海外各地を旅する面白さ
同じ場所でずーっと生きていると、外の世界を知る機会もなく、自分が経験してきたことだけを世間の常識と思い込んでしまうことがあります。
そんなわたしも、海外に出て、いろいろな国や都市を訪れていたとしても、ついつい、自分が経験してきたことをベースに『絶対に〇〇なはず、もしくは、そんなことはあり得ないでしょー』と思い込んでしまうことがあります。
そんな思い込みを無意識にしてしまっているから、海外のいろんなところに出かけてみると、軽く裏切られるというか、自分の引き出しにはない出来事に遭遇することも多々あります。
「えっ!?えぇぇ~?」と、目をまん丸くしてしまうようなことであったり、「え、何これ?」と思うものだったり、「え、そうなの!?」と改めて、自分の認識のズレに気がついたり。
「初めてのおつかい」という、小さなおチビちゃん達がひとりで街に出て、買い物にチャレンジするという番組がありますが、海外の見知らぬ土地にお出かけするというのは、ある意味、初めてひとりでおつかいに出かける子供たちと同じような心境になれるのではないかと思います。
新しい街に出会うということは、とても新鮮であり、とてもエキサイティングなこと。
わたしの場合は、不安よりも期待のほうが勝ってしまうので、どこでもひとりで海外出張に出かけます。
それは、きっと、まだ知らない街で、どんな人達と出会って、どんな経験をすることができるのだろうと、未知の世界だからだと思います。
わたしは、できる限り、毎回違う街を訪れたい。
それだけ、冒険もできるし、新しい発見もあるのだから。
海外で驚いたこと
電車の改札がない
初めてのヨーロッパ出張は、ドイツのハンブルグでした。
週末に取引先が街を案内してくれたときのことです。
電車に乗ったのですが、どこに行っても改札がなく、えらく驚いたのを覚えています。
改札を通らず、何のチェックもないまま電車を乗り降りできるというのは衝撃でした。
おそらく、現場で経験しないと、なかなかその驚きには遭遇できません。
無賃乗車をしていないか見回りに来ますが、無賃乗車の代償は大きく、確か罰金が40~60€ぐらいです。
チケット代を間違えて、仮に乗り越してしまった場合でも、罰金を取られるようなので注意が必要です。
スーパーに買い物袋がない
これもハンブルグで上司とスーパーマーケットに行った時のこと。
部屋でチーズを食べながらワインでも飲むかぁ~ということで、ショッピングのバスケットにあれこれと品物を入れレジを済ませたところで、気がつきました。
ショッピングのプラスチックバッグが支給されず・・・
ドイツではプラスチックバッグを廃止する意識が高いようで、通常プラスαお金を払えば頂けるものですが、わたしたちが訪れたスーパーではプラスチックバッグ自体置いておらず、上司と両手いっぱいに品物を抱えて、ホテルまで帰ったことを覚えています。
その経験以来、わたしは海外出張の際にはエコバッグを必ず持参して、お買い物をするようにしています。
食べ物をシェアしたがらない
またもやドイツネタですが、ドイツ人となんどか会食しましたが、彼らには食べ物をシェアして食べるという習慣がないようで、いつも、それぞれ自身1プレート注文し、個別に食べます。
わたしはオーストラリアでの生活が長かったこともあり、シェアをするという習慣が身についていて、特に食事においては、1プレートが食べきれないことが多いため、常にシェアをして食べていました。
アメリカにおいては、イタリアンや中華を頂く際には、「シェアしよう」と言えば、快くシェアしてくれますが、ドイツ人との会食は、まずシェアをしたがらないというのがわかりました。
ドイツ人全員が全員、まったく食べ物をシェアしないという訳ではないでしょうけれど、少なくともわたしの経験では、彼らはシェアを好みません。
ドイツに限らず、イタリアにおいても、基本自身に割り当てられたプレートをたいらげるというのが普通のようです。
USAでの飲酒はパスポート原本が必要
全部のレストランでというわけではないのですが、わたしの場合、お酒を注文する際に、かなりの高い確率でパスポート原本の提示を求められます。
なるべくパスポートはホテルのセキュリティボックスに閉まっておきたいものです。
しかしながら、わたしがパスポート原本を所持していないことにより、入店できなかったり、わたしだけお酒を注文できなかったりと、場を盛り下げてしまうことがあるため、USAにおいては、いつも肌身離さずパスポート原本を持参することにしました。
