- TOIECの需要の高さと必要性
- わたしがTOEICに挑戦した理由と結果
- TOEICで高得点取るための素質
- TOEICのスコア vs 使える英語力のギャップ
- TOEICのスコアアップに労力をかける意味
- TOEICスコアは採用試験に役立つのか。
- 本当に使える英語を身につけないのなら
TOIECの需要の高さと必要性
本屋にいくと、TOEIC関連の書籍が、びっくりするぐらい、ずらりと並んでる。
TOEICのスコアアップを目指す人が、どれだけ多いかが、本屋の本棚を眺めればわかる。
TOEICというテストの名前はなんとなく、聞いたことがあったが、シドニーに住んでいる時は、TOEICよりも、IELTSのスコアのほうが身近で、実際にビザの申請や学校の入学に必要で、TOEICにはなじみがなかった。
シドニーに住んでいる友人にTOEICについて、どれだけ関心があるのか聞いてみたけど、『ここでは、英語が話せるのが当たり前だし、TOEICのスコアを見せる=自分は英語が第二言語というのを、わざわざ強調するようなもんだよね。』と、まったく関心がなかった。
わたしがTOEICに挑戦した理由と結果
わたしは、TOEICが日本において就職や転職の指標になるということを、なんとなく風の噂で聞いてたので、帰国当時『自分のTOEICのレベルってどのぐらいなんだろう?』と、力試しに初めて受けたところ、確か830点ぐらいだったと思う。
それも、リスニングのスコアは高いが、リーディングは、めためた、という結果。
知人から、『900超えてる人は、そうそういないから、転職には有利になるんじゃない?』という話しを聞いて、『だったら、やってみよう』ということで、初めてTOEICの教材を購入したのが8年前。
勉強してみてわかったが、わたしは、文法のイロハが、全然わかってなくて、なんとなく、『こうきたら、こうだろう』という感覚で回答していたことに気が付く。
文法書などを買ってみたけど、〇〇語、〇〇形、というのも、あんまり考えて英語を使ってこなかったこともあり、その〇〇語、〇〇形、という意味をまず辞書で引いて、『なるほど~、あ~、こういうことなのねぇ』と、改めて知った。
でも、正直、今でも、文法、よくわかんない。
だけど、あんまり仕事では困らないから、まぁ、いいかと思ってる。
学生時代は、英語なんて全然得意じゃなかったし、好きでもなかった。
ただ、英語がスラスラ読めて、しゃべれるようになりたい、それだけだった。
たぶん、今でも、特別英語が好きってことはない。
ただ、いろんな国の人達と、いろんな話ができるようになったのは嬉しい。
なので、わたしが渡豪する前の英語力は、中1ぐらいのレベルだったと思う。
He とか She で、動詞が変化するという意味がのみこめず、??という感じ。
受験してみてわかったけど、TOEICは、時間との闘いということと、スコアアップにはテクニックが必要だっていうこと。
なので、私の実力じゃ、テクニックを学ばないと900は超えられないなと思って、1年ぐらい、いくつかの教材を試してみて、練習問題をひたすら解いて、4度目の正直で900を超えた。
わたしの友人は、TOEIC満点を出したことがあるらしく、その人は、英語が大好きで、英語の先生もバイトでやってたので、そもそもスタートと意気込みが違う。
間違いなく、正しい英語を使う、本当の意味での英語の能力も、わたしとは違うんだと思う。
プロの翻訳者や通訳者になる人達にとっては、間違いなく文法ってのは、正確に理解しないとだめだと思うけど、英語をプロフェッションとするのではなく、ただ、『英語を使ってビジネスをする』のが仕事っていう人は、まずは、企業に利益をもたらし、損害・損失から企業を守ることができるのであれば、『使える英語』を身につけるだけで十分だと思う。
わたしの場合、ただただ900を超えてみたかっただけだったので、超えたと同時に、すっかりTOEICへの興味は失せ、それ以来一回も受験してないし、これからも受験したいとも思わない。
