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おひとり様女子のエッセイ

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車事故から学ぶ。過失割合を折衝する前に確認すること

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画像:photoACハイシィさん

 

車の事故は突然に

 

突然後ろから、ガチャーンと。

 

車の事故は人生で2回目。

 

1回目はわたしの完全なる前方不注意で、信号待ちの軽トラックの荷台に突っ込み、100 vs 0で完全にわたしに過失。

 

その経験を踏まえて、わたしは運転があまり得意ではないという認識をしっかりもち、どちらかというと、自分の運転能力を疑うほうなので、安全第一で運転には気をつけています。

 

がしかし、このたび事故に遭遇しました。

 

現場はコンビニ駐車場内

 

幸い両者に怪我はなく、対物事故のみでしたので、よかったです。

 

事故を起こしたら、まずやること

 

〇110番で警察を呼ぶ

〇現場の写真撮影(双方の損傷個所、車両の位置関係)

〇なるべく車両は動かさないで待機

〇保険会社に連絡

〇相手の連絡先を聞く

〇相手の保険会社を聞く

〇相手に衝突までの動作を聞く

 

冷静な時は、当たり前のようにやるべきことは頭に浮かびますが、事故直後というのは、「ん?!何が起きた?」と、気が動転して、呆然としてしまうものです。

 

110番で警察を呼ぶ

 

警察を呼ぶ理由は、事故証明を取ること

 

事故証明書は要望がなければ当事者ではなく、保険会社に送られます。

 

有料ですが、自分自身に事故証明書を送付する手配も可能です。 

 

車両同士の対物事故の場合で、特にけが人も出ない場合は、あっさり現場検証は終了します。

 

現場の写真撮影

ドライブレコーダーをつけていない場合、保険会社同士での折衝は、手元にある画像をもとに行われますので、

 

〇自身の車両(損傷個所)

〇相手の車両(損傷個所)

〇両者の車両位置

 

現場の写真は位置関係がよくわかるように、建物や道路なども入るような遠目でも、撮って置くと保険会社に説明する際に役に立ちます。

 

車両を動かさないで待機

交差点など他の通行者の迷惑になる場合は、動かさざるを得ませんが、現場の状況的に、車両を動かさなくても警察の現場検証を待てるのであれば、それがベストです。

 

保険会社に連絡

事故の状況によっては、レッカー車などいろいろ保険会社にお世話にならなければならない状況もあるかと思いますので、まずは事故の第一報を。

 

携帯電話には、保険会社の連絡先(フリーダイヤル)を登録しておくと便利です。

 

また、車の中には車検証など控えをダッシュボードに入れておくと、すぐ対応できます。

 

相手の連絡先を確認

手元にペンと紙がない場合、スマホのメモ機能、そして録音機能を使うと便利。

 

すぐにスマホの電話帳に電話番号を登録するのも良いかと思います。

 

わたしがやってしまった失敗としては、住所まで交換してしまったこと

 

相手が住所までメモに書いてきたので、ついつい同じ情報を書いて渡してしまいましたが、考えてみれば、住所を教える必要性はないし、仮に後々トラブった際に、トラブった相手が自身の住所を知っているというのは心配です。。。

 

相手の連絡先は、保険会社に伝える以外、直接連絡を取り合う必要もないですので、最小限の情報のやり取りが好ましいと思います。

 

相手の保険会社を確認

相手の保険会社(会社名だけでも)聞いておくと、保険会社通しでの話し合いがスムーズに進みます。

 

仮に、直接相手に先方の保険会社を伺うことを忘れたとしても、自身の保険会社が相手方当事者に連絡をし確認をするので問題はありません。

  

相手に衝突までの動作を聞く

事故を起こした当事者というのは、間違いなくお互いバイアス(勝手な思い込み)が入るものですが、一応、相手の見解と事故(衝突)時と衝突までの動作について話を伺うと良いかと思います。

 

