画像:photoACmybearsさん
壁にぶち当たる
営業部の次長になって、3か月目に突入した今、大きな壁に思いっきり頭ぶつけて、たんこぶできてます。
その壁とは、「人、人、人」です。
わたし自身、こだわりが強く、主張が強いほうなので、わたしと同様に、こだわりが強く、主張が強いスタッフとは、意見が分かれると、思いっきり衝突してしまいます。
スタッフが思うように動いてくれないと、Top Downの指示で「わたしが責任とるから、とにかくやって」と強引に意見を押し付ける傾向があります。
実際に、スタッフと大きく衝突して、スタッフに不愉快な思いをさせ、また、自分も同じく、不愉快な思いをしました。
スタッフの感情を無視したわたしの強引なやり方が、スタッフをより意固地にさせてしまい、「なんとしても、指示を受け入れない」という状況に陥りました。
「なんで指示に従わないのか」と、その時は自分も腹を立ててましたが、上司から、「あなたのアプローチにも問題があったのでは?」と疑問を投げかけられ、「確かに、そうだったかもしれない」と反省しました。
完全にスタッフとの信頼関係を損ね、対話どころか、会話さえしづらい状況になり、お互いなるべく鉢合わせしないように、二人きりにならないようにと、避けてしまう状況を作ってしまいました。
今までは、海外営業専門で、スタッフは1名で、それもわたしに合わせてくれるスタッフなので、特に大きな問題も抱えることなく、ただ、やるべきことを自分で推進するだけだったので、自分さえタイムマネジメントができればそれでよかったのです。
でも、今回の人事で、国内営業も全部ひっくるめて管轄することになり、それに合わせて営業マンも一緒に見ることになったことで、わたしは今、大きな壁に面しています。
全く関与してこなかった国内営業絡みの諸々を理解するだけでも必死なのに、一緒にチームとして働く営業マン全員が、わたしに対して強い抵抗感を示しており、会話さえなかなかうまくいかないとなると事態は深刻です。
今問題を抱えているスタッフは、
〇強いこだわりを持っている
〇年がいっている
〇後ろ向きな発言が多い
〇非協力的
〇新しい環境への強い抵抗感
があるため、まったく思い通りにならず、リーダーシップや、マネジメントの手腕が大きく問われています。
今、そんな状況で、
〇自分は部長じゃないけど部長のように振舞えと、上から言われている
〇次長というポジションなのに、子会社の部長の上に立たされている
〇自分よりもスタッフのほうが詳しい商品知識を持っている
〇スタッフ全員が、自分に強い抵抗感を示している
〇その全員が自分より社歴が長い(要するに先輩)
など、自分が未熟な上に、かなり難しいスタッフマネジメントの舵取りを任されてしまい、正直、窮しています。
ここ10年間、ぶち当たったことのない大きな障壁を目の前に、苦しんでいる私がいるわけなのですが、きっと、これは成長するチャンスなのだろうと、なんとか前向きに取り組もうと思っています。
第三者の力に頼る
困った時には、上司に相談するのが常ですが、内部事情をよく知る上司だからこそ、上司もまた当事者の一人であるため、なかなか客観的な欲しい答えや道筋を、示して頂けないという現実があります。
職場以外の人となると、家族や友人となるわけですが、それぞれ自分事で忙しいし、彼らもまた、客観的に話を聞いて、的確にわたしにアドバイスをするというのも難しいのではないかと考えています。
下手すりゃ、相談中に、そこでも喧嘩になるリスクもあります。
プライベートまで問題を抱えては大変なので、それを生業とするサービスを利用するしかないと思いました。
そこで、たどり着いたのがパーソナルコーチングというサービスです。
コーチングを体験する
コーチングというのは、日本ではまだあまり馴染みがなく、利用している人も少ないと思いますが、米国では市場規模が150億ドル(1兆6千億円ほど)と巨大市場であり、企業においても幹部教育で導入されていることも結構あるのだとか。ちなみに日本市場は300億円程度らしいです。
詳しくは下記サイトから
コーチング市場の動向に関するレポート(2021年版) - Coaching by web
この度、Mentoというコーチングサービスプラットフォームを見つけ、お試しで試してみました。
どのランクのコーチであっても、1時間3,300円で体験できます(20201/6/30迄)
最初にLine登録して、その後に簡単な質問票に応えていくと、自分に推奨されるコーチが表示されます。
コーチも得意分野があるようで、
〇キャリア・将来
〇仕事
〇組織・経営
〇メンタル・気持ち
〇家族・恋愛
〇暮らし・習慣
など選択肢があります。
私の場合、
〇キャリア・将来
〇組織・経営
で選択しましたら、67名のコーチがヒットしました。
Mentoは、資格を有したコーチ人材のみ登録が可能ということもあり、ある一定の質は担保されているようですが、レベルは、
〇マスター(熟練、指導者レベル)
〇プロフェッショナル(十分なスキルを有している)
〇アソシエイト(最低限のスキルはある)
〇エントリー(まだ資格を取ったばかりで経験不足)
と分かれており、価格は、エントリー(5,000円~)から、マスター(30,000円~)と大きく開きがあります。
レベルと価格差は、どのように違うものなのか、わからなかったので、体験ということもあり、まずは一番高いマスターレベルで試してみました。
コーチングを体験した感想
熟練レベルのコーチと1時間話をしました。
通常で受ければ、33,000円/時間です。
1時間33,000円という対価以上のものが感じられるたかというと、それはなかなか判断が難しいと感じました。
コーチングは、コーチのレベルももちろん大事と思いますが、何より、なんでも話せるように、相性が一番大事なのだそうです。
33,000円というのは、庶民であるわたしにとっては大金です。
それも1時間の対価が33,000円!!!