ただ、自己満足のために受験したTOEICだったんだけど、のちのちMBAグローバリゼーション専攻に行くことになって、TOEICが860以上必要というのがわかって、スコアをとっておいてよかったと、その時はじめて『役にたった』と思った。
TOEICのスコアをアップしてを目指して頑張ることは、『決して無駄ではない』、そして、あの短時間で、あれだけの問題量をこなす『対応能力』を 身につける訓練と考えれば、価値は高い。
TOEICで高得点取るための素質
これは、わたしの勝手な妄想ではなるが、TOEICのスコアを短期間でぐんっと伸ばせる人って、ゲームとか、スポーツとか、要するに頭の機転が早い人、コツ(テクニック)を掴める人、なのではないかと思う。要するに、器用な人。
わたしなんて、11年も海外生活して、それも留学もして、それで900点を突破するだけでも、えっらい勉強して、1年もかかったんだもん。
ちなみに、わたしは、ゲームとか、スポーツ、なぞなぞ、計算、文章問題など、頭を使う系はすごく苦手。
基本的に、理系の頭や球技などへの身体能力は、私にはまったく備わっておらず、一言でいうと頭が悪いほうだと思うし、頭と手と足が、対象物(ボール)などに向かってちゃんと動かせない、どんくさいタイプ。なので、クイズとかに超特急で答えられたリ、難問を解いちゃたりする人は、永遠の憧れの的である。
TOEICのスコア vs 使える英語力のギャップ
話しが、少々、横道にそれたが、話しをTOEICに戻すと、わたしの個人的な意見では、英語を使うビジネス現場においては、TOEICのスコアは、ほとんど関係ないと思う。
理由は、TOEICは、回答へのテクニックが身につけばスコアは取れるものだけど、スコアが高くても、現場で英語がさっぱり使えないっていう人もたくさん見てきたから。
逆にTOEICのスコアは低くても、現場で英語でのコミュニケーションをしっかりとり、結果を出せる人もたくさんみてきた。
わたしの友人は、たぶん、TOEIC700点いくかどうか、というところだけど、バリバリ英語使って仕事してるし、十分グローバルなビジネス世界で結果を出している。
それも、TOEICのリスニングで、ベースになっているアクセントや発音って、確か、カナダとかイギリスとか、きれいな英語が主。
でも、実際のビジネス現場では、中国訛り、インド訛り、中東訛り、オーストラリア訛り、シンガポール訛り(シングリッシュという現地特有の英語もある)など、ほとんどが、癖のある英語で、それも正確な英語をあまりしゃべらない相手との商談が多い。
そんなビジネス現場で、対応をしていかなければらない。
もちろん、米国や欧州などわかりやすい英語を話す国々の人との取引をすることもあり、その時は、そんなにコミュニケーションに困ることはないけど、正直なところ、コミュニケーション(英語云々)というより、お国柄や企業文化の違いの狭間での調整しながら商談をまとめるほうが、よっぽど大変。
なので、TOEICのきれいなネイティブ・イングリッシュ・スピーカーの言葉が聞き取れたとしても、現場では『はっ!??ぜんぜん、わかんない』という状態になると思う。
私自身、移民大国オーストラリアで、ある程度、いろんな国々の人の英語には慣れてきたほうではあるが、それでも、アジア・パシフィック地域や中東アジアなどの国々の人の英語は聞きづらい。
TOEICのスコアアップに労力をかける意味
では、TOEICスコアップに労力をかける意味とは何か。
①『高得点を取った』という自己満足のため。(←わたしのケース)
②進学に必要だから。(←後々、わたしも役に立った)
③就職・転職する際に有利になるから。(←これは、わたしには非該当)
⇒たぶん、主な需要は③かな、と思う。
ある大企業では、企業内でTOEICのスコアアップするとお給料が上がるとか、そんな制度があるらしい。そういった会社では、TOEICを定期的に受けてスコアアップというのは必須みたいで、大変そう。
