空飛ぶちびまる (自由気ままに)

おひとり様女子のエッセイ

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信頼関係チームビルデイング 人は指図では動かない

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天才だけが許されるスタンドプレー

 

組織の中で働いていると、時折見かけるのがスタンドプレーましぐらのひと。

 

スタンドプレーで走ってしまう人の特徴として、能力の高さが特徴ではないかと感じています。

 

ある程度、器用に何でもできてしまい、また、頭の回転も速いから、仕事も早いため、周りの人が遅く見えてしまう、自分よりもできない人に見えてしまう、自分が他より優れている逸材であると、錯覚してしまうのです。

 

だけど、残念ながら、特に日系企業における「集団主義」の組織の中では、スタンドプレーヤーで能力がそこそこ高くても、チームとして上手く能力の発揮ができない人は、評価されません。

 

磨けば光る能力が高い人材なのに、能力が埋没してしまう残念なケースも散見されます。

 

たくさんの人が集まる組織で働く以上、組織内の人たちを、まずは「個人」として存在を尊重し、その人たちの持ち味、そして、その人たちが日々取り組んでいる仕事へ理解と尊重を示す必要があります。

 

よっぽどの逸材、まわりがあっと驚く「こいつは、すごいぞ、ただものじゃない」と、尊敬に値する極端な能力の差が認められない限り、組織の中でスタンドプレーで突っ走ったところで、誰からも協力を得ることがず、努力の割に結果が伴わず、くすぶってしまい、疲弊して終わってしまいます。

 

それは、とても残念なこと。

 

せっかく、能力が高いのに、思うように評価されず、力も発揮できず、花が散ってしまう。

 

そういう人に限って、とても前向きで、エネルギッシュで、熱意があることが多いのです。

 

日々組織で働いていると「パレートの2:8の法則で成り立っている」というのは、あながち嘘ではないというか、いろんな意味で納得がいく場面があります。

 

〇企業の売上8割は、全社員のうち2割の社員が生み出している。

 

〇顧客の売上8割は、全顧客のうち2割の優良顧客が生み出している。

 

〇製品の売上8割は、全製品のうち2割の銘柄が生み出している。

 

〇仕事の成果の8割は、費やした時間の2割の時間で生み出している。

 

根拠は?

 

と聞かれると、「これです」という実数を出すのは、売上が絡む事柄以外は難しかったりするのですが、マンパワーに関しても、「そうかもしれない」と、思う現場に直面したりします。

 

 2割の優秀な社員が鍵

 

 企業の存在価値は、価値のある製品やサービスを創造し、売上・利益を上げること。

 

価値のある製品やサービスでなければ、人は対価を払わない(価値を見出さない)。

 

そのためには、価値のある生産活動・創造活動が必要になります。

 

そのためには、それを牽引できるチームが必要になります。

 

価値ある創造活動をするために、社員全体の2割の人が、頭と能力をフル回転して、手元にある素材(ヒト、資金、技術)の活用の仕方を考えて、それを製品やサービスというアウトプットに変換していく必要があるのかなと思います。

 

そういった組織を牽引するチームメンバーの能力を最大限に引き出すには、高次元のモチベーションが必要なわけで、わたしが個人的に感じているところでは、高次元のモチベーションを生み出すためには、個人的な給与などの対価よりも、責任と自由裁量を与える「任される感を持つこと」が大事なのではないかなと感じています。

 

もちろん、個々人の生活環境によって、モチベーションというのは異なるかと思いますし、「やっぱり給与がモチベーションの全て」と思う人もいるかもしれないですが、給与が高くても、毎日元気に、心が躍るような仕事をすることがでなければ、いずれ疲弊して、Give up という状況に追い込まれるリスクが高いと思います。

 

指図で人は動かない

 

第二次世界大戦後、日本はゼロからのスタートを余儀なくされ、食べていくために働かなければならない、仕事なんて選んでられない、生きていくことで精一杯、という時代が日本にはあったと認識しています。

 

その後、日本は急激な経済成長を遂げ、高度成長期と呼ばれる時代に突入し、いけいけどんどん、高級車やマイホーム、海外旅行など物資的な欲に駆られ成金生活を夢見て、がむしゃらに、馬車馬のように働くのが当たり前、自分のためというより、会社のために働く、という時代があったことも認識しています。

 

上司の命令は絶対、上司に誘われれば飲み会も断れないなど、ムリをしてでも上司の命令には従わなければならないという風潮は、時代と共に風化しつつあります。

 

まだまだ古い体質の企業はたくさんあると思いますが、パワハラが原因で体調を崩した社員は会社を相手取り訴訟を起こせる時代です。

 

会社としても「これが会社の命令なんだから従え!」なんていうマネジメントの仕方では、社員を制する(というか活用し利益を生み出す)ことは、なかなか難しい時代となりました。

 

物資的に戦後の昭和の時代とは違い、今の若い世代には、

 

〇高級車が欲しい

〇マイホームが欲しい

〇昇進・昇格したい

 

など、ガツガツした物欲を満たす欲望はあまり感じられず、どちらかというと、

 

〇きちんとお休みが欲しい

〇定時に帰宅したい

〇プライベートを確保したい

 

という時間の過ごし方を重視する印象を受けます。

 

そして、若い人なりに、自身のしっかりとした価値観や意見を持っているため、頭ごなしに「上司の命令だ!つべこべ言わず従え!」という、命令型・指図型のマネジメントでは、もはや機能不全、誰もついてきてはくれないですし、チームとしては全くワークしません。

 

上に立つ人にとって、求められる能力は、手元にある人材を巻き込んで、その人たちの能力を引き出し、活用し、利益を生み出す組織体にすることだと思います。

 

そのためには、今、目の前にいる人たちと向き合い、彼らを受け入れ、彼らを理解し、どうすれば、よりプラスに動き、組織に利益をもたらす人材として存在することができるかを考え、実際に利益を生み出す組織にしていく必要があります。

 

あいつはできない、こいつはダメだ、なんて言っている上司=無能な上司・・・ではないかと。

 

いくら、まるごと人を取り換えたところで同じです。

 

部下やチームのダメなところを、ぐずぐずいっている上司こそ、だめな上司。

 

チームが上手く機能しないのは、上にたつ人の実力不足、ただそれだけです。

 

人の能力なんて、さほど変わらない、とわたしは思っています。

 

もちろん、頭の良し悪しはあるかもしれないけど、それでも、さほど同じ人間だもの、それほど大差はないと思っています。

 

気持ちよく、能力を発揮してもらえるような環境づくりを周りに作ってあげられて、かつ売上・利益を上げていけるようになりたいものです。

 

それでは、みなさま have a nice weekend!

 

byちびまる