空飛ぶちびまる (自由気ままに)

おひとり様女子のエッセイ

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外国取引先(カナダ、韓国、イタリア)が立て続けに来社。朝から晩まで通訳と商談に明け暮れる。ビジネスオーナーとの時間は楽しいが、ものすごくエネルギーが必要。

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画像:photoAC_ FineGraphicさん

 

立て続けに外国取引先が来社

 

2月~4月は、2回に渡り長期の欧州・ドバイ出張を終え、現地で風邪をひいて、声が出なくなるという大変な目に遭ったわたしですが、、、

 

その後まもなく、カナダ、韓国、そしてイタリアから取引先が来社し、そのアテンドに追われまくる日々がやってきて、おととい、やっとその忙しさから解放されました。

 

ここまで、立て続けで外国企業の来社対応をしたのは、はじめてです。

 

外国人の来社(来日)対応というのは、思った以上に大変です。

 

通訳を雇う余裕はないので、通訳も、商談も、接待も、基本わたしは全て出席で、メインで対応しなければならない身です。

 

何が大変って、一番は、しゃべり過ぎて、喉が痛くなってしまう、というのが大変です。

 

今年に入って、外国取引先の来日対応したのは、すでに5回目💦

 

いろんなビジネスの話ができるので、楽しくやりがいはあるのですが、結構、エネルギー吸い取られます。

 

直近で対応した3回の外国取引先来社対応したのですが、お国柄、そして彼らのバックグラウンドの違い、そして、心理的な距離感の違いなどによって、アプローチの仕方が異なり、今思うと、興味深いなぁとしみじみ思うところがあります。

 

カナダからの来日対応

 

女性起業家社長とその娘(次期社長)が来社した時のこと。

 

初めての来日で、すべてが初めてという二人。

 

そして、億万長者な方々なので、庶民的な雰囲気満載の当社へのご来社は、さぞかしギャップが激しかったことでしょう。

 

とても礼儀正しく、素敵なマダムたちは、億万長者であっても、謙虚な姿勢を保ち、庶民な接待にも快く応じてくれて、喜んでくれました。

 

がしかし、彼らの日常とわたしのそれとは大きなギャップがあって、ちょっとした感覚のずれは、感じました。

 

例えば、近距離でも地下鉄や電車ではなく、すべてタクシー移動であったり、どこでもVIP対応されているので、自力での移動などに慣れていないということ。

 

スーツケース大2つは当たり前なので、自力でスーツケースを持って移動するという頭がそもそもありません。

 

そして、買い物の仕方が豪快。

 

1回のお買い物が10万円超えは当たり前で、一日で50万円ぐらいは平気で消費し、下手すりゃ数百万を使い、一番ビックリしたのが、マイアミなど諸外国で、不動産を即決で購入するという豪快さ。

 

スケールの違いを肌で感じました。

 

ものすごいハードで厳しい仕事の仕方をする一方、プライベートでは自由を手にしている彼女たち。

 

今を自分の「好き、欲しい」に正直に生きている感じです。

 

彼女たち、当社へ来社以外、特に他に用がなかったこともあり、ほぼ4日間お付き合いし、朝から晩まで、シャンパン飲みながらおしゃべりしてました。

 

韓国からの来日対応

 

お隣韓国から男性2名が来日し、こちらは1日のみアテンドでした。

 

もちろん、朝から晩までお付き合いで、お昼も休むことなく、しゃべりっぱなし。

 

韓国から有名どころのキムチを、とんでもない数(小さなパック30個以上)持ってこられて、会社の冷蔵庫はキムチだらけ。。。(匂いも・・・)

 

ひとつもらって自宅に持ち帰りましたが、真空パックを開けたら最後、とんでもない強烈なキムチの臭いが家中に広がりとんでもないことに。。

 

2~3口頂いて、申し訳ないのですが、処分致しました。。。

 

冷蔵庫の中だけでなく、家中キムチの臭いで埋めつくされるのは耐えられませんでした。

 

空けたビニール袋を洗剤で洗って、何重にもぐるぐる巻きにビニールで封じ込めようとしても封じ込められなかったキムチの臭い・・・。完全に悪夢。

 