事故は一瞬の出来事なので、お互い「〇〇のはず」と、自身の都合の良い解釈にて、後で確認のしようがない、自身の動作をもとに事故状況について説明しがちです。

 

相手に限らず、自分自身も、もちろんそういった側面があるということを忘れてはならないです。

 

衝突までの相手の状況(動作、確認)と自身の状況を記憶が鮮明なうちに、文字に落しておくというのは大事です。

 

過失割合を争う前に

 

両当事者の対物過失割合によって、双方の損害に対する負担額が決まってきますので、過失割合でもめることは日常茶飯事

 

当事者の車の保険加入状況にもより、負担額というのは異なってきますが、相手方と過失割合を争う前に、自身のポケットに降りかかる損害額の仮説立てをしておくと、無駄に不毛な争いをせずに済みます。

 

〇対物保険支払い条件

〇車両保険加入の有無と条件

〇過失割合と等級落ちの影響

〇移行3年間の保険料差額

〇自腹vs保険使用の仮説

〇修理費立替え払いの可否(期間)

〇過失割合の定説

 

これらの情報を自身の保険会社より集め、過失割合の度合い vs ポケットマネー損失を事前に確認しておくと良いと思います。

 

大手保険会社の場合、保険会社窓口担当とのコミュニケーションボートなるものがあり、また、事故処理の状況を時系列で記録されるので、事故処理の状況を明確に把握することができます。

 

わたしの事故事例

 

車両と車両の接触だけで、幸い人身事故ではなく大事には至らなかったのですが、双方にて数十万円の修理代が発生しました。

 

わたしとしては、後ろから追突されたという認識でしたので、まぁ、わたしの車両も停車していたわけではなかったし、1(わたし):9(相手)の過失割合は免れないのだろうと思っていたのですが、、、

 

思いのほか先方の認識が大きく異なり、数か月にわたり、それも弁護士を使って折衝することになりました。

 

数か月粘って折衝したのですが、結果的には、「0(当方)vs 100(先方)でない限り、わたし自身のポケットマネーへの影響は大差なし」ということがわかり、あっさり示談としました。

 

車保険に関する理解不足のため、数か月も長引かせてしまいましたが、大変勉強になったので、いくつか知り得たことをシェアします。

 

弁護士特約を使う

 

この度、弁護士特約(上限300万円)に入っていたので、使わせていただきました。

 

弁護士特約の保険を使っても、翌年度の等級には影響がでません。

 

また、仮に事故鑑定会社のサービスを使う場合も、保険会社にもよりますが、弁護士特約にてカバーすることが可能です。

 

事故鑑定会社のサービスにより、車両の重量や損傷度合いなどから、さまざまな検証を論理的に行い鑑定書をもとに、裁判で折衝することも可能です。

 

弁護士の選定は、自身が指定する弁護士でもOKでしたが、わたしの場合は、弁護士に知り合いがいないことから、保険会社の取引弁護士を通じて折衝をしていただきました。

 

弁護士を使うメリット

 

まずは、相手方に当方の本気度を見せることができ、裁判になれば裁判所に出向かなければならないこともあります。

 

そうなると会社を休まなければならなかったり、「そこまでするぐらいなら・・・」と主張を取り下げ、要求に応じるケースもあります。

 

また、仮に弁護士を立てたほうが裁判をするとなれば、相手方の保険会社が弁護士費用を負担し、裁判に応じなければならないこともあり、相手方の保険会社が当事者の説得に当たるケースもあるようです。

 

ただし、相手方当事者にとっては、裁判にかかる費用を負担する必要はないので、裁判に応じるということもあるでしょう。

 

弁護士特約への加入はそれほど高くないので、大きな事故(特に自身の過失が大きい時)には、加入をしておいたほうがリスク回避になります。

 

弁護士を使っても、大きな変化は望めない

 

弁護士の質にもよるかもしれませんが、弁護士を挟んでも、保険会社同士で折衝する場合とそれほど変わりはありません。

 

