場数を踏むとフライトも経由も慣れてくる
過去3年間で、ずいぶん多くの国と都市を訪れました。
ほとんどのケースが、欧米の海外出張なのですが、場数を踏んできたので、航空会社の特徴と経由地(空港)の特徴、そして乗り継ぎの際に起こりうるリスク(遅延)なども、だいたい想像ができるようになってきたので、航空会社や経由地の選び方も、自分が楽な方、楽な方を選べるようになってきました。
最初は、欧米に出張行く度に、念入りに空港における手続きの流れや、空港の特徴など、事前にネットで調べて出張に出かけてましたが、場数を踏んでくると、出張先や経由地が被ることも多く、一度でも経験した目的地や経由地の空港を利用する時は、どことなく心に余裕が生まれます。
欧米の出張であれば、それほど緊張もないのですが、例えば、出張先が、ロシア、ドバイ、インド、中国、など、想像がつかないような国や都市の場合は、経験がないので緊張します。
幸い、今のところ、上記の出張予定はないのでほっとしてますが^^;
フライトについては、わたしはなるべくANAやJALを利用するようにしています。
理由は、何かと楽だから、そして邦画や日本映画が多いから。
機内で具合が悪くなったときは、日系ですと安心しますね。
特にANAが好きです。
あのエプロン姿、割烹着のようなほっこりする制服が好きです。
ANAは、単純にサービスの品質に安定感がありますし、日本のドラマ、映画、TV番組などが豊富で、機内での時間があっという間に過ぎ去ります。
でも、あえてひとつ改善をお願いするなら、通関書類に記載するであろう基本的な情報は、さっと教えられるぐらいの知識は、フライトアテンダントの方には持っていて欲しいです。
例えば、米国の都市と州の名前とか。
米国は入国審査・通関書類の記載が必要となりますが、時々、州の名前が出てこず困ります。
そんな時に、通りかかったフライトアテンダントに、「ニューオリンズは何州でしたっけ?」と聞けば、「ルイジアナ州で、州の記号はLAですよ」なんて、スラスラ出てきたら、ありがたいですね。
でも、残念ながら、「わかりません、申し訳ありません」で終わってしまうケースがほとんど、それも、調べる努力をしようともせず。
想定問答については、共有のQ&A集などを作っておいてもらえると助かります。
月に1~2度の頻度で出国し飛行機に乗っていると、出国手続きもフライトも、なんてことない日常となり、わたしの知人でしょっちゅう国際線のフライトを経験している人の言葉を借りると、「飛行機乗るのも、新幹線乗るのも同じ」になってきますす。
確か彼は、新幹線ではなく、山手線に乗るのと一緒、と言ってましたが^^;
なんでもそうですが、たくさん経験すると、どんなにスペシャルなことであっても日常になるものです。
わたしにとっても、3年前は海外出張を初めて経験した時には、大きく心が高ぶったのを覚えていますが、今となっては、当たり前になってきたので、「今度は、ここかぁ」といった具合で、海外出張すること自体、普通のことになりつつあります。
経験したフライトと経由地いろいろ
1. 仙台⇔ホノルル⇔マウイ島、ハワイ, JAL
かれこれ20年以上前の話し。旅行会社でカウンター営業をやっていた頃、大手旅行会社主催の格安トレーニングツアーに2万円で参加し、主にホノルルのワイキキビーチ沿いのホテル巡りをしました。
ホノルル⇔マウイのフライトが、プロペラ機のような小さな飛行機で結構揺れました。
初めての渡航でしたので、緊張もしていて過敏に揺れを感じたのでしょうね、怖かったのを覚えています。
それ以外のことは、緊張し過ぎていたのか、ほとんど記憶なし。
2. 成田⇔シドニー(直行)JAL, カンタス航空
シドニーに11年間住んでいたこともあり、成田⇔シドニーは、何往復もしました。
わたしは、JALよりもカンタス航空を多く利用しました。
理由は、シドニー夜発、成田早朝到着だったからです。