御免なさい、美味しかったのですが、無理でした泣

 

キムチは一旦忘れて、、、

 

アニハセヨ~しか、言葉知らないのですが、こちらも、英語ができる方々でしたので、コミュニケーションには困らず。

 

うちのマネジメントが、気を使ってくれて、GoogleAI音声翻訳を準備してくれたのですが、まったく使い物にならず・・・。

 

ゼロベースで一日通訳しながら、接待もし、夜までお付き合い。

 

ひとりは大学の教授、研究者で、もうひとりは、教授と師弟関係にあるビジネスマン。

 

アジアからのお客様は、欧米のお客様とは異なり、当社マネジメントは、よりリラックスした感じで、親近感を覚えるのか、打ち解けるのも早いです。

 

接待では、日本・韓国共通のノリで、ひたすら乾杯~♪と、ちょっとした言葉の遊びなど、シンプルな会話で盛り上がれる雰囲気がありました。

 

アジアからのお客様は、欧米のお客様とは違って、自分の話ばかりをするのではなく、ちゃんと、当社の社長や取締役などが興味を持ちそうな話題を振ってくれて、楽しませるという術を持っています。

 

アイスブレーキングを彼ら自身がやってくれるところがあるので、わたし自身の心理的負担はだいぶ楽です。

 

彼らは中・高校の際に、中国語の漢字が必修だったらしく、漢字を見れば、「これは韓国語では〇〇というんだよ」と、接待中は、ず~~~~っと、漢字の話で終始して、その韓国語の音の面白さに、当社のマネジメントも爆笑、どうでも良い話でしたが、その場が和み、打ち解けられたので助かりました。

 

イタリアからの来日対応

 

ミラノの北部、ベルガモットという小さな町から、ベンチャー企業の方々が3人来日され、1人は英語が達者ですが、残り2名はイタリア語の通訳が必要という状態で、先方は、英語⇔イタリア語の通訳が必要で、当方は、英語⇔日本語の通訳が必要という、なんとも複雑なコミュニケーションのやり取りでした。

 

どちらもプロの通訳を入れるわけではなく、先方は先方の社長が、当方はわたしが通訳し、とんでもない言葉の量が飛び交う時間となりました。

 

今回は、先方からのプレゼンがあり、イタリア人らしい、アーティスティックなアプローチで、ブランド動画、プレゼン資料、どちらもアート的要素が強く、とにかくファイルサイズが重たい💦(600MB!!!)という状態でした。

 

動画は残念ながら重たすぎて上手く機能せず、とても残念そうでしたが、プレゼン資料は先方が、日本語にしっかり訳したプレゼン資料を、とてもしっかりしたブックレット(表裏がとても厚いカバー紙)で、背景は葛飾北斎の絵を採用し、10冊ぐらい持参してくれました。

 

さぞかし持ってくるの重かったでしょうに・・・。

 

でも、その配慮と意気込みがとてもありがたかったです。

 

ただし、プレゼンに、ちょこちょこ芸術要素を入れてきて、著名人の名言を引用したりして、説明をするので、通訳がめちゃくちゃ難しかったです💦

 

なんと、プレゼンのナレーションも事前に準備しており、「通訳するの大変でしょ!?ナレーション事前に読んどいて」と言われ渡されたのですが、出だしが、「レディース・アンド・ジェントルマン~~~」という感じでしたので、読まなくってもいっかぁーと思っていたのですが、棒読みで読まれると、まったく頭に入ってこず・・・。

 

途中で、たまりかねて「ナレーションじゃなくて、アドリブでいいから、自然体で話して」とお願いして、それからは、言っていることがすんなり頭に入ってきたので、ホットしました。

 

彼らの情熱と意気込みは十分伝わり、当社のマネジメントも関心するとともに、ぜひともお願いしたいという気持ちになってくれて、商談は無事に終えることができました。

 

でも、残念だったことは、彼らはビジネス以外、当社マネジメントや人にあんまり興味を示してくれなかったことです。

 

もっと、うちの人たちに興味を持ってほしかったです。

 