相手方の保険会社も経験をベースに、一般的な事故過失割合の定説に則り折衝してきます。

 

また、弁護士も、定説をベースに話を進める感があるので、例えば、「科学的な鑑定書をもとに立証」という方向にはなかなかいきません。

 

裁判を起こしても・・・

 

仮に裁判を起こしたとしても、裁判所も、定説(例えば、駐車場内の事故の場合は7:3)などに基づき、判定を下す傾向にあり、なかなかロジカルにはいかないと、弁護士からは話がありました。

 

たとえ、第三者機関の鑑定サービス会社が出した鑑定書に基づき主張したとしても、双方の主張が異なれば、あまり優位に働くケースも少ないと、弁護士からは伺いました。

 

わたしの場合、1:9に持ち込むために裁判を考えていましたが、結局0:10でない限り、あまり意味がないのと、あまりロジカルには物事は進まないという状況を受け、裁判する前に示談に持っていきました。

 

事故鑑定サービス(30万円+)

 

ドライブレコーダーが双方の車両についておらず、衝突の瞬間の確固たる証拠がない場合、なかなか事実ベースでの折衝ができないものです。

 

そういった場合に、損傷状況や車両の大きさや重さから、事故鑑定をするサービスを利用することもひとつの手です。

 

弁護士特約にはいっていれば、保険でカバーできる場合が多い事故鑑定サービスですが、少なくとも30万円ほどはかかるので、保険会社にまずは相談するのが良いと思います。

 

わたしのケースでは、保険会社も弁護士も、事故鑑定サービスの利用については懐疑的であり、果たしてどれだけ有利に働く鑑定書が手に入るのか、高額なだけで、さほど効果がないのではないか、という意見が強かったです。

 

防犯カメラへアクセスできない

 

今回、コンビニ駐車場内での事故でしたので、保険会社から、そして弁護士を通じて、コンビニオーナーに防犯カメラの開示を願いでたのですが、きっぱり断られました。

 

それも、「迷惑なので、もう連絡してこないでほしい」とまで言われたそうです・・・

 

コンビニのオーナーさんにもよるかもしれませんが、個人情報保護の問題もありますし、まず防犯カメラの映像開示はしてもらえないと考えたほうが無難です。

 

弁護士さん曰く、対人事故であれば、警察は刑事事件として扱うため、警察の協力を仰ぐことも可能だが、対物の場合、警察も忙しいし、事故報告も簡易だし、そうそう付き合ってはくれない、というのが相場らしいです。

 

よって、ドライブレコーダーをつける以外、事故当時の状況を確認する術はないことを知りました。

 

 

過失割合は等級落ちに影響なし

 

まずはじめに、わたしが初めて今回知ったことのひとつとして、過失割合が、1:9であろうと、2:8であろうと、なんであろうと等級落ちには影響がないということです。

 

この度、わたしは保険を使わない場合の等級維持と、保険を使った場合の等級落ちの差が、2,000円ぐらいしか変わらなかったので、保険を使いました。

 

等級落ち=保険料が高くなる

 

わたしの保険等級は12等級で、保険を使うのならば、過失割合に関係なく3等級落ちでした。

 

自腹で払うか、保険を使うかの損得は、以降3年で考えるようです。

 

例えば、現時点の12等級をベースに考えると、

 

15等級42,000円

14等級43,000円

13等級44,000円

12等級45,000円

11等級59,000円

10等級61,000円

9等級63,000円

 

保険を使わなければ、次年度以降の保険料は、

1年目 (13等級)44,000円

2年目 (14等級)43,000円

3年目 (15等級)42,000円

(A) 合計:129,000円

 

保険を使う場合、3等級落ちるので、次年度以降の保険料は、

1年目 (9等級)63,000円

2年目 (10等級)61,000円

3年目 (11等級)59,000円

(B) 合計:183,000円

 

(A)-(B) = 差額54,000円

 

