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天職に憧れ、そしてもがく
誰でも、『自分の仕事はこれだ!』と自信を持って言える天職を見つけたいものですよね。
わたしも例外なく、天職と呼べる素敵な仕事に出会いたい、と思っていました。
天職のイメージとしては、
〇大好きでたまらない!
〇人より秀でる才能の開花!
〇社会を良くしたい!
など、寝食を忘れるほど没頭できる仕事、ではないでしょうか。
でも、よくよく考えると、自分で何がしたいのか、何が好きなのか、何が得意なのか、まったく感じられないまま『天職』と出会えるはずもなく、10代~30代後半までの間、答えが見つからなくて、もがき苦しんでいたように思います。
転職で天職のヒントを得る
画像:photoACクリエイター:acworksさん夢
40代半ばになった今、『たくさん転職してきて、いろいろ経験してきたなぁ』と、我ながら自身の半生を振り返り、しみじみ思うところがあります。
主に20代~30代は、明りのない暗闇を手探りで出口を探すような毎日でした。
自分は何がしたいのか、何に人生を賭けたいのかなど、『自分にとっての特別』を何か見つけたくても見つからず、私はもがいて苦しんていたように思います。
自分は何がしたいのか、全然わからなかったから、フィーリングで『面白そうだな』と思ったことは、手当たり次第チャレンジして、仕事の経験をしてきたように思います。
自分が確かに手ごたえを感じるものを、自分の手で掴みたいという気持ちが強かったのだと思います。
それこそ、後先なんて、まったく考えずに、ただひたすらと、その時々の自分が感じたままに、進む道を選んで仕事をしてきました。
これまでに、アルバイトも入れると、わたしの転職歴は7回です。
正社員では5回、そのうち海外での転職が3回です。
自分が選んできた道が正解なのかと聞かれると、正直わからないですが、後悔はありません。
機会が巡ってきた時にフィーリングで物事を判断し、仕事を選んできたわたしの経歴書は、一言で言うとハチャメチャで、何の一貫性もないため、まったく一般企業ウケしません。
まともな人事担当者であれば『あなたは一体何がしたいの?』と、NGを出すような経歴書です。
40代半ばになった今のわたしには、転職は難しいでしょう。
『転職を繰り返す=長続きしない人』と判断されますので、転職を繰り返すということはリスクが伴います。
よっぽど、多くの人が目を見張る具体的な成果を出すか、自身の個性(キャラ)をかってくれる企業でなければ、ハッピーな転職は難しいでしょう。
それでも、わたしは、後悔はありません。
転職を繰り返し、さまざまな業種で大・中・小と多くの企業で仕事をしてきたからこそ、わかることもあるわけで、結果的にはすべての経験が私の人生の肥やしとなり、良かったと思っています。
40代半ばになってようやく、やっと『これが天職なのか!も?』と思える仕事を任されている今、わたしの中で『天職』を見つけつつあります。
画像:PhotoACクリエイター:photoBさん
今、わたしが現職に就けているのは、今までの私が選んできた道の積み重ねがあったからこそ。
その延長線上で生じている事であり、過去のどのピースが欠けても成り立たなかった事象だと考えています。
今の仕事が天職かどうかは、まだ確信は持てないですが、天職と思い込んで努力をし、経験を積み上げることで天職にできるかもしれない、という段階にわたしはいます。
天職とは、もしかしたら、自身が一生懸命自分の責任で選んできた道の積み重ねの先にあるものであり、
最後は『自身の思い込みで、自分自身が決めること』その上で、
『周りからも認めてもらえること』ではないかと考えています。
熱中できない性格
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わたしは幼い頃から、『大好き』と言えるほど熱中できる対象物が見つけられず、これといって、特別夢見る職業もありませんでしたし、熱中するほどの遊びもありませんでした。
冷めている、というのとも違くて、強い思いを感じられるセンサーを持っていないだけなのです。
要するに、鈍いんです(;^ω^)
小学生の頃に将来の夢を聞かれても、特別に何にもなくて、とりえず思いついた職業『パン屋さん』と適当に答えるしかなかった自分を、今でも鮮明に覚えています。
我ながら、『つまらない子供だな』と、自身の不甲斐なさを感じていました。
