対面で合うことの大切さ
久しぶりに、US代理店の仲間と同じ空気を吸い、いろんなことを感じてきました。
この度、対面で時間を過ごす大切さを実感しました。
営業に限った話ではないですが、やはり人間というのは、五感で感じる生きものであり、特に、人と人との時間というのは、同じ空間で同じ空気を吸い、同じ匂いを感じ、寒い、暑い、暗い、明るい、WOW!など、とにかく同空間で共に感じること、それが何より大事なのだなと実感しました。
言葉では表しきれない何かが、リアルな時空間で時を過ごす意味を考えさせられました。
US代理店社長と差しで過ごす
US到着後の翌日、半日US代理店社長と差しで時間を過ごしました。
長年のお付き合いで、時々、突然、ワイン片手にスカイプコールしてきたりする社長なので、ビジネスの話というよりは、どちらかというと、彼の趣味に付き合う感じで、この度、久しぶりのご対面で、ぎゅ~っとハグされた後、「あなたはわたしのフレンドだ」と、突然言われ、「おーわたしを友達と思ってくれていたのか」と驚いたと共に、ありがたいなと思いました。
社長の趣味①本物のハロウイン
10月31日はハロウイン。
アメリカ人にとっては大切な日。
「本物のハロウインを見せてあげる」と言われ、車で移動すること30分。
社長のいとこが経営するハロイントレイルに到着。
ミネソタ州の田舎町にあるめちゃくちゃ広大なハロインのトレイルを案内してくれました。
社長は毎年、仮装するためのマスクに数百ドルかけ作り、いかに大人も子供もビビらせるかということに躍起になり、ハロイントレイルのお化け役をボランティアでやってます。
いかに自分が、多くの人たちを怖がらせたか、自慢げに話す社長^^;
彼は70過ぎの大の大人ですが、まるで子供のように大はしゃぎで話す姿が、なんとも微笑ましく、「どうだ?怖いだろ~?これが本物のハロウインだよ」と、得意げに嬉しそうに案内してくれました。
昼間の明るい時間でしたので、それほど、こわ~~~っというほどでもなかったですが、実際には夜の暗い時間の開催なので、真っ暗闇の中、迷路に入って、出口が見つけられず、迷路から抜け出せない恐怖はあるかも、と思いました。
わたしは、狭いところも、暗いところも苦手なので、逃れられない恐怖というのは、間違いなくパニック💦
ニコニコしながら話を聞いてましたが、夜は絶対来たくない!!!と、声を大にして意思表示しておきました。
社長の趣味②射撃(本物💦)
アメリカは銃社会であることは、ニュースでよく耳にすることだし、「そうだよね、従銃社会だよねー」と思うぐらいでしたが、「シューティングにいくよ」と、かる~く言われて、(。・ω・)ん?っという感じで社長についていきましたら、なんと射撃をさせられるという流れに。。。
もちろん、本物の拳銃です💦
この度、生まれて初めて、はじめての拳銃を手にしまして、射撃しました^^;
彼は、銃を扱うインストラクターの資格を持ち、もちろん銃を所持するライセンスも持っているので安全ですが、、、それでも、やはりびびりました。
彼が銃愛好家ということは、知りませんでした。
「いやいや、無理でしょ~~~~」と、言ってはみたものの、有無を言わせぬ雰囲気で、「はい、耳当てして、ここに立って」と言われ、銃の持ち方、立ち方、狙いをさだめるポイントなど、あれこれ教わり、「はい、撃って!!!」と。
もう、やるしかないわぁ~~と覚悟を決めて、1発目、パン!。
「おー、わたし、よくやったぞ」と、我ながら「成せばなる、やれやれ、おわった」と思っていたところ、「はい、次、合計4発シュートするよ」と。
え~~~~~(´;ω;`)ウゥゥ
もう、これは、やらないと帰れないと悟ったので、パン、パン、パンと立て続けに、的に目掛け射撃完了。
的に当たったかどうかなんて、知りません。
とりあえず、撃ってきました。
射撃練習は、なんと、彼のお兄さん宅の裏庭。
田舎町で広大な茂みに立てられた的。
今考えてみると、的の後ろの空間は、どういった設定の空間なのか知りませんが、、、今考えると恐ろしい。。。
たぶん、射撃練習が認められている場所です!!!