成田早朝着ですと、その日のうちに実家に帰ることができるため、というのが大きかったです。
主に時間帯で選んでました。
わたしの勝手な思い込みかもしれませんが、どうも、北半球を東⇔西に移動するよりも、北半球(日本)⇔南半球(オーストラリア)のフライトの方が揺れが激しい気がします。
偶然なのかわからないですが、ものすごく揺れた時があり、思わず、「ひぇぇぇー」と軽く叫んだ記憶が^^;
3. フランクフルト経由のハンブルグ行き、ルフトハンザ航空
ヨーロッパのフライトは、ルフトハンザ航空を利用することが多いです。
理由は、
①安心感がある(時間、安全性、対応)
②座席を無料で指定できる
この2点が大きな理由です。
多くのヨーロッパ系の航空会社は、窓側、通路側など、座席の指定をするにあたり、追加料金(1席片道20 USD ~)ぐらい取られます。
ただし、経由地フランクフルトでは、痛い目に会いました。
〇巨大空港
〇案内版が全てドイツ語(英語なし)
〇乗り継ぎ時間45分
初めてのヨーロッパで、フライトは現地の取引先が取ってくれたのですが、フランクフルトで乗継ぎ45分は無理がありました。
時間がない時に限って、セキュリティでひっかかる。
パソコン、水など手荷物から出さずにセキュリティを通してしまって、バッグの中身を全部出して、ひとつずつチェックという最悪の事態に。
フランクフルトの空港は大きく、また、シャトルで移動をしなければならず、そのシャトルの行き先も、案内板が全てドイツ語のため、さっぱりわからず、半ば当てずっぽうでシャトルにのり、なんとかギリギリ乗継便(最終コール)に乗り込みました。
普通に並んだら完全に乗り遅れていたため、空港係員にチケットを見せて、長蛇の列をすっ飛ばして、急いでいる人のレーンに通してくれ、なんとかセーフ。
それ以来、フランクフルトでの経由はトラウマ^^;
なるべく、ドイツ国内では小さめのミュンヘン空港などを経由地に選ぶようになりました。
ハンブルグ⇒デユッセルドルフは、取引先の社長の車で移動し、帰りはデユッセルからANA直行便でした。
ちなみに、ドイツは高速道路で上限がないので、えっらい飛ばします^^;
デユッセルドルフは日本人が多いこともあって、なんとなく気持ちも楽です。
空港自体もそれほど大きくないですし、ルフトハンザ航空カウンターのスタッフもとても親切で、わがままな要望を受け入れてくれました。
帰りの飛行機で、上司と一緒だったのですが、二人とも4人掛けの真ん中という、一番キツイ位置だったので、カウンターでネゴしました。
最終調整で、通路側を確保できたら、ぜひお願いと。
そしたら、ゲートで出発を待っている最中に、アナウンスで名前が呼ばれ、カウンターに来てと。
「あなたの要望、通ったよ」と、誇らしげな顔をした係員が目の前に。
ほぼ満席だったみたいですが、言ってみるもんだと思いました。
4. コペンハーゲン経由、ストックホルム往復、スカンジナビア航空
スカンジナビア航空、北欧らしく、無駄がない感じ。
わたしの中では可もなく不可もなくです。
機内食はパンとチーズが主で、お酒は食事の時以外は有料です。
コペンハーゲンでの乗り継ぎも、流れに沿って歩いて行けばすんなり入国審査が済みますが、結構混み合っていた印象です。
帰りのストックホルムのチェックインは完全自動化。
チェックインマシーンのところに係員がいるので、「使い方を教えて」と言えば、親切に教えてくれます。
チェックインが済めばあとは、カウンターでスーツケースを預けて終わり。
ちなみに、Tax Returnは、出国審査を終わった先の窓口のほうが空いてました。
結構、ぶっきらぼうで決してフレンドリーではありませんでしたが。
また、飛行機は、全ての便において遅延し、ゲートが変わってばかりでした。
5.ウイーン経由のインスブルック、オーストリア航空
ウイーンでの乗り継ぎは、それほど難易度は高くありません。
