画像:photoAC_Acworksさん
仲間の突然の旅立ち
わたしには、世界各国で出会った仕事仲間がたくさんいます。
仲間といっても、同僚という訳ではなく、別会社の取引先に勤務する仲間。
その中でも、幾度となく長期間出張を共にし、毎週のようにキャッチアップしていた身近な仲間からの突然の報告。
「会社を去ることになりました」
あまりに予想もしていなかった突然の言葉に、「冗談はやめてよ、嘘でしょ!?」と笑いながら聞き返したが、「冗談でこんなこと言わないよ」と。
こういった報告はいつの時も、当たり前だけど突然で、ショックを受けるものですが、彼が会社を去っていくなんて夢にも思わず、じわじわと、寂しい気持ちが押し寄せてしまて、不覚にも、思わず涙。
「僕まで泣きそうになるからやめて」と言われ、なんとか寂しい気持ちを心の奥に押し込めて、いかに彼との仕事が楽しかったか、有意義であったか、そして寂しくなるという気持ち、それから、彼の新たな門出を祝う気持ちなど、溢れる気持ちを言葉にのせて、できる限り気持ちを伝えました。
変化を受け入れていく大切さ
自分の周りに当たり前にいる人たちが、いつまでも一緒にいれるものと無意識に思ってしまいがちですが、長い人生において、自分もまわりも絶えず変わっていくということを忘れてはいけない。
一緒に過ごす月日が長ければ長いほど、また、一緒に時を過ごした密度が濃いほど、突然のお別れを目の当たりにすると、ショックを覚え、混乱や寂しさが入り混じり、現実を受け入れるまで、少々時間を要するもの。
新たな挑戦に旅立っていく彼とは、15歳ほど年が離れているものの、共に同じ方向に向かって、努力し、創意工夫のためにたくさん話をし、大変なことも、楽しいことも、たくさん共有してきました。
プライベートでお付き合いするほどベッタリな仲でもなく、また、仕事においても、ルーチンで打ち合わせをし、実際に会うのは、わたしが米国に出張に行ったときぐらいの関係ですが、確実にわたしの人生の1ピースに当てはまる人でしたので、今までのように一緒にお仕事ができなくなることは、この上なく寂しい。
でも、考えてみれば、私自身だって、20代~30代にかけて、激動の日々を送って、たくさんの出会いもあれば、たくさんの別れも経験しており、その多くは、自分自身が新たなチャレンジのために去っていくというものでした。
「どうして会社を辞めるの?」と聞いたところ、起業して、Full Energyを自身のビジネスに注ぐことに決めたという。
彼は、32歳。
若い時にしか、リスクを背負えないから、チャレンジするのだという。
わたし自身、彼と同じぐらいの時は、やはり自身でビジネスをやりたくて、シドニーのCBDでオフィスを借りて、アロマセラピーサロン運営をしていました。
でも、わたしは、安定収入を捨ててまで、Full Energyを自身のビジネスに注ぐ勇気がなく、今までの彼と同様、フルタイムで働いて、スペア時間に自身のビジネスをしていたので、Full Energyを注ぎたいという気持ちは、とてもわかる。
どうしても、腰かけ的な時間の注ぎ方になってしまうから。
彼と一緒に仕事ができなくなるのは寂しいけれど、思い切って、会社を辞めて、自身のビジネスに賭けてみよう一大決心をした彼を心から応援したい気持ちも大きい。
ひとは、変化をどことなく恐れてしまいがちだけど、実際に変化した環境に身を置いてみれば、なんとかなるもので、すぐに慣れていくもの。
変化を恐れずに、今という時を大切に、後悔しない生き方をしたいものです。
新たな門出にお祝いを
4年間、一緒に仕事をしてきた彼の新たな門出に、何か記念に残るものをと思い、Watermanのボールペンを贈りました。
最初は、日本製のボールペンが良いかなとも思ったのですが、日常で使ってほしいので、替え芯などを米国でも求めやすいグローバルブランドを選びました。
彼は身長が180cmほどあるがっしりした体格であり、また、手も大きいため、どっしりした重みがあるシンプルなデザインのボールペンにしました。
ペンケースと替え芯も入れて^^
シックでシンプルなシルバーのボールペンを選びました。
すらすら~っと、抜群の書き心地でしたので、ぜひ、日常使いしてもらいたいな。
COVID-19の影響で郵送できず
本来、個人的に贈るものなので、会社間の取引で送る貨物とは別送すべきなのですが、なんと、COVID-19の影響で、郵便局から米国への貨物取り扱いがEMSも含め全面的に、一時中止。。。
7/22に会社を去ってしまうこともあり、今回は、取引先にも協力を頂いて、FeDEXで商材を送る貨物に同梱させて頂くことに。
COVID1-19は、国際郵送物にも影響があるとは。
早く、なんとか世の中が通常に戻るように願うしかない。
友達でいることに変わりはない
今の会社つながり上のお付き合いはなくなるけれど、考えてみれば、友達であることには変わりはないし、もっと、広いところで、いろんな話をしたり、お付き合いしたりできるかもしれない。
彼のビジネスの成功を祈るとともに、今後も、彼とはビジネスを語り合う友達関係を続けていけたらと願っています。
わたしは、日々の生活において、頻繁に会ったり、時間を過ごしたりする友人は、ほぼ皆無なのだけれど、わたしの記憶と思い出と共に大事にしたい人たちというのは、地球上に何人かいます。
そういう人たちを大切に、また、そういった輪を大切にして、これからも大事な人たちと共に前向きに人生を歩んでいきたいと思います。
それでは、みなさま have a nice day
by ちびまる