うん、間違いない!
その後、彼のお気に入りのガンショップに連れられてゆき、常連の彼はお店の店員ひとりひとりに、「このジャパニーズガールは、今日、はじめて射撃したんだよ、すごいだろ!」と得意げに紹介され、かつ、銃弾の種類のレクチャーを受け、そして、ライフル銃を持たされ写真撮影し、その後、ガンショップのキャップ帽まで買ってもらうことに。
完全に彼の娘のような気分になりました。
彼曰く、80丁の銃をコレクションしていて、少なくとも1,000万円は使ったと。
ひゃぁ~、わたしのマンションと、おんなじぐらいの額・・・
社長の所有地を見学
ハロウインやら、射撃やらと、US到着早々、すでにお腹いっぱいの体験をさせて頂き、社長とドライブしながら世間話している中、「ほらみて、そこは、全部、僕の土地だよ」と。
とーーーっても広大な農地が目の前に広がり、改めて、彼はアメリカンドリームを実現した成功者なんだなーとしみじみ思いました。
「この土地、どうするの?」と聞くと、「まだ、わからない」と。
最近、ミネアポリスの市中の治安が悪化してきているから、ゆくゆくは、ここに家建てて引越してくるかも、と言ってましたが、彼はすでに、立派なおうちを持ってます。
自宅のガレージから会社を興し、ほぼ裸一貫で10億円以上のビジネスに育てて、欲しいものは全て手に入れ、地球のあらゆるところを旅し、いろんなここを経験し、経済的自由を十分に手に入れた社長。
「まだ、やりたいこと、夢とかあるのかしら?」、となんとなく、思いました。
ミネソタの田舎町でランチ
「ここは、トランプ派が多いよ」と言いながら、連れていかれた田舎町。
ブルーワーカーが多いイメージです。
小さな田舎町にある小さなカフェに入って、ランチをしました。
ど田舎のおじさんたちが、3~4人集まって、あーだこーだと世間話に花を咲かせていたところに、見知らぬ黒髪のちっちゃいジャパニーズが入店。
一瞬視線が集まったものの、すぐに自分たちのおしゃべりに没頭。
社長と同じチキンバーガーとチップスを頼み、出てきた大盛りにがっついてきました。
ザ・アメリカン!といったサイズと高カロリー食。
代理店社長は、どこにいても、誰とでも、すぐにおしゃべりし、仲良くなるという技を持っています。
しかし、誰でも、どこにいても、よく話すなぁと思って、「なんで、そんなに声かけるの?」というと、「だって、いろんな人と話さないと、何も学べないでしょ」と。
なるほど、学びの基本かもしれない、思いました。
本当のビジネスの話は会議室の外
「本当のビジネスの話は、会議室の外にあるんだよ」と教えてくれたUS代理店の社長。
わたしは、この仕事を通じて、ビジネスが上手くいくか否かというのは、結局は個々人の人間関係、信頼関係、それに尽きるということを学びました。
もちろん、それぞれの立場や利害関係などありますが、それを超えて、いかに助けてもらえるか、協力し合えるか、時間を割いてもらえるか、大事な資金を使ってもらえるか、すべては、個々人の強い絆で決まるんじゃないかと思っています。
大会社は別かもしれませんが、中小企業においては、それが大事な気がします。
今回の出張で、わたし自身の収穫としては、US代理店社長と個人的な距離をつめられたことです。
「絶対誰にも言わないで」というプライベートな悩みなど打ち明けてもらえるまで、信頼関係を構築できたことは大きいと感じてます。
なぜここまで信頼関係を構築できたのか、考えてみました。
おそらく、彼が大事と思っている人たちを大事にし、彼が大好きだと思うことに関心を示し、付き合ったからかもしれません。
特に、彼の奥様と仲良くなって、好意を持って頂けたことは大きいのかなと感じてます。
彼の奥様は半世紀以上前に、アフリカからアメリカに移住しました。
彼と運命的な出会いをし、恋に落ち、そして遠い異国の地、アメリカにやってきました。
