海外経験したからわかる日本の良さ
「意外だね」って、言われることがあります。
それは、わたしが「日本での暮らしが一番」と思っていること。
シドニーに長年住んで、国際感覚も養って、マルチカルチャーな人種の中で生きる方が心地よいと感じている、と話した後に、「でも、日本での暮らしが一番」というから、ギャップを感じるのでしょうね。
わたしは、日本人だけの社会より、さまざまな人種がごっちゃまぜになっている社会のほうがほっとする、という部分も確かに持っているのですが、でも、衣食住を考えると、それとこれとは別、と感じているところがあります。
シドニーに長年住んだ後、その後仕事の関係で、主に米国とヨーロッパに1~2週間の出張に出かけることが多いのですが、住む環境としては、日本に勝る場所はないなと感じています。
それも大都会じゃなくて、大都会近郊の地味なマイナー地域。
シドニーに長年住んで、いろんな国の都市に滞在して至った、わたし個人の結論です。
シドニーはわたしの故郷。
本当の故郷は福島ですが、わたしはあまり福島には思い入れがありません。
本当の意味で自我の目覚めを感じたのがシドニーだったから、かもしれません。
わたしにとって、シドニーは特別な街。
でも、不思議と、シドニーに戻りたい、また住みたい、とは思わないんです。
11年前に日本に帰るまでは気がつけなかった日本の良さ。
年齢、経験、仕事、タイミング、いろいろ重なった今だからこそ、住むのは日本が良いと感じられるのかもしれません。
なぜ、日本に住みたいのか
たぶん、今のわたしを囲む環境も大きく影響しているのだと思うけど、日本はなんだかんだ言って、
〇安全
〇ご飯が美味しい
〇便利
〇衣食住が安い
〇四季が美しい
〇温泉三昧
〇ご当地グルメが多い
〇清潔
〇ハイテク
など、生活しやすい環境が整っています。
要するに、物理的な面で、他の国と比べると、便利で快適なんだと思います。
日本人だからこそできる、細かい部分への気付きや配慮、創意工夫と知恵、そして常に新しいものを追い求める飽きっぽい国民性が生かされ、次々と「あー、こんなのが欲しかった!」という便利で面白いグッズや、グルメやサービスなどが生み出さされる社会、それが日本です。
他の国や都市では類似性が見られない、衣食住への創意工夫、そして日本特有の歴史的文化がとてもユニークで興味深いと、日本人ながらに感じています。
わたしは大都会では生きられないタイプだけど、海外へ出れば出るほど、日本って、興味深い国だなと、しみじみ思います。
先進国で、ほぼ単一民族の国ニッポン。
外国人が増えたとはいえ、圧倒的に日本人が多いし、日本の文化が色濃く残る文化と習慣があります。
日本は、なんだかんだ言って安全
海外出張でいろいろなところに出かけるからこそ、痛感していることですが、なんだかんだ言って、日本はものすごく平和ですし、安全です。
街を歩くのに、そして夜道を歩くのに、そんなに緊張せずに済みます。
でも、ヨーロッパやアメリカにおいては、常に危険と隣り合わせです。
日本でも物騒な街はあるのかもしれませんが、少なくとも、わたしが今住んでいる街においては、深夜にひとりで、酔っぱらって歩いて帰宅しても、まず、危険な空気は感じません。
本当にありがたいことです。
食べ物が美味しい
日本に住みたい理由、食べ物がおいしいというのは、大きな理由です。
よく聞く話で、どこに海外旅行に出かけても、フランス料理、イタリアン、など、確かにその土地で食べる場合は美味しいものもたくさんあるけど、結局、日本で食べる、イタリアン、フランス料理など、各国の料理のほうが、ずっと美味しいというご意見、一理あります。
わたしも先日、イタリアにいって、美味しいワイン、チーズ、ハム、スパゲッティ、ピッザなど、本場のイタリアンを食してきました。
確かにその場では、とても美味しかったのです。
でも、不思議なことに、現地で調達してきたチーズやスープストックなど、日本で食べてみると、なんというか、クセが強すぎるというか、日本の自分の自宅で食べた時は、どうにもこうにも味が強すぎて、やっと食べたきった、というのが正直なところ。
環境が変わると美味しかったものも、美味しくなくなる、という経験をしました。
味覚というのは環境に大きく影響されるのですね。
おそらく、イタリアで食べたからこそ、美味しい食べ物だったんですね。
フィレンツエの街の雰囲気だったからこそ、美味しかったのだと思います。
でも、ふと、日常に戻ってみると、自分が作る、パスタのほうが美味しかったりします。
また、日本で食べるフルーツやお米など、品種改良されて、糖度があがり、ますます美味しい食材が市場に出てきます。
まだまだ、わたしは世界を知らない身なので、一概に言えませんが、少なくとも今の私は、日本にある食べ物が一番美味しいと感じています。
でも、パンは例外。
パンは、ドイツやフランスなど欧州のパンが美味しいです。
わたしが、海外出張から帰ってきて、まずは食べるもの。
それは、お寿司です。
それも、好きなものをすし屋のカウンターで。
ウニ・いくら・牡丹エビ・中とろ
これらを冷酒と一緒に頂く。
「寿司と日本酒」
世界で一番美味しい組み合わせ、と思ってます。
日本の利便性には敵わない
日本のコンビニ。
日本での生活しか経験したことない人には、気付けないかもしれませんが、日本のコンビニってすごいですよ!