他の子たちが、学校の先生、看護婦さん、お菓子屋さんなど、答えているところを羨望の眼差しで眺めてました。
わたしは『将来何になりたい?何が好き?』と聞かれるのが、とても苦痛でした。
わたしは今でも、自分の中に特別好きというものもありませんし、何かにはまるほど熱中できるこれといった趣味もないです。
何事も、『そこそこ好きで、そこそこ興味ある』といった感じです。
ひとつぐらい、『わたしは〇〇が大好き、だれにも負けない!』と、言えるものがあったらどんなに良いだろうと思うのですが、ないのだから仕方がありません。
音楽、本、映画、スポーツ、旅行、いろいろと、普通は趣味と言えるほどの熱があるかと思うのですが、わたしにはないので、誰とも話が盛り上がれない、という悩みはあります。
だから、『〇〇が大好き』と、大好きな対象物を持っている人を羨ましく思ったりもします。
唯一、長続きしたというか、習得まで結びついたのが語学です。
『英語ができるようになりたい』と突然思い立って、海外に長年移住し英語を習得しましたが、『英語が好きだから』という理由ではなく、『ただ、できるようになってみたかっただけ』でした。
英語が好きだと思ったことは、一度もありません。
だから、洋画もあまり見ませんし、洋楽も特別聞きたい曲もありません。
40代半ばの今になって、やっと、そういった何にも特別な思い入れを感じられない自分を受け入れられるようになり、だいぶ気持ち的には楽になってきました。
年を重ねるというのは、悪いことばかりではないですね^^
わたしは、どうやら『そこそこ好き、かも・・・』としか感じられない人間のようです。
源泉かけ流しの温泉で例えれば、最初から『ぬる湯』の熱しか発することができない源泉のような人間なのだと、最近は思うようにしています。
高いボルテージがあげられないというのは、能力の問題ではなく、個性なのだと思うようにしました。
その個性を自分なりに受け入れて、そこそこの高さのボルテージの自分と、上手くお付合いしていけば良いかなと、思えるようになりました。
情熱大陸に出ているボルテージが高そうなプロフェッショナルな方々をお見掛けすると『かっこ良いなぁ』と思います。
それは、きっと、『道端の黄色のたんぽぽが、情熱的な真っ赤な薔薇になりたい』と夢見るのと同じなのでしょうね。
でも、所詮、たんぽぽは、たんぽぽ。
薔薇にはなれないのです。
『人は人、自分は自分』と割り切ることが大事と思っています。
言うまでもないですが、わたしは上記の例では『雑草の黄色いたんぽぽ』のほうです^^
転職回数が多いわたし
画像:photoACクリエイター:RRiceさん
わたしは、過去に転職を7回してきました。
それも、まったく違う業界と職種で。
下記の3~8までは海外で、そのうち日本食レストランと行政団体はアルバイトで、最後のライフバイオサイエンスの業界では、海外から日本へ異動し、帰国から勤続10年目です。
また、海外生活をしている間は、銀行で働きながら、二足の草鞋でアロマセラピーのサロンを自身で運営していた時期もあります。
1.旅行会社
2.英会話スクール
3.日本食レストラン
4.大手銀行
5.IT系の会社
6.不動産会社
7.行政団体
8.ライフバイオサイエンス
ご覧の通り、わたしのキャリアには、まったく一貫性がありません。
その時々に、『やってみようかな』と思ったことをやってきました。
天職をもとめて、転職してきたわけではありませんが、天職のヒントが見つかれば、とはずっと思っていました。
正直なところ、転職の経緯については、あまり、これといった深い意味はありません。
ただ、機会があった時に、フィーリングで決めて選んできました。
わたしの履歴書は、あまり使い物になりません。
自身の市場価値を知る
画像:photoACクリエイター:チョコラテさん光
誰でも『自分の市場価値ってどのぐらいなのだろう?』と思うのではないでしょうか。
わたし自身も、とても興味がありました。
現実は、、、
わたしの市場価値は、決して高くはないです。
わたしは、MBAを取得するために、大学をすっ飛ばして大学院に進学し、MBAを取得し大学院を卒業後、LinkedInなどSNSなどでヘッドハンティングの会社から連絡がくるようになりました。
でも、たいていの場合、仕事もオファーされますが、双方のミスマッチで上手くいきません。
オファーされる段階で人材会社が参考にしてくる情報は最小限であり
〇語学力
