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海外ビジネス 契約書はトラブル前提で作成し締結すれば、弁護士不在でも戦える

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海外ビジネスはトラブルの連続

 

いろんな角度からトラブルが発生し、問題解決にあたる日々。

 

海外市場においては、仕事の進め方、時間軸、ビジネスマナーなどの捉え方なども、お国柄によっても、企業文化によってもさまざま。

 

日本国内市場向けの場合は、ほぼ同じような文化的背景で育った日本人を相手にしたビジネスが主なので、まだ、「常識・センス」についてコンセンサスが図りやすいかと思います。

 

海外市場においては、まず、自分が持っている常識が相手に通用しないかもしれない、という前提でトラブル対応をしていかないと、「なんで~~~!、信じられなーい!」、「こんなとこまで言わなくたって、普通わかるだろう、常識的に考えても。」みたいな頭でいってしまうと、物事が一向に解決に向けて進まず、ストレスを抱え込むだけです。

 

自分の常識が、相手の常識 Common Sense とは限りません。

 

同じ感覚を持ってなくて当然、ぐらいのレベル感で問題解決に当たる必要があります。

 

自分の常識や感覚が、相手にとってみれば、「えー、なんでー」と思うものかもしれません。

 

だから、何事も事前に、法的効力を持つ「契約書」で明確に詳細を説明し、こういう時は、こう、そして、ここまでの範囲を意味する、みたいな具体的な対応を契約書上で、できる限りの詳細説明を記載しておく必要があります。

 

日本語の契約では、曖昧に、なんとなく”含み”をもたせる文章をが多いですが、文化的背景が異なる外国企業との契約は、言葉の定義も、言葉ではっきりと誰が読んでも理解できるよう明記し、誤解がないように記載しておく必要があります。

 

そういう訳で、英文契約書というのは、日本語の契約書と比較し、1つ1つのセンテンスが長文になりがちで、枚数も多くなり読むのが大変、というケースが多いのです。

 

将来的にトラブルが発生しそうな事柄について、その事象が発生した際の対応や取決めを明確に契約書上に言語で表現し、出発時点でお互いが合意したとしても、それでも、やはり、なかなか契約書上だけではカバーしきれない事象が発生するのが常です。

 

共通言語の英語を使って、ひとつひとつ、丁寧に説明し、確認し、妥協点を見つける努力が必要で、お互い納得して合意:Agree できる地点で着地するために、時間と労力を費やす必要がでてきます。

 

トラブった時に必要となる契約書

 

契約書は、トラブった時にしか使うもの、と私は理解しています。

 

契約書を作成する際には、最悪の事態が発生した時に、もめずにあっさり解決できるように、そして、なるべく自社が困らないように、損益を被らないように作り込んだものにサインをする必要があります。

 

 

わかりやすい例でいうと、結婚。

 

結婚する時は、永遠の愛を誓って結婚します。

 

あの世に行くまでハッピーエンドならいいですが、愛し合ったあの日は何処へ?というぐらい、お互い憎み合う関係になってしまうカップルもいっぱいいます。

 

憎しみや怒りの感情で支配されている二人の関係をお互い納得してThe Endにさせるには、法的効力を持つ契約書にそって解決するのが良いのですが、たいていの場合、永遠の愛を誓って結婚する際の二人は、別れることなんて微塵も考えないので、別れる時の契約条件なんぞ、存在しないことのほうが多いのだと思います。

 

個人も企業も一緒です。

 

最初は良かれと思って、一緒になった、もしくは取引した相手から、裏切られる、想定がの負の方向に関係が悪化していくことはあります。

 

その際に、できる限り想定されるトラブルが起きた時の解決方法を、両社の関係が良い時(契約書調印時)にしておくと、話しが早いです。

 

優れた契約書があれば弁護士相手でも戦える

 

大手企業の場合は、だいたい法務部があって、必要があれば弁護士を雇うと思いますが、中小企業の場合は、なるべく弁護士費用など余計なものを払わずに、問題解決ができればベターです。

 

英文契約書を読み込む力があって、それなりの交渉力を持っていれば、要点がしっかりしている契約書さえあれば、弁護士不在でも戦って、自社に優位な条件にて示談に持ち込むことも可能です。

 

わたし自身、契約社会のオーストラリアに長年居住したこともあって、さまざまな契約書にもそれなりに慣れていますし、相手方の弁護士相手に示談に持っていった経験があります。

 

わたしは法律家でもないですし、それほど優れたネゴシエーター(交渉人)でもありません。

 

でも、要点さえつかんで、英語さえ話せて、議論展開ができれば、優位に話を持っていくことができます。

 

契約作成時にわたしが一番気をつけること

 

英文契約書は、契約内容にもよりますが、多い時で20ページ以上に及ぶこともあります。

 

わたしが関わる契約書で一番多いのが、

 

〇ライセンス契約

〇原料供給契約

〇代理店契約

〇共同研究契約

〇守秘義務契約

 

です。

 

契約書の中には、たくさんの条項があり、ひとつひとつ、細かいことがたくさん書いてありますが、文法うんぬんってのは、どうでもよくて、もめた時に、争点となりそうな事柄が明確に期限付きで記載があるか、そして、鍵となる言葉の定義が明確に文書の中に定めてあるか、それが重要だと思っています。

 

例えば、

 

〇権利の範囲

〇違反の際の権利の返却

〇契約期間

〇契約解約の条件と期限

〇対象物に問題があった際の責任範囲

〇損害賠償責任の範囲

 

など。

 

特に、相手方の行為により、当社が損害を被るであろう事柄については、この時はこう、という明確な対応について期限をきって記載をしているかどうかなど、トラブルになるであろう想定される事柄を加味して、文章の中にルールを定めておくということに集中します。

 

相手が大手企業の場合は、先方の規定の雛形を採用されるケースが多いので、なかなか自由がきかないのが常ですが、同等サイズの企業であれば、どうにでもできます。

 

両社の力関係にもよりますが、当社のほうが強く出れるような契約の場合は、必ず当方から雛形契約書を提示し、なるべく当方が理解しやすい文章で契約書を作成するというのも大事です。

 

こんな感じで、わたしは法律家でもなんでもないですが、契約書を現場で使える内容にアレンジして、トラブった時の武器にできるように仕事をしています。

 

なるべくお金をかけずに、自分が所属している会社を守れたらいいですね^^

 

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