画像:photoACクリエイター:紺色らいおんさん
調査の目的を明確にする
ビジネス現場において、いろんな場面でアンケート調査を行う機会が出てきます。
アンケート調査を行う目的は組織によってさまざまですが、ターゲット顧客層の
〇顕在ニーズの把握
〇潜在ニーズの把握
〇購買動向の把握
〇顧客満足度の把握etc.
があり、そして、アンケート調査の結果(データ)を
〇新商品の開発
〇新サービスの提供
〇サービスの見直し
〇新発想の模索など
のヒントや裏付けに役立てます。
わたしの場合は、営業畑なので、売上・利益を上げるためのツールや、営業活動に必要な予算の決裁を取る目的の場合が多いです。
プレゼン資料で『訴えるメッセージの裏付けデータ』としてアンケート調査を行うことがあります。
アンケート調査を行う前に、アンケート調査結果をどのように生かすのか、『出口』をしっかりと事前に考える必要があります。
使えるアンケート調査結果とは?
画像:pthoACクリエイター:akizouさん
どんなアンケート調査の結果が使えるのか。
それは、わたしが思うに、
仮説を立てたストーリーを、
明確に裏付けられる統計結果
が得られるアンケートではないかと思います。
今まで多くのビジネス現場で目にしてきたことは、アンケート調査を行うこと自体が目的となってしまい、せっかく集めた情報が何の役にも立たない・使えないという状況です。
〇アンケート調査を行う
〇たくさん答えてもらう
ということを『仕事の主目的』となってしまい、
〇どんな情報を
〇何のために集め
〇どんな解析を行い
〇どんな結果を得たいのか
という仮説が全く立てられていない『脈略のない質問』が、ただ並べられているアンケートでは、どんなに情報を集めて解析しても、『パッとしない結果』になりかねません。
アンケートの質問内容を考える前に、しっかりとアンケート調査の目的を決め、『どんなアンケートの解析結果が欲しいのか』、
そして『その解析結果から、何が得られるのか』など、仮説を立てた上で、アンケートの質問を考える必要があります。
『やっぱり、読みは間違っていなかった』という結果になるのか、それとも、
『え~っ!?まったくの想定外・・・』となるのか、アンケートを実際にとってみないと結論はわかりませんが、予算申請のための裏付けにおいては、『想定通りの結果』が欲しいものです。
想定通りの結果を得るためには、アンケートの回答をお願いする『ターゲット層の絞り込み』をした上で、アンケートをお願いする必要があります。
ターゲット層の絞り込みが甘いと、回答結果が希釈され『だから・・・何? So what?』という、どうにもこうにも使えない結果になりがちです。
せっかくアンケートを実施するなら、意味のある結果が出るようにしたいものです。
回答者目線でアンケートをつくる
画像:photoACクリエイター:acworksさん
見ず知らずの相手に、わざわざ時間を取ってもらってアンケートに協力をしてもらうには、アンケートを実施する前に、しっかりとアンケート内容を吟味する必要があります。
まずは、相手の立場に立って、
〇サクッと(3分以内)
〇手軽に(ポチっと押すだけ)
〇スムーズに(トラブルフリー)
にアンケートを終わらせることができるような配慮が必要です。
質問内容を吟味する
画像:PhotoACクリエイター:himikoさん
どんな質問を問いかけ、どんな回答オプションを準備するかで、アンケート結果の良し悪しが決まります。
アンケートのテーマをしっかりと定めて、そのテーマからぶれない質問内容にする必要があります。
アンケートを作成していると、どうしても、欲張りになりがち。
あれも、これもと、質問を広げすぎると、何のためのアンケートなのかがわからなくなってしまいます。
アンケートテーマを軸に考えた際に、グレーゾーンに入る質問内容の場合は、『このアンケートで、本当に聞く必要があるのか?』ということを自問自答する必要があります。
アンケートは、回答する側の目線に立って、
〇テーマからぶれない
〇質問は1行で短め
〇回答は選択式で短め
〇質問数は多くても5つ
〇回答に迷わない工夫
をする必要があります。
質問内容は、シンプルかつダイレクト。
わかりやすい言葉が良いです。
時々みかけるのが、質問内容が長く複雑、かつ回答内容も長いセンテンス。
読むだけで疲れますし、嫌気がさします。
アンケートに答えることで何のメリットもなければ、速攻で離脱です。
なるべく、アンケートを回答する人の負担にならない工夫が必要です。
アンケート無料サイトを利用する
画像:photoACクリエイター:カメラ兄さんさん
Googleで、『アンケート無料』と検索すると、アンケート無料サイトがたくさん出てきます。
わたしの場合は、アンケート調査を実施する対象が
〇海外(英語可の地域)
〇ライフバイオサイエンス
〇B to Bユーザー
です。
英語対応のアンケートプラットフォームを選ぶのは必須条件です。
今回のアンケートで使わせて頂いているのが、Survey Monkey というサービスサイトです。
アンケートサービスのサイトは数多くありますが、同業界の営業畑の人から、『簡単で、使いやすいよ』というフィードバックを頂いたので、使ってみました。
無料で利用する場合、機能の制限はありますが、欲しい結果を得るには十分使えるサービスサイトであると思います。
特徴としては、
〇回答オプションが豊富
〇自動集計・グラフ化
〇送信オプションが豊富
です。
利用の際の手続きも簡単で、
〇ログイン(Googleなど)
〇テーマを入力
〇質問内容を入力
〇回答方式を決定
〇回答内容を入力
〇Webリンクを生成
〇メール送信
です。
一斉メールを送信する場合は、CSVファイルをアップロードして、そのままEmail送信できるようです。
今回わたしはWeb linkを生成し、個別メールでアンケートを実施しました。
アンケートの回答結果が、すぐにWebに反映され、グラフ化されるため、毎日アンケート結果を確認するのが楽しいです。
最後に・・・
画像:photoACクリエイター:photoBさん「ノートパソコンとタブレット」
ターゲット顧客の率直な気持ちを知り、その上で、商品やサービスの在り方を考えることは、企業が発展していく上で、とても大切です。
ただし、どんな質問をし、どんな回答群の中から答えをもらうのかを良く考えて、
その上で、ターゲット顧客が望んでいる傾向を知ることが重要になってくると思います。
ターゲットのお客様となる方々が喜ぶ商品そしてサービスの提供ができるように、
『ターゲットのお客様を知る・理解する』こと
を大事にしていきたいと思います。
それではみなさま、have a nice day
By ちびまる