空飛ぶちびまる (自由気ままに)

おひとり様女子のエッセイ

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ドイツ主要空港ストライキの影響を受ける at フランクフルト国際空港(離陸5分前に乗り込みセーフ!)

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ドイツ主要空港で大規模ストライキ

 

ドバイとドイツの掛け持ちで、かなりハードな出張の最後の最後で、ストライキの影響を受け、帰国便を危う乗り過ごすところでした。

 

最近、ドイツに限らず、欧州各地の空港や地下鉄など公共交通機関の職員によるストライキが発生していますが、まさか自分がその影響を受けるとは思いもせず。。。

 

ドイツ全土の主要空港、地下鉄、バス、トラムなど一斉にストップし機能不全に陥りました。

 

ストライキが発生したのは、2023年2月17日。

 

わたしが滞在していたフランクフルトの国際空港では、当日全700便が欠航しました。

 

700便の欠航って、、、いったい何人の乗客が影響受けるのだろうか・・・と思うとぞっとします。

 

わたしの帰国日は2023年2月18日(翌日)でしたので、直接的なフライトのキャンセルなどの影響は受けませんでしたので、いつもより早くいけば大丈夫だろうと思ってましたが、甘かったです。

 

よくよく考えれば、前日に700便も欠航=その乗客が翌日に流れることは想定できたはずですが、空港に到着さえできれば、なんとかなるだろうと安易に思っていました。

 

恐ろしく長蛇の列

 

わたしのフライトは11:30でしたので、「4時間前に行けばさすがに大丈夫だろうー」と思って、7時にホテルを出たのですが、チェックインカウンターが空いておらず、仕方がないのでのんびりコーヒーを飲みながらカウンターが空くのを待っていました。

 

ドイツの取引先の人とおしゃべりしてたら、あっという間に9時になっていて、さすがにチェックインカウンターは空いているだろうとのことで、荷物を預けにいったところ、まさかの重量オーバーでスーツケースを開けて、中身を取り出し重量調整するというバタバタ💦

 

そんなこんなで9時半ぐらいになって、荷物を預けたところ、「セキュリティーがすごく混んでいるので早めに行ってください」と言われ、現場に行ってみると、恐ろしく長い長蛇の列で、最後尾も見えないほどの状態に。。。

 

搭乗開始時刻が11時10分で、すでに10時前。。。

 

「ひょええぇ~~~~これ、絶対無理!!!間に合わない!」

 

わたしのゲートはBゲートでしたが、空いていたCゲートから入って、セキュリティチェックの近くまで行くことができました。

 

しかし、状況は同じで、とんでもなく長~~~~~~い長蛇の列。

 

そこからが本当の闘いでした。

 

空港職員は完全にシカト

 

目の前に広がるセキュリティチェックのとんでもない長蛇の列。

 

果たしてここで並んで待っていても良いのかどうかということさえわからず、地上係員に確認しようと声をかけても、目線さえ合わせようともせず、完全シカトを決め込む始末。

 

よくよく考えると、空港スタッフが引き起こしたストの影響で、こんな状態になっているのだから、当然と言えば当然。

 

ストを起こすということは、背景にいろんな事情があるのだろうけど、目の前にいる乗客が途方に暮れ困っているのに、完全シカトを決め込むその姿に、プロフェッショナルの欠片さえ感じられず、わたしは完全に呆れてしまいました。

 

周りの乗客もどうして良いかわからず、あっち行ったり、こっち行ったり。

 

しょうがないので、目の前にあるセキュリティチェックの長蛇の列の最後尾に並び、順番を待っていると、待っている時間も長いこともあり、並んでいる乗客同士で情報交換することに。

 

「あなた何時のフライト?もう間に合わないわよ、前に行きな」と。

 

乗客同士が助け合うという状況でした。

 

航空会社は助けてくれない

 

ストを起こしているのは空港地上スタッフであり、彼らは航空会社の職員ではないので、航空会社も目の前にある状況をどうすることもできず、「僕らは何もできない」という感じで、助けてくれません。

 

わたしの列の前に並んでいたインド人は、仕事の都合で、ルフトハンザでフランクフルトからシカゴへフライトだったようですが、搭乗開始時刻まであと30分というタイミングで、ルフトハンザ航空職員に、

 

「フライトを無料キャンセルできるか」とか「フライトを変更してくれないか」とか、「フライトを待ってくれないか」など、いろいろ尋ねましたが、答えは全てNoで、「何もできない。並んでいる乗客と交渉するしかない」との回答。

 

あくまで、空港職員の問題であり、航空会社には何の関係もない=何の非もないというスタンスでした。

 

他の外資の航空会社も同じ感じで、中にはすでにフライトに乗り遅れた人たちもたくさんいて、諦めて帰る列を離脱する人もいました。

 

インド人のビジネスマンは、腹をくくって「僕、最前列の乗客と交渉してくるので荷物を見ててくれる?ダメだったら戻ってくる」と。

 

他人ごととは思えず、「いいよ、行ってきて」というと、長蛇の列をかき分けながら最前列に向かうインド人。

 

しばらくして彼が戻ってくると、「前に入れてくれたから、僕先に行くね」と。

 

「お~~~~よくやった!Good Luck!」と言って別れ、次は自分だと思ってました。

 

こういう時は、自ら戦わなければならないのです。

 

さすが日系航空会社ANA

 

搭乗開始時刻になっても、まだセキュリティーを通過できずにいたわたし。

 

でも、あと少しで通貨できそうだったから、走ればなんとかなると思ってました。

 

そんな時、「羽田行きANA〇便のお客様はいらっしゃいますか?」と大きな声で、ANA職員が叫んでいるではありませんか!