ですので、保険を使った場合、わたしのポケットマネーに関わってくる損失額は、54,000円となります。

 

車両保険加入している場合

 

自身の車両が車両事故により損傷を受けた場合、

 

〇全額保証

〇免責あり

〇保証上限額

 

で保険を使うかどうか考える必要があります。

 

わたしの場合は、免責が5万円で、保証上限額が40万円でした。

 

わたしの車の修理費は20万円でしたので、車両保険を使う場合は、40-5=35万円が自身の車両保険より支払われます。

 

免責分の5万円は、過失割合が仮に1 (自分): 9 (相手)の場合、相手がわたしの車修理代に支払う上限額は、20 x 90% = 18万円となりますが、わたしの自己負担額は免責の5万円だけなので、先方の保険会社が支払う額は5万円です。

 

そして、この5万円は、先方の保険会社から直接自分の口座に振り込まれます。

 

過失割合と自己負担額

 

相手車両への損害の支払は、保険を使う場合は、自身の対物保険にて支払われます。

車両保険加入を加味する場合、自己負担額は下記の通りです。

 

例えば、

 

〇自身の修理代:20万円

〇相手の修理代:40万円

 

の場合、

 

過失割合

自分1(4万円):相手9(18万円)

相殺額:14万円

自身の修理費20万円-14万円=自己負担額:6万円

 

自分2(8万円):相手8(16万円)

相殺額:8万円

自身の修理費20万円-8万円=自己負担額:12万円

 

自分3(12万円):相手7(14万円)

相殺額:2万円

自身の修理費20万円-2万円=自己負担額:18万円

 

これらの自己負担額を保険で払うえば、次年度からの保険料は3等級落ちで54,000円の損失ですので、仮に1:9であったとしても、保険を使ったほうが良いという結論になります。

 

車両保険に入っていない場合は、単純に過失額を自身で支払うか、保険で支払うか、そして自身の車修理代を相手方の対物保険でカバーできない場合は、それも自腹となります。

 

わたしの場合は、軽自動車でしたので、修理費は20万円ほどですみましたが、相手方の車両修理代は倍の40万円なので、仮に過失割合が低かったとしても、相手の修理代が高いので、保険を使わざるを得ないとなると思います。

 

仮に、ベンツやフェラーリなど、高級車と接触した際には、間違いなく対物保険を使わざるを得ないでしょうね。。。

 

対物対人保険は無制限でないと怖いですね。

 

保険はいざという時にある

 

車の保険は事故った時に使うもの。

 

今回、わたしの保険料は3年間で54,000円の損失となりますが、実質持ち出しゼロでしたので、保険に入っていてよかった、それも車両保険に入っていてよかったと思いました。

 

事故からの教訓

 

まず、軽微な事故で大事に至らず本当に良かったと思いますし、この事故によって、より運転に気をつけようという気持ちになったので、良かったと思っています。

 

今回の事故の教訓。

 

1.運転に気をつけよう

2.しっかり保険に入ろう

3.車両保険と弁護士特約も入ろう

4.相手に不要な情報を渡さない

5.相手と直接連絡を取り合わない

6.過失割合で無駄に争わない

7.しっかり損失のシミュレーションを

8.過失割合は理屈より定説が優先される

9.保険の等級落ちは過失割合で変わらない

10.裁判起こされる当事者は弁護士費用負担はない

11.防犯カメラの映像は開示請求は困難

12.ドライブレコーダーをつけるべし

 

みなさんも、交通事故には気をつけてくださいね。

 

それでは、have a nice day

 

byちびまる

 

※本記事の内容は、本記事執筆当事者(わたし)の個人的な1事案であり見解ですので、正確性については100%保証するものではありません。あくまでも1つの事例としてご参考までにお読みください。保険会社および個々人の事故状況によっても異なるかと思いますので、必ずご自身の加入されている保険会社にご確認の上、ご本人のご判断と責任にて事故対応をされてくださいますようお願いいたします。