愛するイタリア、ミラノが大変なことに
昨年、はじめて仕事でミラノを訪れて、すっかりミラノに魅了されたわたし。
美味しいパスタも、ピッツアも、ジェラートも、愛すべきもののひとつ。
そんな素敵な街、ミラノが今、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)で大変な事態に陥っていて、とても心配しています。
6月初旬にミラノで開催されるはずであった展示会も、ヴァーチャル式に切り替えられ、またもやわたしの出張が中止になり、トホホなのですが、わたしの出張よりも、ミラノを中心としたイタリア北部の状況がとても心配。
ミラノ取引先からの安否連絡
先週末に、ミラノ代理店社長から、関係者一同に一斉配信されたメッセージを受信。
恐る恐る、心配を胸にメールメッセージを開封したところ、第一声に、
「僕たちはみんな無事、心配はない」と。
まず、この一言に安堵しました。
昨年の9月にはじめてイタリア、ミラノの代理店を訪問し、会社を見学させてもらったり、代理店会議では、イタリア全土から営業レップを呼び寄せてくれたり、
ミラノで一番美味しいというナポリピザのお店に連れて行ってもらったり、一緒に顧客訪問をして回ったりと、2~3日ではありましたが、
お互いの家族の話をしたり、彼らの仕事への情熱を知り、イタリア、ミラノっ子について、少しだけ理解できて、さぁーこれから、頑張っていこう!という今、新型コロナの打撃。
とても大変な中、彼らが他のヨーロッパ諸国をはじめ、全世界の人々の健康を願ってやまない、相手を思いやる気持ちが文中に溢れでているメッセージでした。
ミラノの医療現場
連日のニュースでも報道がある通り、ミラノを含むイタリア北部の街の医療現場は、まさに危機的状況にあるようです。
新型コロナウィルス感染症を患った集中治療が必要な患者で病院はごった返しており、医療現場が崩壊しているとのこと。
新型コロナウイルス感染症は中国から広まったと考えられており、イタリア⇔中国を行き来する人々も多く、新型コロナウイルスが蔓延している状態ではあるけれども、
中国は、イタリアに多くの呼吸器関連機器を送ってくれて、とても助けてくれていることにも言及していました。
新型コロナを甘く見てはいけない
とても、とても長いメッセージを頂いたのですが、その文章の長さに、今彼らがどれだけ大変な状態に陥っているのか、新型コロナウイルスを甘く見てはいけないという切実なメッセージを頂きました。
まず、「8割型軽症ゆえ、ただの風邪みたいなもの」という噂について、
「それは、真実ではない」と。
これだけ、世界に蔓延し、各地で非常事態宣言が出されているのだから、確かに、「ただの風邪みたいなものではない」と、わたしも思います。
8割型軽症というのは事実だとしても、イタリア国内において、
〇感染者が4万に超え
〇死者4千人超え
というのは、やはり非常事態であり、ただの風邪とは一緒ではない。
新型コロナウイルス感染予防策
非常事態真っただ中にいる、イタリア取引先の社長より、
「わたしたちは、イタリア国内において事態の終息を目指さなければならないのはもちろんのこと、他国へまき散らしてはならないし、
そして、他国の大切なビジネスパートナーの方々にも、どうか、万全の予防策を講じて、身を守ってほしい。」
という、苦しい時にでも、遠い異国の地にいる相手を思いやるその心に、ありがたく感謝を申し上げました。
新型コロナウィルスの感染予防策や事業続行のためのアドバイスとして、下記のポイントを教えて頂きました。
どちらかというと、社員と事業を守る責任者としてのご意見です。
〇社員の連絡先リストの確認
〇通勤は可能であれば車通勤を推奨
〇家庭内コンタクトも最小限に(2~3m)
〇70歳以上or 持病ありの方は外出自粛
〇風邪の症状がある社員は出勤不可
〇公式ニュースだけ信じること
〇SNSにて社員連絡網をつくる
〇マネジメント連絡網を別に設ける
※いつでも、どこでも密に連絡のため。
〇自宅勤務可能社員数の把握
〇社内Laptopの台数を把握
〇社内ネットワークへのアクセス確保
〇社内Emailを社外で使用する方法周知
〇業務上、出勤必須社員の把握
〇FFP3マスクを着用
FFP:Filtering Face Piece
FFP3:高性能マスク
0.6μm※微粒子ろ過率FFP3:99%以上PFE
※EN規格の試験粒子径は質量基準中央径で示し、米国NIOSH規格および日本検定規格は個数基準中央径にて示します。※米国規格N95は、EN規格FFP2、日本検定規格DS2と同等の性能です。※マスク規格は、国際間で統一されていないため、各規格において試験方法が異なり、試験数値は一概には比較できません。
微粒子ろ過効率(%)【PFE】Particle Filtration Efficiency
個数基準中央径平均約0.1μmの微粒子がろ過された率を示します。微粒子(0.1μm)をマスクに通し、数値が高い方が性能が高いことになります。
株式会社そーえんマスク国際規格より抜粋
〇業務が必要な場合、社員は2m間隔で
〇往訪、来訪は自粛
〇イベントも自粛
日本とほぼ同じような対応ですが、自宅勤務が可能な、日本でいうテレワーク環境を整えることの重要性もメッセージにありました。
大変な状況のイタリアですが、普通に製品の注文が入ったので、ちょっとほっとした感もあります^^
一日も早く、新型コロナウイルスの事態が終息しますように。
今日も一日 Happy Dayを!
By ちびまる