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キャリアアップしたい理由
『キャリアアップ』というキーワードでQ&Aを探してみると、
〇キャリアアップのアドバイスがほしい。
〇キャリアアップの仕方を教えて!
〇キャリアアップには何の資格が必要?
〇キャリアアップには転職が必要?
〇キャリアアップには留学がおすすめ?
〇キャリアアップして高収入を得るには?
といった質問や悩みが、たくさん出てきます。
多くの人がキャリアップがしたくて、悩んでいるのがわかります。
キャリアアップがしたいと考えている人は、それぞれの理由も事情もあると思いますが、キラキラと素敵に輝きたい、そして世間から認めてもらいたいという欲求が強い人ではないでしょうか。
そして何より、自分が納得する職業について、それに見合った対価が欲しいと望んでいて、キャリアアップがしたい実質的な動機としては、
〇もっと良い生活がしたい(お金)
〇もっと偉くなりたい(地位)
〇もっと自由に仕事がしたい(裁量)
とこれらの対価のレベルが満たされないから、キャリアアップを目指すのではと思います。
もちろん世の中には立派な人もいて、私利私欲よりも社会的な使命感にて、キャリアアップを目指している人もいると思います。
でもその他大勢の人たちは、自身の欲望を満たすためにキャリアアップを目指しているのだと思います。
それは、わたしも同じです^^
キャリアアップしたい人の悩み
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そもそも、キャリアアップって何でしょうか?
調べてみました。
キャリアアップとは、
〇より高い専門的知識や能力を身につけること。
〇経歴を高くすること。
なのだそうです。By コトバンク
『キャリアアップしたい!』とは漠然と思ってはいるものの、
〇何の業界で?
〇何の職種で?
〇何の目的で?
イマイチ自分でもわからなくて、具体的なイメージがない・・・という方も多いのではないでしょうか。
でも、わたしは、それでも良いかなと思っています。
理由は、どんなに掘り下げたところで、心から湧き上がるものがなければ、わかりっこないからです。
多くの人が、永遠に続く『自分探し』や、『天職探し』の旅に出て、迷子になってしまう理由は、
〇自分は何の仕事をしたいのか
〇自分には何が向いているのか
〇どの道を進めば良いのか
自分でもイマイチわからないからではないでしょうか。
わたし自身もそうでした。
40代半ばになって、やっとおおよその方向性が見えてきたものの、この先どうなるかなんて、まだわからないです。
何かに強く惹かれて極めたいものがあれば良いのですが、誰もが職人気質なわけではありません。
どちらかというと、それほど強く思い入れのある仕事がない、という人のほうが多いのではないでしょうか。
言ってみれば、凡人なのです。
凡人は、凡人なりに道を見つけるしかありません。
もしくは強く望んでいたとしても、『自分は、その道で食べていくほど能力がない』と、チャレンジすることさえ最初から諦める人も少なくないと思います。
そしてほとんどの人が、なんとなく、
〇給与・賞与
〇勤務時間
〇有給日数
〇勤務地など
実質的な待遇面や企業の安定性を考えて職業を選ぶという結果につながっているのだと思います。
『安定した生活』を仕事選びの軸とした場合、その仕事に対して特別な感情はないでしょうから、特別に毎日がエキサイティングというわけでもありません。
また、多くの人が管理職に就けるわけでもありません。
大きな企業であればあるほど、上には人がたくさんいて、
〇もっと良い生活がしたい(お金)
〇もっと偉くなりたい(地位)
〇もっと自由に仕事がしたい(裁量)
という欲求不満と職場でのストレスを抱えながら生きています。
欲求が満たされないから、『自分は本当に、このままいいのか』と悩んでしまう、そして欲求を満たすために転職や独立などのキャリアアップの道を目指すのだと思います。
キャリアアップの方向性
キャリアアップには、いくつかのオプションがあります。
1.現職で管理職を目指す
2.専門性や技能を高める
3.条件が良い企業へ転職する
4.起業・独立する
5.未来に向けた転職をする
この4つでしょうか。
1.現職で管理職を目指す
こちらは、イメージとしてはエリートコースです。
有名大学を出て、大手企業に勤めて、総合職の道です。
同じ企業で長年働き、企業の基幹的な職務に従事する管理職の道です。
例えば、大手企業で部長クラスや役員を目指すということです。
2.専門性や技能を高める
