画像:photoACcraftbeermaniaさん
老後の心配は突然に
若い頃、昭和の時代に流行った「ラブストーリは突然に」にハマったわたしは、50代を目前にして、「老後の心配は突然に」という状態に陥りました(現在その状態)。
わたしのこれまでの人生は、老後の心配や将来を考えることよりも、今を楽しく自由に生きることを優先し、やりたいと思ったことを全てやってきた、という感じの人生。
シドニーにいた頃は、30代後半までは、貯金が限りなくゼロに等しい状態であっても、とにかく「経験してみたい!」と感じたことに、惜しみなくお金を使い、好きなように生きてました。
帰国後は、まわりの影響もあって、少しは貯金するようにはなったけど、それでも、思い立ったら吉日、MBAを目指して数百万投じてみたり、贅沢三昧なひとり旅に出てみたり、1時間数万円のコーチングを受けてみたり、やりたいと思ったことは、手持ちの資金があれば、速攻で足を踏み入れ、まずはやってみる、という人生を生きてきましたし、今もそんな感じで生きてます(現在進行形中)。
そんなわたしが、48歳になって、あと2年で50代という時期に突入し、ふとした瞬間、ほんと突然に、、、老後を強く意識するようになりました。
正直、とっても不安ですし、どう考えたらよいかも、正直わからないから、逃げたいぐらいです・・・
それはきっと、タイミング的に、父が今年8月に他界して、残された母が完全なる年金暮らしとなって、その経済的厳しさを目の当たりにしたというのが大きな原因かもしれません。
「2,000万円は持ってないと老後の生活は厳しい」というけれど、心の中でどこか他人事でしたが、母の年金問題を目の当たりにして、じわじわとその危機感の波が、わたしにも押し寄せてきた、という感じです。
今のままじゃいられない
わたしはいま、程よい田舎で、比較的のんびりした暮らしをしていまして、賃貸住宅(社宅)で、家賃は一部会社から補助してもらってるので、比較的リーズナブルな家賃払いで暮らしてます。
帰国してから初めて契約した賃貸アパートに今もずっと暮らしていて、今の場所は、立地も、部屋も、何もかも、すべて気に入って住んでいます。
全て南向きの全8戸の2階建てのアパートで、目の前には何もなく、開放的な空間で、遮るものが何もないので、とても気持ちが良いのです。
新築物件に入居したので、かれこれ11年間住んでまして、アパートの住人の中ではわたしが一番の古株となりました。
環境的にとても穏やかで、静寂であり、駅にも徒歩圏内ですし、駐車場も安いし、近隣住民とも今まで一度も問題を抱えたことがありません。
入居者のほとんどが、単身赴任のビジネスマンなので、顔を合わせれば挨拶するぐらいの間柄で、ちょうど良い距離感にて、安心して暮らせてます。
できることなら、ず~~~~っと、今の賃貸アパートに住んでいたい、そう思うほど、わたしは今のアパートが好きです。
がしかし、、、
最近、「あと2年で50歳かぁ。。。」としみじみと思うことが多くなり、まわりの上席たちも、ぼちぼち還暦を迎え、一度は定年退職し、残り5年(65歳まで)は働いて、その後は退職する、という人たちが出てきているのを見ていると、わたしも後10年?MAX15年で退職???
と思ったら、急にカウントダウンが始まった気がして、
「えーっ?今わたし、ここに何気なく住めているけど、退職したら家賃100%支払いじゃん!、それも収入ないじゃん!、そもそも住み続けられるのか?社宅に???」と、急に老後の心配が押し寄せてきました。
そもそも賃貸契約できるのか?
ちまたでは、「賃貸派 or 持ち家派?」という話題があがったりして、その議論の焦点は、「どっちが金銭的に得であるか」という話に終始しますが、今のわたしにとっては、損得の問題ではなく、「老後の住処の確保」のほうが大問題なのです。
何にも考えずに、ずーーーっと賃貸住宅に住んでいて、万が一、いつの日か、何らかの事情で今のアパートを追い出される日が来たとしたら、果たしてわたしは新たに、賃貸契約できるのか???
よく聞く話では、定年退職後、賃貸住宅を借りるのは、めっきり難しくなるということ。
わたしの両親が賃貸契約する際にも連帯保証人が必要で、わたしがその保証人になりました。
貯金があっても、しょせん無職の身。
もしかしたら自分は、何かしら、仕事をしているかもしれないけれど、年老いれば、その時、自分が本当に働ける身であるかどうかもわからない。
30歳から40歳の体力の衰え、そして、40歳から50歳手前の体の衰えは、あちこちで感じてます。
そう思うと、賃貸ではなく、マンションを購入し(それも80代の自分の体力を見据えて)、住居費を最低限に抑え、生活していける環境を整えなければならないと、老後問題が現実味を帯びてきました。
50代独身でマンションを購入
やはり、先々を考えると、できるだけ早いうちにマンションを購入しておいた方が無難なのではないかという気持ちが強くなってきてます。
とはいえ、50代で独身暮らしとなると、戸建てはあり得ないし、そんなにたくさん部屋もいらないし、出せる金額も限られます。
今自分が住んでいる町で、駅近新築マンションの価格を調べてみたが、とてもじゃないけど手が出ないし、そもそも1LDKの物件がほぼ皆無。
中古マンションでも、ほとんどが3LDKで、自分にとっては無駄に広い物件ばかり。
やけに安い中古物件は、築年数が40年以上だったり、管理費や修繕費が高かったり、駐車場がなかったり・・・
1LDKも、ないわけじゃないけど、圧倒的に物件数が少なく、あったとしても、極端に狭かったりします。
今住んでいる部屋より狭いところは絶対嫌だし。。。
あまりに騒がしい街中も嫌だけど、寂しすぎる不便な場所も嫌。。。
いろいろ考えると、物件探しもなかなか大変です。
何を優先させるのかちゃんと決めて、また、現場を自分でしっかり回って、よく状況を確認してみないとダメだなと感じてます。
日本の不動産は、買った瞬間値下がりするので、なるべく値下がり幅が少なく、自分自身が安心して、快適に住める住居を見つけるしかありません。
気がつくのがちょっと遅かった気もするけれど、今から、中古物件+リノベーションの方向で、終の棲家を手に入れる活動をはじめようと思います。
2,000万円で足りるのか?
老後に必要な資金は2,000万円というけれど、どのような状況の人にとっての2,000万円なんだろうか?
すでに持ち家があり住宅ローンを払い終えている人にとって2,000万円?
ある程度快適に、楽しく暮らしていくには、住宅にかかる費用とは別に、2,000万円必要なのではないかと思います。
また、女性の場合は比較的長生きなので、仮に65歳で定年退職して、90歳まで生きちゃったとしたら、25年間分の資金を蓄える必要があります。
仮に月々の生活費が15万円として、15万円x12か月x25年 = 4,500万円です。
わたしの母が、「そんなに長生きしたいと思わない」というのも、まんざら嘘じゃないかも、と思ってしまいます。
でも、なんとなく、、、わたしは長生きしてしまいそうなので、、、長生きしてしまった場合に備えて、今から真剣に、老後を楽しく生きる準備をせっせとしておこうと考えています。
それでは、みなさま have a nice day
byちびまる