オーストリア航空は、座席の指定は有料ですが、機内食は美味しかったです。
一時期、成田線がなくなりましたが、復活したみたいですね。
インスブルックの空港は、ものすごく小さいので、手続きは簡単です。
空港を出た目の前に大きな山があり、タクシーで街中まで行くのですが、タクシーも少なく1台ずつまわってくるので、若干並んで待つ感じです。
でも、街自体が小さいので、長蛇の列でも、すぐにタクシーが戻ってくるので、それほど待たずに乗れました。
6. シカゴ経由、ミネアポリス、ニューオリンズ、ANA, ユナイテッド航空、デルタ航空
ANAがシカゴに飛んでいるので、シカゴ経由でUSA各地に行くことは多いです。
シカゴの空港は大きいので、乗継には結構時間がかかります。
ESTAを初めて取得した場合は、自動入国機械では手続きできず、入国審査官がいる長蛇の列に並ぶ必要があり、最低1時間は並びます。
入国審査には、指紋認証、写真撮影、入国審査官による質問(多い時で5個ぐらい)があるので、とにかく流れが遅いです。
機械での入国審査の場合、並ぶ列が違うので、最初に並ぶ列を確認しないと並び直しになるので注意が必要です。
結構、指紋認証が上手くいかず、印刷される紙に大きくバッテンがついて出てきますが、そのまま進んで、入国審査官に渡せば入国できます。
米国の場合は、一番最初に入国したところで入国審査があり、一旦荷物を受け取り、また預けなおします。
ミネアポリスやニューオリンズの空港は比較的小さいので、手続きは楽です。
でも、小さいだけに、それほどお土産屋さんもないので、お土産は、街中で見つけたほうが無難です。
米国国内のユナイテッド航空、デルタ航空は、可もなく不可もなく、1~3時間ぐらいのフライトなので、特別コメントすべきところはありません。
ただ座席のモニターで映画を観ることはできますが有料です。
7. ロサンゼルス、サンフランシスコ経由のサンディエゴ、ANA
国際便はANAだったので良いのですが、また、サンフランシスコ経由は、それほど大変でもなかたのですが、問題は帰国便のロサンゼルス経由。
帰りの便は夜便で、飛行機からの夜景はキレイだったのですが、ロサンゼルス国際空港は、一旦荷物を預かり完全に国内線の空港から外に出て、シャトルバスで国際空港ターミナルに移動するのですが、夜間にロス空港の外に出るというは、若干不安でした。
ただ、ロスの国際空港ターミナルに到着さえできれば、空港内に日本語ができる現地係員がいて親切に手続きと進むべき方向について教えてくれます。
サンデイエゴの空港は小さいのでめっちゃ楽です。
サンディエゴは、今年も行きますが4度目になります。
行くなら絶対JALの直行便。
やはり時間的に、フライト的にもJALなので、総合的にとても楽ちんです。
サンディエゴ空港から街中のホテルまでは、10USDぐらいの乗り合いバスが便利です。
人が集まれば出発します。
8. シカゴ経由、フィラデルフィア、ANAとユナイテッド航空
シカゴ空港は上記に記載した通り、大きいので乗継には3~4時間見ておいたほうが無難です。
トラブルがあるとえらい時間がかかります。
同僚が、スマホの搭乗券のバーコードが読み取れず、セキュリティが通れず、大変な思いをした経験があります。
ギリギリでしたが、現地係員との熱のいる交渉が必要でした。
フィラデルフィア空港でも、トラブりました。
スーツケースがターンテーブルから出てくるのが遅く、ぐったりして疲労困憊だったところ、黒スーツの白タクにやられました。
3倍近くのタクシー料金を取られるという・・・。
フィラデルフィアは治安が良くないので要注意です。
9. パリ経由、リスボン、エールフランス航空
シャルルドゴール空港(パリ)は、とにかく広く、歩きます^^;
乗り継ぐのに30分ぐらい空港内を歩きました。
また、決してわかりやすくはないです。
