画像:photoAC熊澤充さん
わたしは、自己主張が強いとよく言われます。
「わがまま」ともよく言われます。
わたしは、自分の意志と意見をしっかりもって、それを相手に伝える、ということを11年間のオーストラリアでの生活を通じて学びました。
日本社会においては、
〇自分の意見や主張は控えめ
〇自分の欲を満たすより周囲の輪を大切にする
という姿勢が美徳とされ、控えめなタイプのほうが、世間的には支持される(万人受けする)傾向にあると感じます。
わたしは、ぜんぜん控えめではないから、さっっぱり万人受けしません。
また、相手の意見と反する意見もはっきり言うので、わたしのことを「苦手」と思っている人も少なからずいると思います。
時々、「自分がどうしたいか、どう思うか」というよりも、「周りはどう思うか、周りからどう見られるか」を優先させ、その観点を軸に生きている人をお見掛けします。
周りがどう思うかより、自分がどうしたいか
わたしが、自己主張するとき、何かを選択する時に、周りがどう思うか、ということは、あまり考えません。
それよりも、「自分がどうしたいか、どう思うか」を軸に、自己主張も選択もします。
とはいえ、不用意に不協和音を発しないような言動と行動には気をつけてはいます。
よって、わたしが何かを主張したり選択をする際には、
〇自分だけに影響するのか
〇周囲にも影響するのか
ということは、考えるようにはしてます。
ただ単に、聞き分けのない子供のように、「周囲にとって、迷惑なわがままなだけ、の主張」は、よろしくありません。
自分の選択が、周囲と摩擦を起こす可能性がある場合は、自分の主張をしっかり伝えつつ、相手の主張も聴くようにしています。
自分の主張をする際は、「誠実に、真摯に主張をする」ことを大事にしています。
その上で、お互いにとっての妥協点を模索します。
どうしても、妥協点が見つけられない場合、意見が合わないね、着地点を見つけられないね、というところで合意することもあります。
We agree to disagree.
自分の選択(主張)には、最後まで責任を持たなければならないと考えています。
自分の選択により、自分が誰かに嫌われるのなら、それは仕方がないと受け入れるようにしています。
嫌われる覚悟で自己主張や選択をする理由は、わたしの人生に責任を持てるは、わたしだけだからです。
自分の人生に責任をもつ
わたしは、大事な決断、選択をするときは、あらかじめ自分の選択を決めた上で、自分が信頼する3人ぐらいの人に相談し、意見を「参考までに」伺います。
周囲に相談する理由は、自分が決めた選択に自信を持つためです。
相手に、自分の選択の責任を負わせてはいけません。
周囲の意見を参考にして、「自分はどう思うのか」を再確認します。
自分で真剣に考えて、選んだ道を進むことで、自信がつきます。
また、自分が真剣に考えて、選んだ道を進むことで、幸せを感じられます。
例え失敗したとしても、自分が選んだのだから、潔く諦めもつきます。
諦めても、後悔は残らないです。
だって、自分で選んで決めるのだから。
失敗したら、また、その地点から、自分で道を選択して、歩けばいいだけです。
自分に与えられた時間をどう過ごすか
人生は、毎日過ぎていく時間の蓄積だと考えています。
その時間の質は、日々の小さな選択で決まります。
日々の小さな選択 を大事に思えば、充実した人生を歩めると信じています。
将来も大事ですが、わたしは、「今を生きる」ことを最優先します。
だって、人は、いつ、どこで、死んでしまうのかなんて、わからないのだから。
だから、わたしは自分の選択にこだわります。
そのために必要な自己主張は躊躇せずにします。
でも、自分が選択したことへの、くだらないこだわりは切り捨てます。
新たに「こっちのほうが、いいかも」と思ったら、過去に下した自分の選択をあっさり捨て、今、自分が良いと思う路線に切り換えて、新しい道を歩むようにしています。
選択や決断には、柔軟性を持つことも大切だと思っています。