こちらは、たとえば、
〇弁護士
〇会計士
〇弁理士
〇医師
〇経営コンサルタント
〇マーケティングのプロ
〇セールスのプロ
〇分析のプロ
〇プログラミングのプロ
〇その他職人
1つの分野に長けていて高度専門的知識が必要な職業であったり、高額な対価を払ってでも欲しいと思われる専門的な技能を持っている人たちが、より差別化できる高い技術を目指すことです。
3.条件の良い企業へ転職する
こちらのケースは、ヘッドハンティングをされるようなすでに高度な知識・技能・経験を有している人たちが、自分が今いる企業のポジションよりも、
〇給与が高い
〇地位が高い
〇裁量の幅が広い
など、待遇面でより良い条件を出されるケースです。
4.起業・独立する
こちらは、すでに自分が有している専門的な分野で知識・技能・経験で食べていく自信がある人、もしくは自信がなかったとしても、自分の会社やお店を持ちたいケースです。
よっぽど周囲周到で望まない限り、大きな痛手を負うことになるため、リスクを負う覚悟が必要です。
開業資金や運転資金がそれほど必要のない起業であれば良いですが、大きな投資が必要となる起業はよっぽど自信がある人でないと、なかなかできないことです。
5.未来に向けた転職をする
こちらのケースは、まだこれといった特別に優れた知識・技能・経験を有しているわけではなく、未来に向けて欲しい知識・技能・経験が得られるであろう職場環境へ転職するケースです。
若い人で『キャリアアップがしたい!』と思っている人の大半が、こちらのケースになるのではないかと思います。
20代前半の頃のわたしも、こちらのケースでした。
わたしのキャリアアップの事例
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わたしは、キャリアップしたいという感情だけで、ここ20年間ずっと突っ走って人生を駆け抜けてきました。
〇天職を見つけたい
〇もっと自由に仕事がしたい
〇もっと責任のある役職に就きたい
〇英語を使って海外で活躍したい
〇起業や独立してみたい
〇経済的に豊かになりたい
ただ、なんとなく、自分の中でイメージするカッコよいキャリアウーマン像があって、そんな感じになってみたいとだけ思っていました。
40代半ばの今の自分は、20年前の自分に比べたら、いろいろな意味で少々前のめりの右肩上がりの傾向にあります。
でも、まだまだカッコよいキャリアウーマンにはなれていません。
最近では、わたしは、カッコよいキャリアウーマンになれるキャラでも人格者でもない、ということに薄々気づきはじめていて、あるがままの自分を受け入れるようにもなってきました。
良くも悪くも諦めのようなものです。
カッコよくはなれませんでしたが、でも、わたしなりに
〇英語を使って仕事する
〇役職に就く
〇裁量と責任を持つ
〇自由に仕事をする
というのは、ある程度手に入れられたので、20代の自分と比べたらキャリアアップできたのであろうと思っています。
『キャリアアップができた』わたしの事例をご紹介します。
わたしはこれまでの人生で転職を5回してきました。
転職については、ほとんど何も深く考えずに、直感だけで動いてきました。
緻密な計画や戦略など一切持たずに20年間駆け抜けてきました。
ただ単に、その時代に生きていた自分が『やってみたい』と感じたほうを選んできました。
1.旅行代理店営業(日本)
2.英会話スクール営業(日本)
3.日系金融事務(海外)
4.外資IT系事務(海外)
5.日系不動産事務(海外)
6.日系ライフバイオ営業(海外・日本)
と業界も業種もバラバラ^^;
何の脈略も一貫性もありません。
厳密に数えると、上記の他に、派遣やバイトとして、
7.新聞配達(日本)
8.コンビニ(日本)
9.ホテル(日本)
10.行政機関(海外)
10の仕事を経験してきました。
プラスα、海外でアロマセラピストとして起業ということも経験してきました。
アロマセラピストを目指した理由は、本屋で偶然目に留まったアロマセラピーの本に出合って、『香りと向き合う仕事は、なんて神秘的なお仕事なんでしょう』と勝手な妄想以外、何もありません。
わたしは非科学的なことに惹かれる傾向があり、香りの世界なんて非科学的だと思っていたのですが、大間違いでした。
アロマセラピストになるには、
〇体の仕組み(生理学・解剖学)
〇香り成分の学術名や成分名
も学ばなくてはならないんですよ。
筋肉や骨や臓器、そしてフェノールだのリモネンなどの香り成分、半端なく多いんですよ、覚えなくちゃならない用語と作用などが。
マッサージの写真のイメージからはいったわたしは、留学後にえっらい苦労しました。