アテンド時に感じたこと

 

カナダとイタリアの取引先との商談と接待を通じて感じた共通点があります。

 

欧米人は自分のことはよく話す

 

それは、自分のことはよく話すが、相手(当社マネジメント)を知ろうとする努力をあまりしないということ。

 

結構、びっくりするぐらい、一方的に話をします。

 

接待時(会食時)に、その傾向は顕著に見られます。

 

自分をアピールすることが「生き残る道」という感じなのでしょうか。

 

とにかく、自分の話は良くしますが、相手に対しては、ビジネス以外の質問はほとんどしないし、自ら話を広げるために、話題を振ることもしてこなかったので、常にわたしが話題を振り、なるべくバランスよく情報交換ができ、お互いを知れるようにキャッチボールのやり取り補助をしました。

 

すべての欧米人に当てはまるわけではないですが、今回来日した人たちは顕著にそういうタイプでしたし、おおよその欧米人には、顕著に同じ傾向が見られます。

 

おそらく、沈黙が耐えられないのでしょうし、相手にそれほど関心がない中質問ができないのでしょうし、そうなると、自分をアピールすること以外、話すことはない、という流れになっちゃうのでしょうね。

 

当社のマネジメントも、自ら何かを積極的に質問するということもしなかったと言えば、しなかったですが、何と言いますか、わたしのほうで、ブリッジングをするような質問の投げかけ、話の広げ方をしないと、両社の距離がなかなか縮まらないというか、会話が続かない感じでしたので、ちょっと残念でした。

 

もしかしたら、あんまりずけずけと、初対面の相手、それもマネジメントに対して質問するのは失礼と思ったのかもしれません。

 

わたし自身は、誰に対してでも、どんな立場の人であっても、「人として」どういう人なんだろうと興味があるので、あれこれ質問しますが、人によっては、あんまりあれこれと初対面で聞かれるのは嫌と思うかもしれませんし、どちらが良いかというのは、答えはないかもしれません。

 

ハグは身近な人にだけ

 

「欧米人はみんなハグをする」と思っている人が少なからずいますが、ビジネスシーンにおいては、よっぽど打ち解けてフレンドシップを構築しない限り、欧米人であっても、ハグはしませんし、人によっては握手もしません。

 

自然と感じる距離感によって、ハグをしたり、握手をしたり、会釈だけに留めるといった感じで、ハグをするのは、よっぽど、信頼している、もしくは近い存在と感じられる相手にしかしません。

 

それは欧米人に限らず、わたし(日本人)もそうです。

 

わたしもやはり、ちょっと距離を感じる相手には、例え相手が欧米人であったとしても、言葉だけの謝意を伝えるにとどまったり、会釈のみだったりですが、大事な取引先のキーパーソンとは、なるべくハグができる間柄にまで、持っていけるような関係構築をするように心がけてはいます。

 

ちなみに、わたしは、今回当社に来られたカナダ人、イタリア人の方々全員と、頬にキスをするぐらい親密な間柄になりましたが、韓国人の男性2人とは握手だけです。

 

韓国人も日本人も、ハグをする習慣はそれほどないという暗黙の了解があるように思いますので、彼らとはどんなに近い間柄になっても、ハグはしないかもしれないですね。

 

何か一緒に苦労して、大きな成功を収めた時は別かもしれませんが。

 

食事はホストに任せる

 

彼らの滞在中、ランチとディナー、すべてにアテンドしたのですが、「何が食べたい?」と聞いても、「ホストはあなただから、あなたに任せる」と、結構、丸投げしてきます。

 

何かしらヒントをもらえるとありがたいのですが、日本に来たのだから日本食をと思っても、寿司、蕎麦、てんぷら、しゃぶしゃぶ、すき焼き、とんかつ、ラーメン、懐石、焼き肉、串焼き、居酒屋等、いろいろ種類があるので、「これが食べたい」と言ってもらうほうが楽ではあります。

 

でも、これが、びっくりするぐらい、何にも言ってこない。

 

わたしの住まいの地域は、都会ではないので、それほどオプションはないのですが、、、それでも、まぁまぁ、レストランはあるので、決めるのも大変です💦

 

