空飛ぶちびまる (自由気ままに)

おひとり様女子のエッセイ

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自由と孤独が性に合う。役職が上がり経営層に近くなればなるほど、話せることも、話す相手も限られてくる。

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自由と孤独が性に合う

 

自由と孤独。それは表裏一体コインの裏表のようなもの。

 

わたしは、どちらかというと、群れるのが苦手、ひとりでいるのが心地よいと思うタイプの人間です。

 

今となっては当たり前になった「お一人様」ですが、昔はひとりで行動する人を、「なんだか寂しそう・・・」とネガティブなイメージを持たれがちでした。

 

まわりにどう思われようと、あまり気にするタイプでもないので、昔も今も特に生きづらいということもありません。

 

自由とは、

 

他からの束縛を受けず、自分の思うままにふるまえること

 

孤独とは、

 

自分自身と対話し、物事を考えることができる状態のこと

 

孤独と寂しさは似ているようで違う。

 

寂しさとは、

 

独りでいられず、一緒にいてくれる誰かを探してしまう状態。

 

わたしは、基本的に、ひとりの時間を心地よく過ごせるタイプなので、孤独であっても、寂しくはないです。

 

また、あえて一人でいる時間を多く持つ人生を送っているのですが、一方で、仕事においては、営業畑、事業開拓担当ということもあり、常に人と話をしている状態なので、バランスが取れていると感じてます。

 

ひとり、静けさの中、お酒を飲むのも好き、食事をするのも好き、読書するのも好き、ただぼーっと空を眺めているのも好き、とにかく、静かな空間が好きであり、また、そういった静かな空間を必要とする生きものなのだと感じてます。

 

役職が上がるほど孤独になる

 

わたしは、ここ10年で平社員から、執行役員までキャリアアップしました。

 

裁量と対価が増えるにつれ、対外的な責任も増えてきます。

 

部長ぐらいまでは、社内で愚痴をこぼすこともありましたが、さすがに、執行役員という役職がつくと、経営層により近く、会社をまわす側の立場となり、これまで同僚であった仲間と、容易く愚痴や文句など、言えなくなりました。

 

人間とは不思議なもので、それなりのポジションに就いてしまうと、甘えが許されないというか、自然と自分を戒めるようになります。

 

立場上、周囲に話せないこともたくさんでてきて、下手に仕事の話を周囲にできなくなります。

 

それは、同僚だけではなく、家族や友人においても、自分が勤めている会社の上層部にいる自分を、プライベートで切り離すわけにもいかず、やはり、余計なことを話してはならない、という気持ちが働き、自然と他愛のない話をするようになるものだと、自身の心境の変化を感じています。

 

飲み会も疎遠になる

 

以前は気軽に参加していた会社の人との飲み会も、「全額、みんなの飲食代を払うべきか、少し頂いたほうが良いのか」、「特定の社員との飲み会は公平さに欠けるのではないか」など、いろんなことを考えてしまいます。

 

また、会社の愚痴を言うような立場ではなくなったという意識も働き、「自分が参加することで、みんなが愚痴を言いづらくなるのではないか」など、考えたりもします。

 

同僚の悪口や、会社の愚痴を言うより、建設的な話をしたいと思いながらも、人の悪口や文句は人間の好物でもあり、それは人間の性でもあるため、どうしても、お酒の席で人が集まると、そういった話になりがち。

 

そういう場所に自分が居たくないなという気持ちもあるし、自分もついつい、誰かの批評とかしてしまいそうで怖いという気持ちもあります。

 

部長クラスまでは、どこかで甘えがありましたが、さすがに執行役員となると、そのような甘えは許されない気がして、やはり、安易に飲み会に参加できないと感じてます。

 

自然と上役と接点が増える

 

仕事上での悩み、会社の悩みなどを話せる相手となると、それを話しても良い相手、共有できる相手=社長や役員(経営層)との接点が増えます。

 

経営層であれば、わたしよりも経験豊富で考えも深く、わたしよりも、より大きなものを背負っている方々なので、自分の考えを伝えることで、実のあるフィードバックもいただける可能性が高い。

 

彼らは彼らで、わたしには話せない話題も、もちろんあるでしょうから、上に行けば行くほど、口から出る言葉に気をつけなければならないので、言葉を選んで話をするようになるのでしょう。

 

わたしはおしゃべりが好き、雑談も好き、議論も好き、なので、しゃべり過ぎる傾向があるので、もっと、人の話を聞くということを学ばなければならないです。

 

でも、これがなかなか、難儀。

 

試練です。

 

でも、50歳を超えても、まだまだ学べることがあると思えることは幸せなことであり、会社の執行役員という大役を任せられたということに感謝しなければならないと感じています。

 

きっと、会社を辞めて引退することには、役職なんてどうでも良いことになるのだろうけど、それなりの役職に就く、経験できるということは、それなりに人生を豊かにすることができるのではないかと感じています。

 

たぶん、それは、人として成長し、人としての魅力や深みを養うための機会のようなものでしょう。

 

何事も経験。

 

まずは自分が与えられた任務と期待に応えられるように、一生懸命頑張ること。

 

今はそれだけです。

 

上に上がれば上がるほど、入ってくる収入は増え、それなりに経済的自由も手に入る。

 

一方で、それにともなって、孤独と向き合うことにもなる。

 

そのチャンスを肥やしにして、今見えてない世界が見えるようになると良いなと感じています。

 

それではみなさま、have a nice day

 

by ちびまる