画像:photoACmomo105さん
ドイツに嫁いだ私の親友
7月4日。
今日はアメリカ合衆国の独立記念日という歴史的に大事な日。
そして、ドイツ人と結婚し、10年ほど前に、ドイツに嫁いでいったわたしのベストフレンドのお誕生日でもあります。
彼女と出会ったのは、わたしがちょうどシドニーで、アロマセラピストとして活動し始めたばかりの頃。
アロマの資格を取ったのが2001年7月だから、そのちょっと後ぐらいかな。
かれこれ15年ぐらいのお付き合いとなります。
出会った頃の記憶は、シドニーのロックスという地区にある、フレンチ系のケーキ屋さん兼カフェで、はじめて、お互いの話をゆっくりと、お茶をしながらしたのを覚えています。
石畳の地面で、青空の下、こじんまりとしたカフェテラスでの一コマ。
まだ、その風景は覚えています。
30代前半のわたしは、はじめて自分でビジネスをするという、夢いっぱいの頃だったと思います。
彼女もアロマセラピストの資格を持っていて、一緒に仕事がしませんか?という話だったような。
いずれにしても、懐かしい。
そんな彼女は今、ドイツに10年以上住み、3人の子育てをしながら、天然石のジュエリーアーティストとして仕事をしています。
お互い、出会った当時に、思いもしなかった未来を今過ごしているわけですが、彼女との友情は健在で、普段は、お互い忙しいこともあり、ほとんど連絡を取り合わないけれど、その関係性は揺るがないものに育ちました。
人の縁とは不思議なもので、しばらく同じ時間を過ごしていても、自然に消滅してしまう関係性もあり、こんな風に、不思議とつながったままの関係性もあります。
心のどこかで、「この人は大事」と、なんとなく、感じるものがお互いあるからこそ、自然体で、それぞれの世界で生きながらも、こうやって、ふとした時に思い出し、連絡するという行動に出れるのでしょう。
お誕生日は、その人がこの世に誕生した、素敵な日。
以前は、プレゼントを贈り合ったりしたけれども、お互い忙しいこともあって、プレゼントを贈り合うとちょっとした負担になってしまうから、お互い、のんびりできる年代になったら、また贈り合いましょうということにしました。
でも、メッセージぐらいは贈りたい。
そう思って始めたのがビデオレターです。
お誕生日のビデオレター
以前は、お手紙を送っていたのですが、もっと、身近に感じてもらえるビデオレターという形式のほうが、顔も見えて良いかなと思って、昨年から始めました。
10分ぐらいですが、お誕生日のお祝いを伝えて、いつも、彼女のブログで、彼女の日常を楽しく感じさせてもらっているよ、ということと、わたしの近況や、彼女に伝えたいことなど、思いついたことをスマホに向かって話して録画します。
Youtubeで限定公開にてアップすれば、受け取る側も、ネット環境さえあればサクッと見れちゃうので、便利です。
わたしの日常は、ワンパターンで、あまりドラマチックな話はできないのだけれど、「元気にしているよ」というのを顔を見せながら、伝えられたらいいなと。
また、「会いたいよ」「元気でいてね」というのを、ビデオという形だけれど、直接口で言いたい。
今ならいくらでも、Web videoツールがあるから、直接スカイプや、Zoomなどで話せばよいのだろうけれど、彼女は3児の母、とにかく忙しい。
それも、まだ幼児がいるので、毎日が、バッタバタの、ドッキドキらしく、とにかく忙しそうなので、きっと、スカイプをする時間を取るのも大変だろうと思います。
なので、ちょっと一方通行ではありますが、彼女が隙間時間にサクッとみれる、ビデオレターでお誕生日のお祝いを伝えました。
さっそく、彼女からも御礼のメールが届き、喜んでもらえたみたいなので、よかったなぁと思います。
大切な人を想うことを忘れない
最近わたしも、彼女に負けじと、バッタバタ、ゴッテゴテの毎日。
わたしの場合は、子育てではなく、仕事なんですが、毎日、膨大なメール、情報の渦に巻かれ、会議やら、トラブルやら、なんやらと、あわただしく、時間に追われる日々。
でも、どんなに忙しくても、大切な人を想うことは忘れたくない。
そして、それをちゃんと、相手に伝わるように、伝えたい。
人はいつ、どんな時に、命を落とすかわからないし、また、時間なんて、油断したらあっという間に過ぎ去ってしまうもの。
気がついた頃にはもう遅くて、「もっと、一緒にいればよかった」、「もっと、電話すればよかった」、「もっと、優しくすればよかった」など、後から後悔するなんて、絶対にイヤ。
話はちょっと逸れますが、わたしの父は、もう、あまり長くありません。
ここ数年入院中で、寝た切り、今は、もう、食べるのも時々、ほとんど目を開けず、酸素チューブをつけてる状態です。
コロナ禍で、病院に見舞いに行くことが許されず、ここ一年、父とは直接会えていません。
遠く離れているので、もしかしたら、死に目に会えないかもしれません。
でも、万が一、そうなったとしても、後悔はしないと思う。
なぜなら、わたしなりに、ここ10年間、父に想いを精一杯伝えてきたから。
2009年に帰国してから、できる限り、父に想いを言葉で伝えたり、帰省した際には、むくんだ足をマッサージしたり、父が大好きなカニを買って一緒に食べたり、カラオケマシーンを買って一緒に歌ったり、できる限り一緒にいて、いろいろやりたいことをやってきました。
また、コロナ禍になって、病院に会いに行けなくなっちゃったけど、最後のリモート面会で、これが最後になるかもしれないと思って、気持ちをしっかり伝えてきました。
たったの10分間で、スクリーン越しだったけれど、「お父さん、大好きだよ、愛しているよ、いつも思っているよ」と、言葉にして、しっかり伝えました。
病院内で、ケアマネジャー、看護師さん、母もその場にいたので、普通だったら、恥ずかしくてなかなか言いづらい言葉だけれど、わたしは、ちゃんと言いたかったので、言いました。
父は、ほとんど話もできなかったけれど、顔をくしゃっとさせて泣いてました。
気持ちは伝わったと思うし、心で話ができたと思っています。
ちゃんと言葉にして、想いを伝える
わたしは、とても大事なことだと思っています。
人は、ちょっとした言葉に勇気づけられるし、温かい気持ちになれるもの。
これからも、大事な人、大好きな人には、全身全霊で思いを伝えていきたいと思います。
「気持ち」が大事ですね。
それでは、みなさま have a nice day
by ちびまる