画像:photoACbeauty-boxさん
歴史的な円安ですが。。。
2022年は歴史的にも記録的な円安となりました。
わたしがUS出張した2022年10月30日の羽田空港での両替レートは152.85円でした。
ひょぇぇぇ~~~~っと思いましたが、
下記、為替レートの過去40年ほどの推移をみると、約20年前は1ドル:250円という時期もあったのですねぇ。。。
知りませんでした。
画像:世界経済のネタ帳
2009年~2013年には1USDが100円を切っていた時期もあったんですね。
母に「1USDが150円台だよ!!!」と伝えると、「あら、お母さんが若い頃なんて、360円だったわよ。」と、しれーっと返されました。。。
調べてみると、ドル円為替は、戦後の1949年~わたしが生まれる2年前の1971年まで、固定相場制にて360円だったんですね。
1USDが360円の時代があったというのは知ってましたが、そんなに長く、それも固定であったなんて、知りませんでした。
確かにその頃に比べれば、100円ぐらいから150円に上がったからと言って、個人の出張レベルで大騒ぎするほどでもないのですが、わたし個人にとっては、やはり大ごとです。
だって、庶民なんだもん。
節約しながら、生きていかなきゃならないんだもの。
という訳で、わたしなりに、地味に、コツコツ節約の工夫をしながらUS出張してきました。
日系企業の日当は安い
海外出張は、会社が負担する旅費も高いですが、出張者が個人で負担する現地支払い額もそれなりにかかります。
個人の現地支払いを賄うために日当があるのですが、日系企業の海外出張日当は、欧米の諸外国に比べてかなり低めです。
例えば、欧米企業勤務でわたしと同じぐらいのポジションの人の場合、一日100USDぐらいですが、わたしの日当は、一日4,000円です。
仮に1USD=150円で換算した場合、4,000円=約27USDですよ!
それも移動日は出ないという・・・。
それも円払いなので、円安の中の出張は、マジ大変です。
現地企業取引先の営業との同行出張の場合、その待遇の差は歴然です。
US企業の場合、日当という形ではないですが、朝昼晩の食事は実費精算できるので、ホテルのレストランで朝食も取れれば、夜は適当なレストランで食事をし、ワインやビールなど適切な量(1~2杯程度)であれば、会社に請求できます。
なので、彼らは食事代の心配をすることはありません。
ただわたしの場合は、すべて自費になるので、実費ー日当(27USD)=自腹です。
日系企業の日当が安い理由は、おそらく想像ではありますが、「慰労代」という意味合いが強く、あくまで精神的・肉体的な苦痛を労うお駄賃程度をお支払いします、という意味なのではないかと思います。
うちの会社は、その全体的に低い日系企業の日当の中でも、最低ラインだと思います。
何度か、日当額の改訂を交渉しようかと思いましたが、やめました。
理由としては、日本的な習慣で右にならえで、あげられたとして日系企業の平均値が上限だろうし、大した差はないので、そのために時間や労力を費やすのがもったいないから。
そして、大局的および総合的に考えて、わたし自身の利益は大きいと考えるからです。
会社のお金で、海外に行き、ネットワークを構築し、グローバルに働き、多くの経験もできるので、お金以上の財産を手に入れられる環境があるし、うちの会社はよくも悪くもピュアというか、無知というか、自分が知らないことにはあまり多くを言ってこないため、いろんな意味で楽です。
ある程度の予算内において、航空会社やホテルを自由に決められるし、出張計画も自由です。
その分、それを認めてくれるだけの結果は持ち帰りますが、自由というはありがたいです。
なので、日当についてはお小遣い程度と考えるようにしました。
何もかもが高いUS
US出張を終えて、レシート片手にクレジットカードの円払いを確認しましたところ、、、うっっっ!、高いです。
下記は、実際にわたしが支払った金額です。
500mL水(シカゴ空港):667円(4.4USD)
サラダ1個、水(ガロン)、パン小2つ(コンビニ):2,370円 (15.62USD)
ワイン2杯(同僚とミネアポリス空港):4,781円 (31.51USD)
ホットドック1つ(学会会場):1,289円(8.5USD)
ワイン1杯(ホテル):2,090円 (13.78USD)
マグネット4つお土産(フロリダ空港):4,514円(29.76USD)
チキンBox(スーパーで昼食):973円(6.42USD)
ワインボトル2本お土産:7,120円(46.94USD)
グラスワイン3杯(同僚とワイナリーで):3,085円 (20.34USD)
合計:26,889円
その他、キャッシュで支払ったのがおおよそ100USD (15,000円)ぐらいで、
わたしの日当が、4,000円x 7日分 = 28,000円
でしたので、若干足がでる感じでしたが、まぁ、よしとしましょう。
それにしても、空港で水を買うのはやめたほうがいいですね。
500mLが約700円ですよ、日本の7倍近い金額です。
US出張節約の工夫
US滞在中、わたしは、こんな感じで節約しました♪
節約その①ベッドメイキングを断る
USで事あるごとに支払うチップ。
チップ収入で生計を立てている人がいることは、重々わかってはおりますが、ホテル滞在中のベッドメイキングなどで、1USD = 150円を毎日支払うことをやめました。
約1週間滞在することを考えると、150 x 7 = 1,050円です。
金額としては大したことはないですが、そもそも不要だなと思ったので、やめました。