リスボン国際空港も、南ヨーロッパといった感じで、どうもオーガナイズ力に欠けるというか、まず、ターンテーブルを見つけるのが結構大変で、あっちこっち、聞きながらたどり着いた感じです。
帰りの便も、エールフランスのチェックインカウンターの列がイマイチわからず、いろんな人に、「これ、何の列?」と聞きながら、やっと最後尾を見つけた、みたいな感じでした。
エールフランスは、真ん中の席以外はいずれも有料ですが、真ん中が嫌という人は、事前予約をお勧めします。
理由は、空港に3時間前についたとしても、当日も有料だからです。
それも、高い。
でもなぜか、帰りの便は、無料で通路側をとってくれるという、イマイチわからないルール。
羽田空港だけ、お金を取られるのかも不明。
それも、羽田空港内において、エールフランスのゲートは、えっらい端っこで、ここでもひたすら歩く。
遠いから、早めに出国審査を済ませておいて、遅れても置いていくからと言われ、行けとも言われます。
機内食は、それなりに美味しかったですが、わたしは、もう、よっぽどのことがなければ、エールフランスは使いません。
10. ローマ経由、フィレンツエ アリタリア航空
プライベートの個人旅行ひとり旅でしたが、アリタリア航空は、とにかくカスタマーサービスに電話がつながらないことで有名です。
また、何度も経営破綻している航空会社で、今はイタリア政府の管財人により管理されていると思います(少なくとも昨年2017年10月は、そうでした)
アリタリア航空、行きの機材はまだましでしたが、帰りの機材はおそろしく古く、「ナニコレ?」というようなリモコン操作のエンターテイメント。
それも離着陸の45分~1時間前後は、まったく何にも見れない、「これ、壊れているの?」と思うほどのアナログ、ブラウン管じゃないかと思うような古さ。
機内食はまぁまぁ美味しく、地上係員やフライトアテンダントもそれなりにフレンドリーでした。
でも、何より、古い機材にはまいりました。
頭のところに、どう考えても不要と思われる枕が設置されており、ものすごく邪魔。
ローマ空港は、それなりに大きく、乗継ゲートまで歩きますが、意外とわかりやすかったです。
ローマもフィレンツエ空港も普通に英語が通じましたので、不自由はなかったです。
その他のフライトは、、、
〇ミュンヘン、デユッセル経由のプラハ、ANA
〇シンガポール(直行)ANA
〇ワシントンD.C. (直行) ANA
〇デユッセルドルフ(直行)ANA
〇サンディエゴ(直行)JAL
ぐらいでしょうか。
空港で一番楽だなぁーと思ったのは、シンガポールのチャンギ国際空港。
びっくりするぐらい簡単な入国審査です。
検疫もなく、食べ物は何でも持ち込んでOK
現地のシンガポーリアン曰く、シンガポールは農業がゼロだからじゃない?とのこと。
乾きものの豚肉で美味しい物があると言われて、なんとか持って帰りなっていわれたんですけど、日本はダメなんですよね、確か、難しいと聞きましたので、面倒だと思ってやめました。
衝撃だったのが、入国審査を手伝う係員のおばちゃんが、日本の歌謡曲を歌うのが趣味のようで、パスポート見せて、大丈夫?と一人一人のVisitorに声をかけては、上を向いて歩こうをはじめ、日本の演歌ののど自慢をご披露するという^^;
もう、その歌、わたしの前の前の人の時に聞いたから、大丈夫、ありがとう、と軽く流しましたが、上を向いて歩こうを5回ぐらい聞かされました^^;
米国の中では、ワシントンD.C.の地上係員が一番フレンドリーで、愛想がないNo.1はフランスでした。
愛想のなさは、ヨーロッパのほうが印象としては多いかも。
意外とUSAはフレンドリーな人が多いです。
マイホームタウンのオーストラリアは、フレンドリーさNo.1です!
来月ゴールデンウイーク中からリスボンをはじめ、海外出張の嵐がはじまります。
今回も乗継ぎが楽で、なるべくANAを利用して、快適に海外出張をしたいものです。
byちびまる