セブンイレブン、ローソン、ファミマなど、あれだけの品揃えをもって、それも24時間営業、 フレッシュな総菜やお弁当も取り揃え、それも数百円で満足できる食べ物の数々を安心・安全な一定の品質で提供し続ける日本のコンビニ、世界に誇るべき文化とサービスだと思っています。
コンビニは、海外にももちろん存在しますが、日本のコンビニのような品揃え、商品回転の速いコンビニは、海外においては、まず、見たことがありません。
海外のコンビニは、キオスクと呼ばれるところも多く、せいぜい、ガム、キャンディ、ポテトチップス、新聞、水、バスのチケット、タバコ、、、ぐらいでしょうか。
セブンイレブンも海外にありますが、惣菜といえば、乾いたパンの不味そうなサンンドイッチぐらい、それも6ドルぐらいします。
1つのサンドイッチで650円ぐらいしちゃうんですよ。
それも美味しくない。
日本なら美味しくて、新鮮なサンンドイッチが200円代で買えます。
日本のコンビニは素晴らしい。
日本のコンビニの存在が、当たり前になったわたしの生活。
日本からコンビニが突如消えたら、ものすごく寂しくなっちゃうし、困るわ〜。
最近は、日本社会にちゃんと反映されている総菜の品揃え、例えば、小分けパック1~2人前の焼き魚、ハンバーグ、ロールキャベツ、そしてサラダの数々、手軽に夕飯の食卓に使えそうなお惣菜が手ごろな価格で手に入ります。
それも、健康的な意識も高く、カットキャベツやレタス、そして、スーパーに行きそびれた人のために卵やお豆腐など、ちょっとしたデイリ―フードもそろえていて、まさに便利なお店!
ほとんどの総菜が、レンジでチンすればすぐ頂けてしまう、それも袋から取り出す時の注意書き(ここまで書くか!と思いながらも)、切りやすい袋など、日本のおもてなし精神がいたるところに垣間見れ、「あーありがとう、日本のコンビニ」と感謝の気持ちでいっぱいです。
街全体が清潔
外国からの来客者がまずひとこと。
「ゴミ一つ落ちてないね!きれいだね、日本は」と、街の清潔さに感動します。
確かに、あまり道端にゴミとか落ちてないですね、少なくとも私が住む街には。
そして、公共のトイレもたいてい清潔。
ショッピングセンターやお店のトイレは、まず安心してはいれます。
それも無料で借りられる!