アロマセラピストの仕事は、個人事業主としての活動にとどまり、大きなビジネスには発展させることができませんでした。
さまざまな業界、業種、日系・外資、そして日本と海外で働けいた経験は、一貫性がないように見えますが、すべてが今の自分のキャリアにつながっています。
おそらく、すべての自分の経験が、今の自分のキャリアにつながった理由は、その時代に自分が選んだ道で精一杯学んで生きてきたからだと思います。
その結果が、今の自分のキャリアアップにつながりました。
わたしの場合は、転職だけがキャリアップできた要因ではありません。
転職プラスαで、さまざまな仕事を経験している間に
〇海外留学
〇海外勤務
〇海外長期生活
〇英語の習得
〇MBAの習得
のプラスαの要素も加わり、
〇転職
〇経験
〇英語
〇経営学
〇実績
の合わせ技で、やっと40代半ばにしてキャリアップをしたと言える、仕事と裁量を手に入れました。
すべては、なんとなく、やってみたいから始まり、ただ実行に移して経験してきたことです。
わたしは、自分の中でキャリアアップはひとつしましたが、高給取りではありませんし、能力的にも人格的にも未熟です。
わたしの本当のキャリアアップはこれから、と思っています。
わたしの場合は、エスカレート式にエリートコース、もしくは専門分野1本でキャリアアップしてきた方々とは路線が大きく異なります。
〇専門性なし
〇マルチタスクプレイヤー
〇複数業界・業種の渡り歩き
〇大・中・小・外資企業勤務
〇技能・経験・職歴に一貫性なし
という特徴があるので、あまり参考にはならないかもしれませんが、こういったキャリアアップの仕方もあるのでご参考までに。
わたしのキャリアアップのキーワードは、英語の習得が大きいかと思います。
26歳の時に、誰に相談することもなく、突然会社を辞めて渡豪したわたしの実行力が今のわたしにつながっています。
そして11年間という長い月日を移民の国、多国籍文化の国家オーストラリア、それもシドニーで生活したという経験は、わたしを精神的にも強くし、成長させてくれました。
異国の地で生きるというのは、毎日がトラブルシューティングです。
当たり前のことが当たり前にいかないのが外国での生活です。
待っていても誰も助けてはくれないので、自分で考え、自分で行動し、自分で戦って解決しなければならないのです。
その経験は、わたしを逞しい人間に成長させました。
そして、11年間多国籍文化の国で仕事をしてきたので、さまざまな人種の人たちと一緒に仕事をする術を身につけたことは、英語を習得したことと同じぐらい大きなわたしの財産です。
わたしの事例は、あまり参考にならない例かもしれませんが、キャリアップの筋道は、ひとそれぞれで良いのではないかと思っています。
だって、ひとそれぞれ唯一無二の人生なのだから。
キャリアップに必要な7つの力
画像:photoACクリエイター:oldtakasuさん
わたしの経験ベースと勝手な見解ですが、キャリアアップに必要なことは何かと聞かれるとしたら、下記の7つの力かなと思います。
1.自分と向き合う力
2.直観を信じる力
3.自分で決断する力
4.すぐに実行する力
5.めげない鈍感力
6.純粋に見つめる力
7.イメージを描く力
ものすごく抽象的ですが、これらの能力が備わっていれば、臨機応変にキャリアアップの道を進んでいけると思います。
1.自分と向き合う力
まずは、自分の頭と心と真正面から向き合わないと、進む方向性を感じ取ることができないので、ペンを持ってノートを開いて、考えていることを全部書き出しましょう。
書き出したら、それを仕分けして整理しよう。
それを繰り返しているうちに、自分のパッション(情熱)が見えてくるはずです。
それは小さな種火のような炎かもしれないし、強く感じるものではないかもしれない。
でも、なんかひっかかる、気になるものであれば、そこにヒントがあるはずです。
あなたにしかわからない、あなたの人生にとって素敵なもの。
宝探しと思って楽しんで、自分と向き合ってみてください。
きっと、面白いものが見つかるはずです。
2.直観を信じる力
わたしが強く信じる感覚、それは第六感であり直感です。
誰が何と言おうと、『これ、気になる』と思うものは大事にしたほうが良いです。
そして、直感で感じたことを、自分の頭の中の損得で見失わないように気をつけてくださいね。
打算で考えたことは、直感を勝ることはできないとわたしは信じています。
直感は、人付き合いの中でも大事にしたい感覚です。
直感で『この人いいかも』と思った相手は、大事にした方が良いです。