対面の場合、55,000円/時間です。
自分の年俸を考えると、なかなか勇気がいる投資になります。
決して安くないサービスですが、プロのコーチと向き合い、自分の内面を見つめて、自身の考えと感情を整理して折り合いをつけていくというプロセスについては、自己投資をする価値があると感じました。
なぜなら、なかなか自分一人では、自分の気持ち・感情を上手く整理できないものだからです。
また、すべての人間関係はコミュニケーションを通じて構築され、そのコミュニケーションの裏には、個々人の価値観、経験、生き方、考え方、感情などが複雑に絡まっており、それを客観的に捉えて「対話」し、アサーティブコミュニケーションを実現するのは、訓練が必要だと思います。
アサーティブコミュニケーションとは、自己主張をすると同時に、相手の気持ちや考えを尊重できること。
それが、今の自分にはできず、自分で自分を苦しめているところがあります。
そのプロセスを踏み、自身を客観的に見つめ、自分が抱えている問題を解決するにあたり、何をどう考え、マインドセットし、それを実践していくことができれば、日々の苦しみから解放される近道であると思いました。
要するに、内省を効率よく行い、自分の中で「腑に落ちる」という状況に早い段階で持っていくことができるというのが、コーチングに投資する大きなメリットであると感じています。
コーチングを受けるまでは、33,000円/時間というサービスにたいして、自分は対価を払うことはないだろうと思っていましたが、今体験してみて、真剣に投資をするかどうか検討している自分がいます。
コーチのレベルの差
失礼を承知ながら、マスターコーチレベルのコーチに、質問を投げかけてみました。
マスターコーチのレベルというのは、他のレベルのコーチと比べ、どう違うのですかと。
答えは、クライアントが発する言葉の定義やボディーランゲージを読み取り(気が付く)、また、そのことによって、問いかける質問力の深さが違うと。
経験が浅いコーチの場合は、クライアントが発した言葉にそのまま反応してしまい、本質的なテーマに導くことが難しいケースがあるとのこと。
要するに、傾聴能力、質問力の深さの差により、クライアントが自身で答えを導くための、道しるべに大きな差が出てくるということです。
わたしはまだ、マスターレベルの1名のコーチとしか話をしたことがないので、実際にその差はわかりませんが、説明には説得力があり、「なるほど」と思いました。
卓越した傾聴力と質問力を習得することは、なかなか一朝一夕で、できることではないと思います。
コーチングの価値
コーチングの価値は、本来コーチ自身のスキルではなく、クライアント(受ける側)がどれだけ真剣に内省し、自身の中に答えを見つけ、その答えを腹の底に落し心から実感し、それを行動に移して変革を起こせるかどうか、ということだと思います。
コーチングの主役は自分であり、コーチではない。
コーチは自分がたどり着きたいゴールを目指すために、適確な道しるべとなり、行くべき道に、石を置いて行ってくれるだけであり、あくまで、答えを出す、道を進むのはじぶんであるということを忘れてはいけない。
よって、コーチへ支払う対価は、自分の時間(人生)への価値でもあり、その対価の大きさは、それだけ自分の将来には価値があると思えるかどうか、ということなのかもしれません。
わたしは10年以上前から、コーチングには興味を抱いていました。
今自分が、コーチングを必要とし、次の階段を上るための成長の狭間で苦しんでいるからこそ、また、コーチングに深い興味を抱いたのだと思います。
決して安くはない金額なので、もう少し自分の気持ちを寝かせますが、おそらく何らかの形で、コーチングに投資することになると思います。
50歳を手前にして、まだ成長したい自分がいるということを実感できたことを誇りに思うと同時に、また、それだけ私は、まだまだ未熟なのだとも思います。
心に痛みを感じ、痛みが大きければ大きいほど、それは、自分が成長したくてもがいている証拠だと思うので、今、この苦しい時に、自分を見つめ精進すれば、その先には今まで見たことのない新しい景色が待っていることを信じ、前に進みたいと思います。
それではみなさま、have a nice day
by ちびまる