海外のトイレは、あまり清潔ではありません。
また、ヨーロッパでは、公共トイレは有料なところが多く、常に小銭を持っていないければいけないという煩わしい点もあります。
日本のトイレのハイテクノロジーは、世界に誇る技術。
あー、日本に生まれて、そして日本に住める権利があって幸せって、思います。
リビングコストが安い
シドニーに住んでいた頃、アパート探しに苦労しました。
移民が多く、それも、みんな住みたい場所は、シティにバスや電車行きやすい近郊の地域。
そうなると需要と供給のバランスが崩れて、アパート探しは争奪戦。
1物件に30件の申込みが入り、借りる側はなんとしてでも、アパートに入居したいので、賃料を自ら吊り上げるという現象まで起き、移民で、学生だったりすると、まず、賃貸契約までたどり着けず、シェアハウスでの生活を余儀なくされます。
私が最後に住んでいたアパートは、1K(20sqmぐらいでシャワーのみ)で12万円ぐらいでした。
それでも、まだ安い方でした。
今わたしが住んでいるアパートなんて、広さ40sqm以上、バス、トイレ別、ダイニングとキッチン別、駐車場付きで、シドニー時代のリビングコストの約半分。
それも快適で安全・安心。
帰国してから9年間、一度も引っ越しをしたことがないです。
それぐらい、快適で過ごしやすい住まいなのです。
衣類にしても、海外では、大したデザインでも素材でもないのに結構高いです。
それに比べて日本は、ユニクロなど、それなりのクオリティを維持して、リーズナブルな価格の衣類を販売しています。
ありがたい存在です。
家電ひとつとっても、シドニーで在住時は、新品で家電を買うことは、まず、なかったです。
ほとんどがセカンドハンド(リサイクル)品を買うのが常ですが、日本では、ヤマダ電機、コジマ電気など、電化製品(それもハイテク)をずらりと品揃え、それもリーズナブルに手に入るものもたくさんあります。
食べ物も、コンビニはもちろん、日本の外食は安いです。
米国やヨーロッパでは、税金+チップがありますからね。
ヨーロッパは、VAT(付加価値税)がだいたい20~25%ぐらい取られます。
米国では、税金10%ぐらい+チップ15% ~20% ですからね、結構な金額になります。
日本の居酒屋なら、2~3時間飲み放題、食べ物8~9種類で下手すりゃ3,500円ぐらいで済ませられます。
ラーメン1杯にしても、日本だったら500円以下で食べられるところもありますが、海外なら1,200 ~2,000円ぐらいしちゃいます。
こんなわけで、日本という国は、庶民に優しい。
四季が美しいニッポン
日本にいると、1年間季節に合わせていろいろな行事があり、楽しいですね。
わたしは、日本の季節の花が好きで、花を見に行くこともとても楽しいです。
〇冬・お正月
〇冬・雪景色(雪遊び)
〇春・梅
〇春・桜・菜の花(お花見)
〇春~初夏・つつじ~あじさい
〇夏・ひまわり、花火、海水浴
〇秋・紅葉
〇冬・イルミネーション
季節に合わせて、小旅行に出かけることもできますし、花とグルメ、そして温泉などを組み合わせて、日本全国をターゲットにしたら、無限大に遊びに行きたいところがあります。
ご当地温泉とグルメ
日本の面白さのひとつ、ご当地の温泉とグルメ。
これは、ものすごく、、、楽しいです。
お昼から、ビールや日本酒を飲みながら、お蕎麦食べたり、お寿司食べたりしながら、ご当地グルメをつまみ食いして、温泉はいったり、ぷらぷら街歩きしたりするのが、至福の喜びです。
それも、日本全国、その土地特有の食べ物があり、そしてお酒があり、そして、温泉がある!!!
日本って素晴らしい。
日本人は親切で勤勉
わたしは、日本人に生まれたことを誇りに思います。
日本人は、基本的に親切で、まじめで、働きものです。
わたしも、そうでありたい。
海外と比べて、日本のここがダメだ、あそこがダメだ、と言われることもたくさんありますが、わたしは、総合的に、日本という国も、日本人という国民性も好きですし、誇りに思っています。
今、結構言われているのが、日本の技術の流出。
中国など、発展途上で若い人口がとてつもなく多い国には、敵わないところが出てきており、少々押され気味のニッポン。
高度成長期の時のようなニッポンには、もうなれないとしても、日本だからこそ生み出せるもの、量より質で勝てる技術は、まだ存在していると私は信じています。
それでも、日本はまだまだ、素晴らしい技術も持っている企業もありますし、日本人としての気質もまだまだ、世界に誇るべきところが、たくさんあるとわたしは信じています。
わたしが日系企業で、それも中小企業で働くことに魅力を感じているのも、そこにあります。
日本のキラリと光る技術と品質を、国際社会に役立てていきたい。
素晴らしい日本で暮らしながら^^
では、みなさま、have a nice day
byちびまる