残念なことに、パスポートコピーでは認めてくれません。
あくまで原本提示が必要だと言われます。
わたしは40代半ばですが、それでも飲酒にはパスポートが必要・・・。
若く見られてありがたい気もしますが、正直メンドクサイです。
イタリアのトイレは便座がないことも
レストランやホテルなど多くの場所では、便座がちゃんとある見慣れたトイレがありますが、アカデミア美術館や、ピッッティ宮殿などでは、便座がないトイレでした。
要するに、中腰で用を足す必要があるのですが、つかまるところもないので、足腰が強くないとまずムリですし、なんといっても安定性がなく不安です・・・
イタリアに長年住む日本人女性にその話をすると、太ったおばちゃんとかは、そのまま座っちゃうらしいです、便座のないトイレに。
わたしはお尻がすっぽり便器にはいってしまいそうなので、座れないんですけど。。。
ヨーロッパは公衆トイレが有料で数も少ない
フィレンツエでは、まず公衆トイレが少ない。
街中には公衆トイレが少ないので、トイレに行くにはレストラン、カフェ、バーに入って、何かをまずは注文してからおトイレをお借りしなければならないので大変です。
公衆トイレがあっても、有料なので1€などコインを持っている必要がありますので、コインがない場合は、どこかでお金を崩さなければならないというひと手間が必要。
トイレに行きたいだけなのに、何かを飲まなきゃならない、、、せっかくトイレで用を足したのに、また水分をとってトイレが近くなるというまさに悪循環^^;
常にトイレを意識して飲食や街歩きをしなければならないので、トイレが近い人には大変です。
あらかじめ、公衆トイレの場所を把握しておいたり、コインを準備しておいたり、飲み物を飲む際に、飲む量を調節したり、トイレに行くだけですが、結構頭を使います。
お風呂の栓を閉められない
ヨーロッパでよくあることなのですが、バスタブの蛇口の下、もしくは内側の側面に、丸いシルバーの金具がついていて、それを回さないとお風呂の栓の開け閉めができないことがあります。
通常日本では、単純に栓を穴に入れるだけなので、最初はどうすれば栓が閉まるのかがさっぱりわからず、ホテルのフロントに聞きに行って初めて理解しました。
丸いシルバーの金具とは、見た目は排水口、もしくは追い炊き!?のような設備で、まさかそれを回してお風呂の栓を閉めるとは思いもせず。
考えてみたら、ヨーロッパのホテルで追い炊き機能があるわけないですよね^^;
海外で、追い炊き機能のバスタブに遭遇したらそれこそ驚きかもしれません。
訳もなく怒鳴られることも・・・
これまたドイツなのですが、ドイツではたまに、青空市場の品物を手に取ってみていたりすると、不機嫌そうな店主(おばちゃんが多い)にいきなり「Don't Touch!」と怒鳴られたことがあります。
アジア人が嫌いなのか、よくわからないのですが、何にも悪いことしてないのに、いきなり怒鳴られるというのは不愉快なものです。
ドイツに嫁いだ友人曰く、「そんなのしょっちゅうだよ。アジア人だからってわけじゃないと思う。」とのこと。
彼女の意見では、ドイツのサービス業においては、サービス精神っていうものは、あまり感じられず、また、もしかしたら、怒鳴っているつもりもなく、ただ単に、そういうしゃべり方なだけだと思うと。
今までそれほど人種差別的な待遇は受けた経験はないのですが、たまに、こういった嫌な思いをすることもありますが、それも経験のひとつ。
ぜんぜん気にしてません。
中国人に間違えられる
わたしは、どの国にいっても、いろんなところで、ニーハオ!と声をかけられます。
それは、中国人であっても、中国人以外であっても。
顔立ちが中国人っぽいのでしょうか。
最初は、「日本人だよ」と言ったりもしてましたが、最近はメンドクサイので、そのままニーハオと返答してます。
でもたまに、ニーハオなんて返答してしまうと、相手が中国人だったりすると、そのまま中国語で話してくるので(たぶん何かを訪ねられてることが多い)、その時は、「あ、わたし、日本人なので中国語できないの、ごめんね」と結局言わなきゃならないということも、しばしばあります。
ざっと思い出せるだけで、「海外で驚いたこと」は、こんな感じでしょうか。
みなさま、安全・安心で楽しい旅を ボンボヤージ♪
byちびまる