業績考課(レビュー)は無駄ではない
たいてい、どこの会社でも取り入れている人事制度「業績考課」。
年に2回、自身のパフォーマンスを見直す機会。
自身の日々の業務、そして能力を客観的に自己評価をするのは難しいこと。
昔は、「どうせ、給与や賞与に反映されないんだから、ムダ」と思っていた自分がいましたが、MBAにて組織学を学んだことにより、考え方が変わりました。
組織は、人の集団であり、個々の人々がイキイキと元気でなければ、衰えていき、そして病んでいってしまうリスクがあります。
カラダと同じですね。
ひとつひとつの細胞が元気でなければ、組織(臓器)は衰え、病んでいく。
また、逆に、個々の細胞がイキイキとして、細胞としての能力を上げていけば、組織の力は増していく。
そう考えると、企業において、個々人の在り方、そして持っている力の向上、それぞれのパフォーマンスの最大化を目指すというのは大切になってきます。
業績考課は、自分自身の在り方、持っている力やパフォーマンスのレビュー(結果と伸びしろの確認)をする機会です。
1日24時間あるうち、ほとんどの人が、少なくとも8時間は仕事に費やして日々過ごしていることと思います。
1日の3分の1が仕事に向き合う時間です。
人によっては、1日の半分が仕事ではないでしょうか。
そう思うと、人生の半分が仕事に向き合う時間であり、その時間をどのように過ごすかによって、人生の質も大きく変わってくるのではないかと、わたしは考えています。
だから、たとえ、上司や人事の人と向き合う業績考課レビューの機会が、そのまますぐに自身の給与、賞与、ポジションに直結されるものではなかったとしても、自分自身に対して真摯に向き合う時間としては、決して無駄な時間でも、無駄な取り組みでもないと思っています。
AIに置き変わるリスク
本屋に行って、平積みされている雑誌や書籍のタイトルを眺めてみると、「AI:Artificial Intelligence(人工知能)に置き変わる」というテーマのタイトルが目に入ってきます。
要するに、学習能力が高いロボットに仕事を奪われる、というリスクのお話。
これは、他人ごとではありません。
AIに置き変わってしまいそうな仕事と言えば、ルールにのっとって、こなしていく仕事が頭に思い浮かびます。
例えば、自身が属する会社で考えてみると、
〇事務系の仕事全般
〇受付
〇電話対応
〇製造全般
〇物流全般
こんなところでしょうか。
自身が属する企業で当て込んで考えてみると、ざっくり8~9割の仕事がAIで置き換え可能なのではないかと思います。
わたしは海外事業を担当していますが、その大きな理由は英語ができるからです。
ただ、この言語対応というのも、いずれAIの技術で置き変わり、英語を話せることは、特別なことでもなんでもなくなると思っています。
言語はツール。
ツールは、AIに置換えられる。
AIに置き変わらない人材になるには
AIに置き変わらない人材とは?
それは、おそらく、「創造」ができる人材だと思います。
創造というと、仰々しい響きですが、要するに、自分の頭で考え、アウトプットをする能力。
真っ白なキャンバスに、自分なりの絵を描ける能力。
日々起こりえる唯一無二の問題に対して、問題解決をしていくこと。
人の心理を的確にとらえ、対応していくこと。
〇考えを描く力
〇リードする力
〇責任を取る力
この3つを養っていくことが、自分には大事かなと思っています。
容易に学習できない能力を磨くことで、当面、AIに置き変わることなく、自身の存在価値を保つことができるのではないかと考えています。
目の前のパソコン、スマホ、タブレットなどから1~2時間でも完全に離れて、ペンを持ってノートに向かう、自分の手で書く、描く、頭の中をビジュアル化する作業をするというのは、大事であると考えています。
最初は、何も出てこないかもしれない。
でも、それでも、真っ白の紙に向かって筆を持つ。
その行動そのものが、次に向かうステップになるように思います。
誰の考えでもなく、自分の頭から絞り出す何か。
誰とも比較せず、自分の頭を、自分なりに精一杯使ってみる努力。
その繰り返しが、人を成長させるエッセンスになるのではないかと思います。
そんなわたしも、自分自身の業績考課、レビューをしよう。
ではみなさま、have a nice day
byちびまる