上記2点ぐらいしか、思いつかないけど、でも、やはり、日本に限らず韓国においても、TOEICというのは、働く企業やポジションによっては、就職・転職の際には大きな指標のひとつであることは、おそらく間違いないんだと思う。
TOEICスコアは採用試験に役立つのか。
わたしが仮に、採用側の人間で、英語を使って仕事ができる人を採用したいと考えて、英語の実力をみたいと思うのならば、TOEICなど指標にしない。
わたしだったら、
① 英語での職経歴書(なければ、自己アピール文)を1枚書いてもらう。
② 英語での自己PRビデオレター(10分程度)を送ってもらう。
上記は、書く・話す、のアウトプットが主。
書く・話すは、読む・聞くができなければ、なかなかできないことなので、書く・話すができていれば、ある程度の英語力もわかるし、その人の雰囲気とか、印象、そして、英語でのプレゼン能力などがわかると思う。
①と②がいい感じだったら、後日、面接(もしくはスカイプなど遠隔)で、いくつか英語で質疑応答(というか、ザックばらんにディスカッション等)をして、その人の英語での対応能力を判断して、総合力をみる。
面接の際は、全部英語。
ここでは、読む・聞く の基本能力もみれる。
たとえば、1つ英文文書(数ページ分)など、書類を見せて、重要なポイントを質問して、回答させる。質問が聞き取れなければ、回答はできないし、書類が読めなければ、回答を探せない。
また、バックオフィスで書く仕事がメインだったとしたら、担当業務に関係するお題を出して、対応について、1つ書類を作らせる。契約担当などだったら、契約書を斜め読みしてもらって、重要な条項の要点を1枚にまとめて、英語で説明してもらう。
フロント業務だったとしたら、1つ商談ケーススタディを用意して、商談のロールプレングをしてもらうか、プレゼン資料をひとつ渡して読んでもらって、わからないところは質問をしてもらって、プレゼンをしてもらう。
そうすれば、英語も含めて、実際に、その人が現場ですぐに使えるレベルなのか、それとも、少しトレーニングが必要だけど、育てれば育つのかなど、判断することもできると思う。
外資の場合は、30分の電話面接あたりで、ざっくり、その人の英語能力や対応能力などはすぐに確認できちゃうんだろうけど。
ちなみに、私が働いている企業では、まず、上記の対応は無理^^;
まず、人事や管理職の人も含めて英語がさっぱりダメだし、というか、
TOEICって、何?って言われちゃうぐらい、英語とは無縁な人達なので、TOEICへの関心はゼロに等しい。
そういう企業だけど、技術があるので、不特定多数の外国企業からオファーがあったり、あれこれと、商談する機会も多い。
なので、どういう目的でTOEICを受けて、どの程度のスコアがあれば、自分が希望する企業に就職できるかってことを予め想定して、スコアアップを目指したほうがいいと思う。
本当に使える英語を身につけないのなら
とりあえず、『使える英語を身につけたい!』というのであれば、わたしは、まずは、外に出ちゃうのが手っ取り早いと思う。
それも語学留学ではなく、語学以外の留学を目指し、本命の学校に入るために、現地で必要なスコアを習得する。
本気で英語を身につけたいのなら、やはり、海外で一度は出て、通じない、使えないというのを間のあったりにして、苦労をある程度重ねる経験をしないと、と私は思う。
まずは、えいっ!って、諸外国へ飛び込んでみる勇気を持ってみよう\(^o^)/
わたしが留学したオーストラリア(特にシドニー)は、物価が高いので、あんまりお勧めはしない。美しい街だけどね。とにかく、高い!!!
安くいくなら、フィリピンセブ島の留学なんて、いいんじゃないかな♪
いったことないけど、結構、安く済みそうだし、フィリピンの人達って、英語が上手。
セブ島、リゾート地だし、まずは、遊ぶつもりで、行ってみる!ってのもいいと思う。
勢いって、結構だいじ^^