- 1. お寿司はマグロ・サーモン、わさびはてんこ盛り
- 2. 時間の過ごし方を丸投げしない
- 3. 伝言はシンプルに1つか2つ
- 4. スケジュールに余白をつくる
- 5. 気を使い過ぎない
- 6. 時にはご馳走してもらう
- 7. 時間の誤差を許容する
- 8. お座敷は掘りごたつ式が必須
- 9. スタバの場所を押さえておく
- 10. 現金を持たせる(3万円)
1. お寿司はマグロ・サーモン、わさびはてんこ盛り
日本が初めてどころか、アジアが初めてという米国企業のアメリカ人が来日し、ここ一週間、朝から晩までアテンドにて、ブログどころか、業務メールチェックもほとんどできていない状況にて月曜日を迎えております^^;
初来日の外国人(今回はアメリカ人)を迎えるにあたって、いくつか学びがありました。
まず、寿司が食べたい!
というので、すし屋に連れて行きました。
いろいろオプションがあるから楽しいお寿司屋さんですが、欧米人のほとんどは、
〇マグロ(ツナ)
〇サーモン
〇ワサビ多めに
この3点さえそろっていれば、大喜びです。
季節ものの高い食材などは、要らないかも・・・と思いました。
安く上がりますし、一番喜んでくれます。
2. 時間の過ごし方を丸投げしない
どうしても、あれも、これも経験してもらいたい、日本を知ってもらいたい、という日本人目線の考えになってしまいがちですが、特別に日本に対して思い入れを持っていない外国人に対して、「何がしたい?どこに行きたい?」と聞いても無駄ということがわかりました。
逆の立場を想像するとわかりやすいです。
例えば、わたしが初めてドイツのハンブルグに行った時のこと。
当時は、ドイツもしくは、ハンブルグという街自体に、特別な思い入れはなく、また、その地域に所在する企業への訪問が主な目的でしたので、特別に事前に調べることもなく、彼らにナビゲートされるがまま、時間を過ごしました。
その街について、何も知らない人に、「どこいきたい?なにがしたい?」と聞くのはナンセンス。
希望を聞きたいのであれば、来日前。
来日前に希望を聞いて、相手先から何も出てこなければ、「あなたが決めて」という意思表示だと思ったほうが無難です。
その街を知っている迎え入れる側(ホスト)が、これが良いかなと思うところに、何も聞かずに連れて行けば良いのだと思います。
その結果、あれは好き、これは嫌い、というのが出てくるかと思いますが、それもひとつの経験と思えば良いのだと思います。
3. 伝言はシンプルに1つか2つ
細かいスケジュールにフォローできる国民は日本人だけ、と思ったほうが良いです。
事前に、細かく計画を立てて、「何時にどこからバスに乗って」など、1週間のスケジュール表をに送っていましたが、あまり意味がありませんでした。
彼らが羽田空港に到着するなり、「We have arrived at Haneda! Japan is just wonderful! By the way how can I get your place?」 今、羽田についたわよ!日本は素晴らしいわねー!ところで、どうやったらあなたのところに行けるの?
と、他の会議をしているど真ん中に電話がかかってきて、「とりあえず、電車は難しいから、高速バスに乗ってきて」と口頭で説明することに。
スケジュール表自体持ってきている様子がなく、「とりあえず、日本に行ってから電話をかけて聞こう」というスタンスで来日。
一般的な話しとして、欧米の人には、細かい話をしても混乱するだけなので、なるべく、シンプルなことを1つか2つだけを伝えるということが大切だと思いました。
あまりにもオプションを与えすぎると思考停止、何も覚えられないし、考えられないし、選べないので、レストランでのメニューもオプションとして与えるのは、1つか2つ、決してメニューを渡して「自分で選んで」とは言わないことです。
「これがおススメよ、美味しいから食べてみて」と言ってあげるのが、彼れにとっても、自分たちにとっても一番楽です。
たくさんのメニューの中から、聞いたこともない食べ物を選べませんから笑
4. スケジュールに余白をつくる
アメリカは基本、個人主義です。
日本は基本、集団主義です。
これは、歴史的背景からつくられてきた国民性です。
個々人レベルは、ひとまずおいておいて、アメリカ人の場合、個々人で気ままに過ごす時間の確保は大切です。
なので、1週間のスケジュールの中で1日ぐらい、「自分で好きに過ごして」という時間があったほうが、当人もほっとするところがありますし、本当の意味で、その街を感じることができます。
わたしは1日半ぐらい、先方の社長をホテルにほったらかしにしました。
自分でランチを食べるところに出かけて、ウィンドーショッピングを楽しんで、言葉が通じないことも楽しんで、満喫されてました。
わたし自身もそうですが、あまり構われ過ぎると疲れるので、適度にほっておいて欲しいというのが本音です。
外国に行ったら、自分の意志で、自分の思うがままに街歩きをしたいものです。
5. 気を使い過ぎない
もてなすほうは、あれこれ先回りし、何かと気を使うものですが、あまり気を使いすぎるのも、相手にとって負担になります。
