画像:photoAC熊澤充さん
『英語を身につけたい!』という一心で、勢いで、英会話スクールに転職したわたし。
待っていたのは、地獄の営業トークのトレーニング。
体育会系のノリで、店長を含めほぼ全員20代の職場。
若気の至りで乗り切ったが、楽しくも厳しい職場。
毎日、夜10時過ぎまで営業トークのロールプレイ。
『なんで、もっと、お客さんに関心が持てないんだ!』とか、『そんな返しじゃ、話しがすぐ終わっちゃうだろう!』とか、『なんで、できないの?』と、とにかく叱られてばっかりの日々でした。
わたしは、何をしても叱られる、そんな社員でした。
要するに、何をしても、気に障り、ぐちぐちと叱られてしまう人でした。
その場で契約に持っていくことが、なにより最優先される職場で、毎日のロールプレィ中、下手くそなプレゼンに、ダメだしを出される日々。
『やる気ないなら、もういい、帰れ!』と怒鳴られることもしばしば。
やる気がないのではなく、叱られ過ぎて、萎縮して何も考えられないだけ。
人格否定をされているようで、すっかり意気消沈し、『自信喪失の日々』。
自分は『平均以下の人間』で、なんのとりえもない、つまらない人間と思い込んでしまうほど、苦しい日々。
ただただ、涙がこぼれる毎日。
上司に帰れと言われ自宅に帰り、目の前に並べたぬいぐるみに向かって、泣きながらプレゼンの練習。
自信喪失で押しつぶされそうで、正直、英会話レッスンどこではなかったです。
とは言え、各国の外国人の先生に囲まれた職場環境は刺激的で、少なからず、英語のシャワーを日々浴びて、つたない英語でコミュニケーションをとるようになり、『外国人』への免疫もできました。
そんな中、上司が変わり、『もっと、自由にやっていいよ』と、『できるから、大丈夫。』と、叱るのではなく、褒めて育てる上司に出会いました。
それからかな、リラックスして、のびのびと仕事ができるようになって、営業成績も伸びて、社内で営業成績MVPも取るほどに成長できました。
そんなこんなで、田舎の支店から都会の大きな支店に移動となり、多くの外国人に囲まれ、社員割引にて英会話レッスンもスタートし、なんとなく、英語ができてる気がしてきた英会話スクール勤務時代。
営業トークで接客中に、必ず聞かれる嫌なこと。
『英語がしゃべれるんですか?』
『おねえさんは、どのレベルですか』
偉そうに、英語習得のノウハウをしゃべる私への問いかけ。
お客さんは、『当然、レベル高いんでしょ』という目で見られます。
でも、実際のレベルは、初級の初級、下から2番目ぐらい。
うそが苦手なわたしは、とても、レベルが高いとは言えず苦しみました。
外国人の先生とシェア生活をするも、外国人の先生のほうが日本語が上手いので、ついつい、日本語でしゃべってしまい全然、上達せず。
そんな中、本屋さんで見かけた『アロマセラピー』の本。
ハッタリに近い営業トークに疲れていた日々。
写真がたくさんある本で、見ているだけで癒されました。
漠然と、『アロマセラスとになりたい』と夢を描き、『よし!カナダに留学しよう!←特に根拠なし』と『これは、もう、行くしかない!!!』と思い込みが激しくなり、安月給の中、毎月5万円自動引き落としにて、強制貯金を始めました。
そんな中、、、
『ラブストーリーは、突然に』
オーストラリア人に恋してしまいました。
両想い、というには微妙な距離感ではあったが、彼がオーストラリアに帰るというので、『あたしも行く!!!』と半ば強引な流れで、急きょ仕事を辞めて、カナダではなく、オーストラリアへ!
まぁ、ありがちな話ではあるが、こうして、わたしのオーストラリアでの生活が始まりました。
byちびまる