残念ながら、男を感じる直観力だけは大きく欠落しているのですが^^;
3.自分で決断する力
大きいことも、小さいことも、自分のことは、自分で決めること。
間違っても、『誰か、お願い決めて』なんて甘えちゃいけません。
自分の人生には、自分しか責任が持てないのだから、自分のことは自分で決めましょう。
間違えたら、歩いてきた道を戻って、また、自分で選んだ道を進めばいいんです。
1回でも、2回でも、別に間違えたっていいじゃないですか。
たいていのことは、死ぬほどのことではなく、大したことないです。
怖がらずに行きましょう。
そうでなければ、上手くいかなかったときに後悔し、他人のせいにする自分が生まれます。
他人のせいにして生きている人は、キャリアアップは難しいでしょう。
4.すぐに実行する力
実行力の瞬発力は大事です。
やろうと思ったことは、まずは用意周到ではなくてもまずは走り始めること。
できることからやりましょう。
そして、走りながら考えましょう。
トライ&エラーを走りながら継続して、軌道修正をかけていきましょう。
全部理解してからやろう、全部準備ができてからやろうと思っていたら、いつまでたってもスタート地点に立てません。
まずはスタート地点に立って、歩いてみる、走ってみる、進んでみることです。
5.めげない鈍感力
『まずはやってみよう』とスタートするので、いっぱい小さく転びますし、痛い思いも、恥ずかしい思いもします。
でも、めげない鈍感力さえもっていれば、強くなれます。
ひとは、そんなに強くありませんから、すぐめげますし、あきらめますし、投げ出したくなります。
時には、諦めることは必要ですが、めげる必要はありません。
めげない鈍感力をつけるには、ある意味、空気が読めない人になることです。
まわりが何と言おうと、なんと思うと、自分が信じる道なのだったら、めげる必要はありません。
自分の人生なのだから、基本的には、人が自分をどう思おうと、関係ないのですから。
6.純粋に見つめる力
ものごとを、まっすぐに純粋に見つめる力と心は大切だと思います。
時に、まっすぐ過ぎる純粋な心は傷つきやすく、また、純粋過ぎるが故、人を傷つけてしまうこともあります。
でも、それが前向きな純粋さであれば、きっと自分も一生懸命になれますし、一生懸命な自分がいれば、まわりも応援してくれます。
ピュアな気持ちは忘れずに。
洗いたての白シャツ、石鹸の香りの自分でいましょう。
7.イメージを描く力
『1.自分と向き合う』をする過程において、一生懸命になればなるほど、自分と向き合う研究も盛んになります。
わからないことがでてくるので、それを探しに本屋に出かけてみたり、映画をみたり、人と会ったり、旅に出てみると、さまざまな世界に出会うことができ、イメージを描く引き出しが増えてきます。
ノートと向き合っても、何も感じられない、イメージが持てない、頭に浮かばないという時は街に出かけよう。
いろんなものに触れて、何か新たな風を感じられるかもしれません。
自分が目指す対象となるイメージが明確に描けると、目指すべき方向性も、やるべきことも明確に見えてきます。
やるべきことが見えてきたら、あとは、それを実行するだけです。
一度きりの人生なのだから、大いにチャレンジしよう!
画像:photoACクリエイター:LAYWさん
『やってみようかな、やってみたいな』と、少しでも思うことがあるなら、まずはやってみることが大事と思います。
走りながら、風を感じて考える、そしてまた走っては、立ち止まって考えて、そしてまた走る・・・といった感じで、まずは行動してみることだと思います。
走っている途中は、すってんころりんと転ぶこともあります。
転べば痛いです、もちろん。
でも、生きてるっていう感じがして、いいでしょ?^^
痛ければ泣けばいいし、気が済むまで落ち込めばいいんです。
そしてまた立ち上がって、自分が決めた道を歩んでいけば良いのだと思います。
ただ走るだけではダメで、走りながら感じて、常に自分と向き合って考えることです。
そうしている間に、きっと、自分なりの道が見えてくるはずです。
自分らしく、自分の能力を最大限に活かして、自分を高めていくこと、人として成熟させていくチャレンジこそが、キャリアアップの道だとわたしは思っています。
何も、役職につくことや、高給取りになること、大企業に働くことばかりがキャリアアップじゃないんです。
自分が納得のいく仕事ができて、それを楽しめれば、それでいいんじゃないかな。
自分を信じて、その時々の自分が決めた道を、ただまっすぐに進めばいいんです。
それではみなさま、本日も楽しく明るく前向きに(o^^o)
Have a nice day
By ちびまる