例えば食べ物。
肉が食べれない人が同じテーブルにいたとしても、自分は肉料理をオーダーするぐらいがちょうどよいです。
相手が肉を食べないからといって、自分も食べないとなると、相手にとっては気持ち的に負担になります。
だから、あなたのは野菜と魚介ね、わたしは、肉を食べるねとさらっと「別々ね」と言った方がお互い気が楽です。
もちろん、宗教上、厳しい掟がある人との会食の場合(例えばイスラム教徒)、豚肉が同じテーブルにあるだけでもタブーというケースもあるようなので、ケースbyケースではあるのですが、たいていは、「好きなものを食べて」と相手も気を使うので、気を使い過ぎないようにするのが大切だと思います。
6. 時にはご馳走してもらう
日本人の場合、何が何でも全部を支払ってもてなす傾向にありますが、なんでもそうですが、バランスが大切です。
Give Give Give(与える)ばかりでは、相手も疲れます。
時には、Take (受け取る、ご馳走になること)をしてあげることも大事です。
そうでなければ、相手方も逆に申し訳ないというか、居心地の悪さを感じてしまいますので、8(支払う):2(支払ってもらう)ぐらいの割合で、お付き合いをすると、ちょうど良いかなと思います。
普通の感覚を持っている人であれば、Give Give Giveと、与えられてばっかりですと、何らかのお返しをしたくなるものです。
例えば、ランチもデイナーもご馳走することが続いた場合、1回のランチは、先方にお支払い頂く、もしくは、カフェやパブでの一休み、コーヒーやビールなど、あまり先方に負担にならないお会計を相手方にもご負担いただき、ありがたくご馳走になる、というのもバランスが取れます。
7. 時間の誤差を許容する
時間に厳しい人がいますが、欧米の人は、結構時間には緩やかなタイプの人もいます。
9時に待ち合わせでも、5~10分の誤差は許容してあげましょう。
まず、時間通りにはいかないことが多いです。
あれを忘れた、これを忘れた、家族に電話しなくちゃ、トイレに行きたい、などなど。
あらかじめ時間に余裕をもってスケジューリングをしておけば、少々遅れても問題ありません。
彼らは日本人のように、ちゃっちゃと動く習性がありません。
とにかくしゃべりながら、キャーキャー、ワーワー話しながら動くので、細かいことは気にせずに、なるべくスケジュールの前後に余白を持つようにしたほうがお互いストレスがかからなくて良いかと思います。
とは言え、どうしても急いでいる時は、はっきりと、「急いでいるから、早くして」と伝えて、急いでもらうことも大切です。
8. お座敷は掘りごたつ式が必須
日本におけるお食事処は、靴を脱いで、お座敷にあがるようなところも多々ありますが、足が長い外国人は、畳の上で、足を折り曲げて長時間座っているのは苦痛です。
日本的なところにご招待したいと思って畳のお座敷で予約を取る場合は、掘りごたつ式で足をのばせて座れるところ、もしくは、椅子に座って食べるようなセッティングが必要です。
9. スタバの場所を押さえておく
日本(特に田舎)では、「カプチーノ&クリームたっぷり」を提供してくれるカフェが意外と少ないです。
欧米人のほとんどが(おそらく)、結構、わがままです笑
なので、お店の人にも「これできない?あれできない?じゃぁ、これはどう?」など、とにかく自分が欲しいものを手にするために、あの手この手でチャレンジしてきます。
コーヒーブレイクの話しに戻して、、、
なぜか、コンビニでもカフェラテはあっても、カプチーノがないので、スタバに行くしかない感じでした。
スタバであれば、「クリーム(ホイップ)を多めに乗っけてください」と言えば、乗っけてくれますし、スタンダードで彼らも知っている安定した味ですので安心です。
イタリアのように、どこでも美味しいエスプレッソなどが飲めれば良いのですが、日本ではそうもいかないことが多いです。
「どうしても、ホイップがたくさん乗っかったカプチーノが飲みたい!」と強い要望を受け、カプチーノ&ホイップ探しに一苦労でした。
10. 現金を持たせる(3万円)
米国では、1ドルからクレジットカード決済できるところが多く、現金を持っていないことが多いです。
日本も当然のようにすべてがクレジット決済できるだろうと思って、カードだけをもってぶらりとカフェなどに入っても、現金払いしか受け付けないお店が結構多くてびっくり。
結構、立て替え払いをすることになりました。
少なくとも3万円ぐらいは、所持金を持って来日してもらうようにすれば、いざという時に困りません。
ちょっとしたことですが、ひとつひとつが何かと大変な、来日外国人へのおもてなし。
日本人と違って、あまり遠慮がないですし、わがままでgoing my wayな欧米人を相手の接待は、時にははっきりと、「それはムリ、できないので、忘れて」と言う勇気を持つ必要があります。
でもなるべく、楽しい時間を過ごしてもらえるように、そして、I love Japanと感じてもらえるような、おもてなしがしたいものですね。
それでは、みなさま have a nice day
byちびまる