あくまでも、自分がハッピーでいられるか否かを判断基準にこだわりを持ちます。
自己主張が強いほうが海外生活には役立つ
海外生活においては、当たり前のことが、当たり前にいかない、日本ではありえないことが、平気で起こりえる世界なので、自己主張をして、問題解決のために戦っていかないと幸せな人生は送れないと、わたしは思っています。
黙っていても誰も助けてはくれないし、問題も解決しません。
わたしが長期居住したオーストラリアは契約社会です。
オーストラリアは個人主義社会なので、雇用契約においても、企業 vs 個人 は、基本的には、雇用契約のもと対等です。
よって、雇用契約を盾に企業を相手取って訴訟を起こす個人もいますが、それは、珍しいことであはりません。
不当な処遇を受けた場合、何も言わずに泣き寝入りはしません。
日本においては、雇用契約の解約(解雇)が難しいようですが、オーストラリアでは、契約上、解雇の条件も明確に記載があるので、それに従って適切な通知をすることにより、雇用契約を解除(解雇)することができます。
わたしは、自分が解雇になった経験も、自分が社員を解雇した経験も、どちらもあります。
解雇というのは、解雇される側も、解雇する側も、気持ちの良いものではなりません。
でも、お互いができる限り、フェアな取引で問題解決をするためにも、しっかりとプロフェッショナルに自己主張をしながら、戦わなければなりません。
自分にとってハッピーな結末を迎えるためには、戦略的に自己主張をして、交渉を勝ち取る勇気をもって、本気で交渉にのぞみます。
グローバルビジネスで大事なこと
自分の意見をはっきり持って、それを相手に伝えるということは、グローバルビジネスにおいて、結果を出していくためには、とても大事なことです。
主張することは根拠を持って、しっかり主張をする。
それが大事です。
日本の会議において、よくみかける光景は、みんな、ただ、じーっと話を聞いて、うんとも、すんとも言わず、ひたすら、じーっと聞くだけ、反応やアウトプットが何もないということです。
これは、わたし自身もそうですが、外国人にとっては、非常に違和感、というか不快感を感じます。
何も言わない、反応しない、というのは、「無関心」とみられ、「会議に参加していないのと同じ」です。
下手すりゃ、「怠慢」と見なされます。
意見を発しない人は、相手にされません。
記憶にも残りません。
よって、信頼関係を築くことは不可能です。
また、わたしが経験したケースで、
1.目線を合わせて話をしない。
2.相槌を打たない。(反応しない)
3.質問も意見もない。
というのは、グローバルビジネスにおいては、よろしくありません。
まず、大事な商談は成立することはないでしょう。
その場にいた日本人の人達は、悪気があったわけでも、不誠実だったわけでもありません。
彼らは真剣に話を聞いてました。
でも、大きな誤解を与えてしまいました。
どんなに相手を尊重していても、真面目に話を聞いていても、意志表示をしない、意見をアウトプットしなければ、相手には、何も伝わりません。
自分の意志や気持ちを、ちゃんと言葉(非言語も含めて)にのせて、相手に伝えることが大切です。
Yes or No
わからなければ、I am not sure for it yet.
まだ決められないなら、 I cannot decide it right now.
自分の気持ちや考えを、はっきり伝えられない場合でも、その状況をしっかり相手に伝えることで、相手はあなたを理解してくれます。
自分が何を感じているのか、どんな意見を持っているのか、しっかりとアウトプットすることで、初めて自分という人間を相手に理解してもらえて、また、心を開いて話をすることで、相手の人間性を知ることができます。
唯一無二の自分なのだから、自分がどんなことを考え、どんな人間なのかを大いに表現しないともったいないです。
相手に自分を知ってもらい、相手のことを知ることができれば、世界が広がり、人生はより楽しく、面白く、チャレンジングになります。
byちびまる