画像:photoAC sayokoさん
マルチカルチャーで英語環境の職場にも慣れてきて、仕事上の話しであれば、ある程度、会話についていけるようになったわたし。
シドニーでの生活が、3年ぐらい経過したころには、同僚の顔と名前も一致してきて、毎日、交わすであろう、英会話にも慣れてきた。
でも、ひとつ、困ったことがありました。
それは、飲み会などの、プライベートの場における会話についていけない、ということ。
フリートークについていけない理由
わたしに限らず、わたしの周囲の駐在員の人達も、似たような悩みを抱えていました。
おそらく、理由としては、
1.自分が関わる仕事や職場の話ではなく、会話の内容が多岐にわたり、また、あちこち、話しが飛ぶので、何の話をしているのか、キャッチするのが難しい。
2.日本人の場合、あんまり最初から、プライベートなことまで突っ込んで話をする習慣がない。(これは人によりますが)
3.お酒もはいって、みんな饒舌になるので、会話のスピードも話の展開が早く、スラングもたくさん入ってくるので、そのスピードについていけない。
4.現地人しか知らない話題(子供の頃はやってたTVなど)など、育った環境が違うので、ジョークとして使われる話題の場合、要点となるバックグラウンドがわからないので、笑いのツボがわからない。
5.議論(ディベート)になると、自分の意見を強く持っていなければ答えられないし、意見を持っていても、その意見を説明するほどの英会話力が身についていない。
という感じです。
話しについていけず孤立する飲み会
最初は、ぜんぜん、会話の中に入り込めず、ただ座って飲んでるだけ、という状態で、全然その場を楽しむことができませんでした。
みんなの話しが盛り上げれば、盛り上がるほど、置いてけぼりで、わたしひとりが盛り下がっていく、、、孤独感を味わいます。
そうなると、誘われても、気が乗らなくて、断ってばっかりになります。
そうすると、どんどん、輪の中に入り込むのが難しくなります。
そうなると、飲み会にいっても、全然楽しめないんです。
助け舟を出してくれた同僚の存在
職場にひとり、わたしが話の輪に入れない というのを察してくれていた女性がいました。
オーストラリア人の女性で、わたしよりも若かったですが、わたしの上席でした。
彼女が小人数(5名以下)の飲み会に誘ってくれて、いつもわたしの隣、もしくは目の前にいて、話題にあがった話を、ところどころで、わたし向けに簡単な言葉で話しのバックグランドなど説明してくれて、なるべく、わたしが輪の中に入れる工夫をしてくれました。
また、わたしが理解しやすい話題、例えば、職場の話しや日本の話しなどにしてくれたり、まずは、わたしがその場になれて、会話を楽しめる雰囲気づくり、孤立しないための工夫をしてくれたのです。
また、彼女は飲み会の人選にも配慮してくれて、一人で暴走して話てしまう人ではなく、その場にいるみんなが楽しめるように、配慮ができる人達を選んで、飲み会を開いてくれていました。
わたしのために、わざわざ、盛り上がっている話の腰を折るのではなく、自然とわたしもその輪の中で、会話が楽しめるような話題を振ってくれました。
みんなの輪の中で、わたしも話題提供ができるように仕向けてくれたのです。
困っている人がいたら、助け舟を出してあげよう
彼女のおかげで、飲み会に参加するのが楽しくなり、楽しいので、ちょこちょこ参加するようになって、そのうち、いろんな話についていけるようになって、英語で話をすることに抵抗がなくなっていきました。
ソーシャルな場、パーティや飲み会の場で、会話を楽しめるようになれば、あなたの英会話力は中級~上級と言えるのではと思います。
ぜんぜん英語がしゃべれなくても、勢いで、イエ~イ、チアーズ(乾杯!)という言葉だけで、楽しめちゃうひともいますけどね笑
そういう人は、言葉が通じなくても、どこでも生きていけちゃうタイプです。
でも、おそらく、大部分の日本人の場合は、少なからず、そういった、居心地の悪さというか、寂しい思いをすることに直面していると思います。
だから、わたしは、なるべく、話しの輪の中に入れない日本人の人がいたら、かつてわたしの同僚が、わたしにしてくれたように、なるべくさりげなく、助け舟というか、その人が話の輪にはいっていって、話しができるようなきっかけづくりをするようにしています。
みなさんも、そういう困っている人がいたら、そっと優しい手を差し伸べてくださいね。
byちびまる