〇現職の役職
〇MBA
この3つで判断して連絡してきますが、
『転職は7回です』と言った時点でOUTになるケースが多いです。
わたしの場合は、何一つ極めてきた専門能力がないため、ヘッドハンターにとって、わたしの経歴は『期待外れ』となることが多いのです。
わたしの要望もかなりピンポイントという理由もありますが、一般的に、書類選考の段階で多くの企業は『転職7回』と聞いた途端にドン引きします。
それに加えて、
〇年齢高い
〇専門性なし
となると、まず、わたしに興味を示す企業はありません。
ヘッドハンティングからいくら連絡が来ようと、書類で判断する企業がほとんどなので、転職を成功させるには、大仕事の成功(実績を出す)ことが条件と思います。
評価は他人が決めること
画像:photoACクリエイター:akizouさん
今まで自分がやってきたことや、今現時点の仕事も含めて、自身の評価は『自分が決めることではなく、他人が決めること』というのをある人から教わりました。
だから、どんなに背伸びをして、見栄を張ったところで、自身の能力を他人に訴えたところで、あまり意味はありません。
『評価するのは他人であり、周りがやること』ということを、やっと最近になって理解できるようになってきました。
人が転職する理由のひとつとして、『思うように評価してもらえない』というのがあるかと思います。
でも、評価してもらえない理由は『単なる自分の能力不足』ということを認められない限り、どこにいっても、あまり変わらないと思います。
わたし自身、やっとこのことに気がついて、自身の能力不足を痛感しているところです。
仕事上の能力は当然のこと、『人としての人間力』も身につけていかなければならないなと感じています。
天職と自身が思える仕事を見つけるには、自己満足ではなく、周囲に認められて、初めて『天職です』と言えるのではないかと思います。
絶え間ない探求心
画像:photoACクリエイタ ひでちゃびん さん
天職を得るには、自身の絶え間ない探求心、満足しない気持ちの延長線上にあるように思います。
人は満足してしまったら、きっと興味を失い、面白いと思えなくなってしまうのではないでしょうか。
面白くて追い続けるには、
〇わからない
〇もっとよくしたい
〇もっとうまくなりたい
〇なぜだ?
など、欲求不満を抱えている状況が続くことが必要不可欠なのではと思います。
欲求不満があるから、その欲求を満たすために自己研鑽し、もっと技術を磨き、経験を深めプロフェッショナルな域に達するものなのではないでしょうか。
それでも満たされないから努力し続ける、そんな状態が『天職に出会う』ということなのではなないかと思います。
わたしの天職(発展途上)
画像:クリエイター:はむぱんさん
幼い頃は、夢なんてなかったわたしですが、今は、少しだけ天職について夢を描けるようになってきました。
わたしはいま、ライフバイオサイエンス企業で海外事業責任者として仕事をしています。
わたしは外国諸国に出かけて行って、いろんな国の人と話をしたり、一緒に仕事をしたりすることを楽しいと感じています。
もしかしたら、形はなんでも良いのかもしれません。
でも、せっかくライフバイオサイエンスという業界で働いているので、新薬開発にて国際社会に大きなインパクトを与えられる仕事に関わりたいと考えています。
わたしの今の大きな関心は、アルツハイマー病です。
現在の世界アルツハイマー病人口は、ざっくりと4,600万人、2050年頃には1億人超えと言われていますが、根治する治療薬はありません。
わたし自身は研究者ではないので、自身で治療薬の開発はできません。
でも、研究活動に携わることができるポジションにいるので、なんとか貢献できないかと考えています。
微力ではありますが、少しだけでも新薬の開発に携わることができたら、嬉しく思います。
わたしはサイエンスのバックグラウンドがないので、論文読むのも一苦労ですが、それでも、大きな仕事ができる自分になりたいなと、夢を描いている自分がいます。
人はどこで、どのようなタイミングで、どんなパッションに遭遇するかはわからないもの。
だから、今すぐにやりたいことがみつからなくても、明るく、笑顔で、前向きに生きていくことで、そのチャンスを掴みとれる自分に成長したいものです。
今すぐでなくてもいい。
でも、自分にとって、大切な何かを見つける努力はし続けたいものです。
それでは、みなさま have a nice day
By ちびまる