わたしは、あの、ホテルベッドのシーツをマットレスの下にぎゅーっとピターっと入れ込んでる袋状のベッドでは眠れないのです。
いつも、キレイビシッときれいにベッドメイクされたベッドのシーツを引っ剥がして、ゆるゆるにかけて眠ります。
足が自由に動かないと、嫌なんです。
また、タオルも毎回交換するのはエコじゃないし、部屋もほとんど汚れてないし、ゴミ捨ても最終日に捨ててくれればそれでOKなので、チェックインの際に、「ベッドメイキングは不要です」と断りました。
そうすることで、日中、留守の際に部屋に出入りされることもなく、荷物も広げたままでOKですし、意外と、そのほうが楽ということがわかりました。
節約その②水はスーパーでガロン買い
空港で500mLの水を買うと700円ぐらいしてしまいますが、スーパーでガロン買いすると、1ガロンが3USDぐらいなので、450円ぐらいで数日間の水確保ができます。
1本空のボトルを持っておくと、日中仕事に出かける際に、ガロンボトルから水を小分けにして飲めるので便利だし安いです。
節約その③朝食込みでホテルを予約
わたしは毎日、朝食を頂きます。
朝をしっかり食べないとダメな人なんです。
この度、学会参加地のホテルは、学会主催のハウジング予約のほうが安かったのと、取引先の営業と同一ホテルに宿泊する必要があったので、仕方なくルームチャージのみの予約で宿泊しましたが、それ以外は、すべて朝食込みで予約を取りました。
ホテルの朝食は、1回で30USD (4,500円)ぐらいする場合もあり、とんでもなく高いです。
USの場合、高い割に、大した料理も出ません。
なので、朝食込みのパッケージで予約を取り、朝食代を浮かします。
どうしてもルームチャージで予約を取る必要がある場合は、スーパーや近くのコンビニで、サラダ(大)とパンなどを買って、小分けにして2~3日かけて食べたりします。
節約その④キッチン付きの部屋に泊まる
US出張の際の夕食は、ほぼ毎日取引先営業と一緒なので、あまりオプションはないですが、朝ごはんがついてない部屋に泊まる場合や、学会会場に近いホテルに泊まる場合は、キッチン付きの部屋に泊まり、スーパーで買い物して、スープやサラダを作って食べたりします。
塩、コショウ、オリーブオイル等の調味料は小瓶に入れて持参して、なるべく現地では食材だけを買うようにしてます。
US出張の際には、どうしても野菜不足に陥りがちなので、なるべく野菜を取るようにしてます。
節約その⑤エナジーバーなど持参
学会参加などの場合は、なかなか落ち着いて座ってランチなど、できない時もあるので、ちょっと小腹が空いた際に、サクッと空腹を満たせるエナジーバーなどを日本から持っていくと便利です。
節約その⑥空港ラウンジをフル活用
わたしはANAのスーパーフライヤーズメンバーなので、ANA提携航空会社(スターアライアンス)の空港ラウンジが無料で利用できます。
これはめちゃくちゃ重宝します。
セキュリティーチェックと出国手続きを終えるとラウンジが使えます。
USの場合は、ユナイテッド航空のラウンジが使えるので、早めに手続きを済ませ、ラウンジで1~2時間過ごすようにしてます。
軽食とワインなどを頂きながら、ゆったりと仕事しながら時間を過ごせるので、無駄なお金を使う必要もなく、仕事も進み、大助かりです。
ラウンジを使えることで、カフェやレストランに入ることもなくなり、すべてが高い空港で無駄使いせずに済みます。
ただし、取引先営業との移動の場合は、そうはいきません。
なぜなら、彼らはデルタ航空のメンバーであって、ユナイテッドを使わないので、お互いにラウンジを無料で使えるものの、どちらかに合わせる必要があり、その場合はなかなか難しいです。
今回は、デルタ航空のラウンジ利用にて、先方にお世話になりました。
結局、自腹でお金がかかるのは飲食がメイン。
今回夕食は、取引先にご馳走になり、また、学会会場でのウエルカムイブニングなどで、つまみ食いしながら節約しました。
節約その⑦取引先のご自宅にステイ
この度、先方からのオファーもあって、2泊ほど取引先営業の方のご自宅にお泊りしました。
彼女はわたしより10歳も若いですが、まさにアメリカンドリームを叶えた方で、広大なプール、サウナ付きの庭がある豪邸にお住まいで、ゲストルームはもちろんのこと、別宅まであるという。。。
わたしの庶民派生活とは大違いなのですが、ご厚意でお泊りしました。
もちろん、食事もドリンクも何の心配もなく、1USDも使いませんでした。
その代わり、お土産はしこたま持っていきましたけど^^;
滞在させて頂いた部屋は、まるでホテルのようなお部屋で、部屋の中にトイレもバスタブ付きのバスルームも完備されており、ベッドはふかふか、とても快適でした。
見栄を張らない大切さ
わたしは取引先営業に、すべてを話し、見栄を張らないことにしてます。
日当が少ないこと、円が安いこと、USの物価が高過ぎること、などを伝え、楽しむ時は楽しむが、基本は無駄なお金は使わないというポリシーをしっかり伝えるようにしてます。
なので、スーパーに行きたい理由や、スーパーの近くに滞在したい理由や、ホテルで別途朝食代を払ってまで食べない理由など、全部、話します。
よっぽどお金がないと思われたのか、「無料のコーヒー券があるよ!」とか、「あっちで、お水をRefileできるよ!」とか、「無料で参加できるイベントがある!」など、いろいろ教えてくれます笑
お陰様で、まるで家族のようにケアしてくれて、大助かりです。
無理はしない、見栄は張らない、等身大で。
それでは、みなさま have a nice day
by ちびまる