、一番良い関係性になれたと感じています。

 

それは、やはり、彼のおかげだと感謝してます。

 

今は、彼の2倍働いて、恩返しできるよう頑張ろうと思ってます。

 

成せばなる

 

わたしはこれまで、海外事業開拓をメインでやってきて、今もそれが本職であることには変わりはないのですが、コロナ禍の3年間に外に出れず、どうすれば売上利益を上げられるか、考えて走って、そしてまた考えて走って、、、気がついたら、いろんな幸運も重なって、数字で結果が出てました。

 

営業はやっぱり数字がすべてです。

 

売上利益を上げられなければ、何を言っても説得力がありません。

 

数字を作ることができれば、会社に認めてもらえます。

 

また、数字を作ることで、自信もついてきます。

 

結果は後からついてくると言いますが、必死で追わないとついてこないと思います。

 

今年元旦早朝に、願掛けにて、極寒の中10km歩いて初日の出を見に行きました。

 

「絶対に、数値目標を達成するのだ」と、心に決めて。

 

そしてその思いは、初出社の朝礼で、みんなの前で宣言しました。

 

絶対作ると。

 

その思いと言葉が力となり、10年前に掲げた数値目標を遂に達成し、到達したどころか、目標値を大きく超えることができました。

 

今回の人事は、実際に数字を作ったということが大きかったと思います。

 

部長になると何が違うか?

 

一番は年収です。

 

次に仕事の自由度です。

 

そして、周囲の態度です。

 

また、自分の意識も変わりました。

 

年収の上がり方

 

これまでは、一段ずつ上がってきて、ちょっとずつ年収は上がってきましたが、部長になると、これまでの上がり方とちょっと異なります。

 

これまでそれほど、「あがったなー」という実感はありませんでしたが、今回は手取りでだいぶ違ってきます。

 

増えた分は「なかったことに」して、老後のためにインデックスファンド投資にまわして、ほっておくことにしました。

 

仕事の自由度

 

これまでも、比較的(というかだいぶ)自由に仕事をさせてきてもらっていますが、裁量が増えた分、いろいろ自由に提案して、自分でも決めていけるというか、今までやりたかったことを、経営層に対してもっと自由に提案し、推進していくことができます。

 

わたしは、「組織運営」もしくは「企業運営」ということに興味があるので、今の立場を利用して、どうすれば組織がダメになったり、良くなったりするのか、どうすれば人を束ねることができて、大きな力を発揮できるのかなど、実践を通じて学ぶチャンスが得られると考えてます。

 

部長になれば、もちろん責任も増えますが、それよりも、わたしは自由度が増すことに、わくわくしてます。

 

たぶん、いや、間違いなく、提案しても十中八九ダメだしだされるでしょうし、反対もされ抵抗もあると思いますが、5回、6回ぐらい違う角度で口説いてみると、意外と最後は「じゃぁ、やってみるか?」となることもあるので、ダメもとで、何度か口説けばいいやと思ってます。

 

周囲の態度

 

人って、面白いなーと思ってみてます。

 

課長ぐらいまでは、そーんなに感じませんでしたが、次長、部長になってくると、今まで挨拶しなかった人が急に毎朝挨拶しにくる、これまで動いてくれなかった人が、えらいスピードで対応してくれるなど、なんとなくですが、わたしに対する空気感というか、周囲の態度がちょっと変わったなと感じてます。

 

もちろん、全員ではないのですが、ある一定の層がちょっと違うなーと。

 

自分の勘違いかもしれませんが、良くしてくれることは、ありがたいことです。

 

また、足を引っ張ったり、やっかんだり、ということもないので、それもまた、ありがたいことです。

 

自分の意識

 

ある一定の承認欲求が満たされたことによる、意識の変化だと思います。

 

根本的には今までと変わらない自分ではあるのですが、もっと遠目で自分を見るようになりました。

 

上手く表現できないのですが、「傲慢になってはいけない」という意識というか、もっと、人として成長したいという気持ちが芽生えました。

 

これまで見えてなかった自分、特に精神面で幼稚で未成熟な部分を客観視しなければならないと強く感じるようになり、もっと成長するのだという意識が強くなりました。

 

MBAを目指した自分は正しかった

 

10年前にMBAを取得することを目指していた当時は、自分が部長職に就くとは夢にも思いませんでした。

 

なんといっても、当時は平社員でしたので、ひとつでも何か肩書が欲しかったというのが本音です。

 

肩書でその人をどうのこうのと判断するものではないですが、、わたしにとって肩書は、自分が頑張ってきた証、そして周囲が認めてくれた証だと思っています。

 

MBAを取ったからといって、必ずしも昇進できるとは限りませんし、年収が上がるという保証もありませんし、わたしが部長になれたのも、MBAを取ったからではないのですが、、、MBAを取ったからこそ、社長に直談判するチャンスを手にできたと思うし、今となっては、周りに何といわれようとも、MBAを取得すると決めて行動したことは、自分にとっては正しい選択だったと感じてます。

 

やっぱり、直感で「やってみたい、こっちに進みたい」と思ったことは、自分の感覚を信じて進んでみるのが良いし、これからもそうやって生きていこうと、改めて感じてます。

 

きっと、MBA取得のチャレンジがなければ、海外事業や海外営業にチャレンジすらさせてもらえなかったと思うし、今のわたしはいなかったと思います。

 

あんまり先のこと考えずに、ポーンと動いてみる、やってみる、行ってみる、チャレンジしてみる、というのは大事かなと。

 

これからが大事

 

部長職に就けたこと、とても嬉しく思いますし、これまで自分が信じて進んできた結果として今があるのだと感じてます。

 

でも、これから、次のステージに上がれるかどうかは、自分の努力次第と思ってます。

 

次のステージが何かと問われると、まだわからないのですが、精神的な成長だと思っています。

 

大げさかもしれませんが、今まで見えなかった世界、今まで経験したことのない世界を経験していくことで、今見えていない何かを見出せるんじゃないかと思っています。

 

自分の欲求だけで時間を費やすのではなく、「自分の中の価値」を見つけて、それに没頭する自分に出会えたらいいなと思ってます。

 

それでは、みなさま、have a nice day 

 

by ちびまる