 

「はーーーい!!!ここにいます!!!」と、わたしを含めて2名の日本人がセキュリティにスタックしてて、無事に存在を確認して頂くことができました。

 

もう一人の女性は、イランで娘が出産にて立ち会ったという60代のお母さん。

 

「もう、冷や冷やしましたねぇ」と二人で安堵。

 

「あぁ~ANAでよかったぁぁぁ」と思えた瞬間でした。

 

ものすごーくほっとしました。

 

あと少し、というとこで

 

セキュリティチェック、やっとわたしの番がまわってきたかと思いきや、まさかの、ハプニング!!!

 

わたしの前にいた、どこの国籍かわからんおじさんが、手荷物検査でまさかの疑惑・・・ひっかかってしまいました。

 

警察がきて、なんだかんだとヒアリングが始まり、そのラインが完全ストップ!!!

 

セキュリテイのラインが2~3しかない中で、1つがストップなんて最悪の状態です。

 

わたしの後にいたどこの国籍かわからんおばさんが、「いい加減にしろーっ!!!早く通さんかーーーーーいっ!」と大激怒。

 

そのおかげで、わたしとわたしの後方の人たちは、他のレーンに通され、なんとかセキュリティを通過しました。

 

その時点で、離陸15分前!!!

 

トイレも行きたかったんですが、トイレも長蛇の列で行けず、離陸5分前に飛行機に乗り込みました。

 

たぶん、わたしが最後の乗客。

 

すっごく急いで乗り込んだのに、40分遅れの離陸というオチ・・・。

 

まぁ、何はともあれ、間に合ってよかったです。

 

でも、いまさら思うことですが、その便の乗客、、、涼しい顔して座ってたんですよねぇ、みなさん。

 

いつ、どんな風に、この修羅場を潜り抜けてこられたのでしょうか。。。

 

車の渋滞と一緒で、ちょっとの時間差だったのでしょうか。

 

教訓としては、のんきにコーヒーなんぞ飲んでないで、チェックインカウンターが空き次第荷物を預けて、セキュリティーに行くことですね。

 

ピンチの境遇での出会い

 

危機を乗り越える力は、オーストラリア在住時代に培いました。

 

黙って待っているだけでは、誰も助けてはくれない、何も解決しないということを、わたしはオーストラリアでの11年間の生活を通じて学びました。

 

ピンチの境遇を共にしたインド人とは、並んでいる時にたくさん話す時間があり、どんな仕事をしてるの?どこに住んでるの?なぜUSに行くの?など、いろいろ話しているうちに、「あ、この人同じ業界で仕事してるのね」ということがわかりました。

 

人事のバックグラウンドを持ち、営業職のスタッフを育成するコーチングのお仕事をされていて、グローバル製薬メーカーを転々とプロジェクトベースでお仕事されている方でした。

 

自分も営業で同じ業界だったので、「名前教えて」とお願いし、スマホのメモ帳に、彼の名前のスペルを記し、「あとで、LinkedIn経由で連絡するね」と伝え別れました。

 

彼はインド出身で、グローバルに仕事をしている人材育成畑のキャリアの持ち主で、営業経験も豊富なので、今後、インド市場の開拓など、いろいろ助けになってくれるかもしれないと思ってます。

 

大変な状況下での出会いでしたが、苦労を共にした際に出会った人は印象に残ります。

 

どんな経験でも肥やしに

 

今の若い人たちに「苦労は買ってでもしなさい」というのは、あまり響かず、「そんなの要らない」と言われちゃうかもしれませんが、わたしは、一理あると思ってます。

 

まぁ、昭和生まれの人間ですから、そのあたりは当然と思う部分もあるのですが、苦労して得た経験というのは、やはり生きていく上で、とてもプラスに働くことが多いように思います。

 

今回、ストライキの影響を受け、えらい目に遭いましたけど、おかげで、次回同様の状況に陥っても、経験値から、いろいろ推測することもできますし、その経験をベースに、もっとクリエイティブに考え、問題解決に向け動けると感じてます。

 

もっと強く、逞しく生きていくためには、こういった苦い大変な経験を積み重ねることがどうしても必要に思います。

 

苦労しないと、覚えない。

 

これは、いろんな意味で本当だなと思います。

 

今わたしはUKのケンブリッジのホテルでこのブログを書いているのですが、これから、バスと電車を乗り継いで、ずっと北のYorkという街に移動します。

 

鉄道路線の工事があって、電車が使えず、急きょバス移動することになりました。

 

どこからバスが出るの???というのも、、誰に聞いてもわからず、やっとのことで、不愛想な駅の職員をつかまえ聞いたところ、「あそこから出る」と言われ、場所を確認することができました。

 

来週は、UKでもドイツでも空港や地下鉄など大規模なストライキがあるとのこと。

 

来週はスペイン、バルセロナに移動なのですが、なんとかストライキの影響をすり抜けられますように・・・。

 

それでは、みなさま、have a nice day

 

by ちびまる