言葉もわからない、肌の色も違う、文化も違う、何もかも違う異国の地で、生きていくというのは並大抵のことではなかったと思います。
当時は人種差別も激しく、とても悲しく、悔しい思いもたくさんしたことも、話してくれました。
また、当時は、彼自身が起業家であったわけでもないし、裕福だったわけでもなく、普通のサラリーマンだったわけで、ゼロから二人で力を合わせて、一生懸命生きてきた結果、今の成功を手に入れたのだから、シンプルに「すごいな」と思います。
きっと、計り知れない苦労、苦難がたくさんあったのでしょうけれど、彼らは強く逞しく生きてきた人たちです。
そういった人たちと出会えたこと、そして「you are my friend」とまで、言ってもらえる関係を構築できたことは、わたしにとっては財産です。
実際に、彼と差しで過ごした時間中は、ビジネスの話はほとんどしませんでしたが、翌日、しっかりと、キーとなる社員に声をかけ、わたしの本来の出張の目的であった「協業依頼の話」に時間を割き、耳を傾け、真剣に向き合ってくれる体制を整えてくれていました。
何に対して価値を見出すのか
海外営業担当になって、各国に訪れ、こんな風に、異国の地で、ファミリー同様に扱ってもらって、仕事をさせてもらうというのは、本当にありがたい話で、お給料以上の価値を得る経験を積ませてもらっているなと感じています。
わたしの年収は、一般的に、それほど高くないですし、どちらかというと低い方だと思います。
この度US代理店社長に、「プライベートなこと聞いていい?」と言われ、「なぁ~に?」と聞くと、「年俸でいくらもらってるの?」と単刀直入に聞かれ、隠しても仕方ないので、「だいたいこのぐらいよ」と伝えると、「倍額払うから、うちに来ないか」と冗談交じりで言われました。
ちょうどUS代理店では営業の人手不足で、なかなか良い人材が見つからないらしいです。
「今の仕事、確かに年俸低いけど、自由なの。そこがいいの。」と丁重にお断りしたところ、「じゃあ、万が一今の会社がダメになったら、うちにきてよ、速攻で雇うから」と言ってくれました。
社交辞令だったとしても、嬉しかったですし、ありがたいなと思いました。
今、わたしが勤めている会社は、残念ながら万年赤字で、なかなかお給料が上がらないという問題はあるのですが、わたしは、それでも、とても自由に仕事をさせてもらっていて、ある意味、会社のお金で好きなことさせてもらっているので、幸せなんです。
お金は大事ですが、わたしにとっては、自由に時間を使えることのほうが大事です。
今の会社のとポジションのおかげで、自分である程度、好きに事業計画や戦略を立てて、それをマネジメントに提示して、OKもらえれば予算が取れるし、その予算内で、世界中、好きなところに出かけて行って、思う存分仕事をして、たくさんの経験も積めるし、友人のネットワークが世界中にて構築できます。
そして、現地の人と仲良くなれれば(ここ大事!)、なかなか経験できないことができたり、見れない景色が見ることができます。
会社のお金で仕事の合間に、いろんな貴重な経験ができるのですから、こんな楽しいことありません。
偏見かもしれませんが、もしも、組織がしっかりしていて、ある程度出来上がっている大手企業であったなら、こんなに自由に海外出張できないのでは、と感じてます。
「遊ぶように仕事する」これが自分にとっては大事です。
なので、わたしは中小企業で、ある程度、自由に何でもさせてもらえる環境のほうが肌に合ってます。
年収だけを考えたら「低いね、なんでそこに留まるの?」と、よくまわりから言われるのですが、本人がハッピーで楽しく生きてるんだったら、それでいいんじゃないかと、自分は思っています。
来年は、2019年(Beforeコロナ)並みに、海外に出て、仕事するつもりです♪
それでは、みなさま、have a nice day
by ちびまる