また、食べられないものもあったりしますし、、、何でも喜んで食べてくれる相手なら良いのですが、何でも良いという割に、あんまり食べられなかったり、おそらく好きじゃなかったりもするので、結構、難しかったりもします。

 

一番ビックリしたのは、イタリア人をワインBarに連れて行って、自ら白のシャルドネを頼んだものの、実は自分の頭の中で思い描いていたものがシャルドネではなく、スパークリングワインだった!ということで、口にしたものが想像していたものではなくて、ちょっと不機嫌になってしまったこと笑

 

まわりのイタリア人も「あなたがシャルドネっていったのよ」となだめてましたけど、本人はちょっとふてくされて、「じゃぁ、ビールを飲むわ」と、頼んだシャルドネは同僚に飲ませてビールを頼みなおすという・・・。

 

まぁ、気持ちはわからないでもないですが^^;

 

イタリア人もカナダ人の彼らに共通していることは、とっても自分の気持ちに素直に生きていて、わかりやすいということ。

 

わたし自身もどちらかというと、かなりわかりやすいほうですが、彼らは絵に描いたように、自分の感情を表現するので、見てて面白いです。

 

そして、カナダ人、韓国人、イタリア人の取引先に、もうひとつ共通することがあります。

 

仕事への情熱とスピードがすごい

 

欧米人のカナダとイタリアの取引先に限らず、韓国人の彼らも、ビジネスへの情熱、熱の高さは半端なく高いですし、また、スピードも半端なく早いです。

 

彼らは、単刀直入にビジネスについて話をし、また、相手からの回答も、Yes or Noの即答を求めてきます。

 

即答できない場合、「いつ回答もらえますか?」と日付を切ってきます。

 

とにかく早く、とにかく、熱意をもって、対応していかないと、相手にしてもらえません。

 

半端な軽い気持ちでは、彼らの要望には応えられないことを、うちのマネジメントも対面だからこそ感じてもらうためにも、対面商談にこだわります。

 

即答や期日を迫られると、当方のマネジメントも期日を切らざるを得ないので、「じゃぁ、いつ頃までには回答する」とその場である程度、スケジュール感を持つことができます。

 

わたしも基本、彼らと同じく、スピードと明確な答えを求める傾向があるので、彼らの気持ちはよくわかります。

 

でも、正直なところ、日本は集団主義的傾向が強いですし、白黒はっきりさせるより、グレーのまま、棚上げ的な対応とか、やんわり社交辞令的な回答をしがちです。

 

近いうちにとか、わかり次第とか、言葉で逃げたがる傾向があるので、そのあたり、欧米企業と日系企業の間に入ってやり取りするわたしは、チャレンジであることも多いです。

 

決断はマネジメントがするにしても、商談の機会を作ったのはわたし自身ですし、マネジメントとの商談にこぎつけるまで、彼らは会社というよりは、わたしという個人を通して会社を見てアクションしてくるので、マネジメントの対応次第では、下手すりゃわたし個人の信用も失いかねないので、何かと神経すり減らしながら対応してます。

 

こんな感じで、来社時は朝から晩までしゃべり通して、彼らの滞在中は、なんとか喜んで、快適で満足な時間を過ごしてもらえるよう、プライベートもできる限りお付き合いをして、なんとか両社間をつないでリアルなビジネスに発展させ売上利益につなげられるよう日々奮闘してます。

 

数日間、しゃべりっぱなし、食べっぱなし(外食しっぱなし)ですと、喉もやられますし、胃腸も崩しがちです。。。おまけに、体重も増えます(´;ω;`)ウゥゥ

 

そのあたりは、海外出張と同じようなエネルギーの高さを要します。

 

大変さはありますけど、やはり、最前線で数十億のビジネスをまわしている、ビジネスオーナーたちとの会話は楽しいし、刺激になりますので、ありがたい機会を頂いているなと感じています。

 

今週末からは米国アナハイム出張が控えているので、なんとか体調を整えて、長時間フライトと連日の商談に備えたいと思います。

 

それでは、have a nice day 

 

by ちびまる